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行徳・南行徳神社めぐり|神社をめぐってお札をもらおう

行徳・南行徳神社めぐり|神社をめぐってお札をもらおう

コロナ禍元年の令和2(2020)年、行徳まつりの代替イベントとして誕生した行徳神社めぐりも今回で5回目。
昨年からは行徳・南行徳神社めぐりと改称し、地域全体のイベントとして定着への道筋を歩み始めました。
今年もコンプリート目指して頑張りましたので、長文ですが最後までぜひお付き合いいただければ嬉しいです。

脱スマホスタンプラリーで新たなステージへ

例年11月3日の文化の日に催されていた行徳・南行徳神社めぐり。
今年は市川市制90周年記念式典の関係か、少し遅めの11月17日に開催されました。

その他にも今回大きな相違点がいくつか。

(1)開催時間の変更:
10:00〜15:00と終了時刻が1時間短縮されました。

(2)収集アイテムの変更:
スマホアプリfurariでのスタンプ収集でなく、各会場で配布されるカードを集め、4会場分集めたら景品の行徳札または南行徳札を贈呈、さらに2会場分集めたら南行徳札または行徳札贈呈。コンプリート景品はなし。

このようにスマホを持たないお年寄りやお子さんも集めやすくなった反面、コンプリート派にはたいへん厳しい内容となりました。

今回の行徳・南行徳神社めぐりは、幅広い世代の方々が無理なくゆったり巡ることに重きが置かれた滞在型コンセプト。
それでも5年連続でコンプリートを目指す自分は異端児ですが、諦めず全力尽くしたいと思います。

⛩️(1)本行徳神明社:スタートは五ヶ町の総鎮守から

曇り空ながらも日中少し汗ばむほどの陽気だったこの日。
今年の行徳・南行徳神社めぐりのスタートは、銀杏が綺麗な本行徳神明社(マップ5)から。
五ヶ町祭礼の総鎮守として、本祭ではここ本行徳神明社にて早朝から御霊還しが行われ、神輿渡御が始まります。

イベント開始にあたって囃子連の方々が参拝している様子に遭遇。
5時間という限られた時を有効に、スタートダッシュで神社めぐりに挑みます。

行徳一の大きさを誇る五ヶ町の神輿。
台輪寸法五尺七寸というサイズ感を実際に見て味わいたいものです。
3年に一度の五ヶ町祭礼では、この大きな宮神輿が町を練り歩きます。

子供神輿も2種展示。
大人用の神輿に匹敵する大きさの行徳神輿と、地元在住の方による手作りの神輿。
どちらも五ヶ町祭礼では欠かせない存在です。
この日はこの神輿を使っての神輿担ぎ体験が行われました。

まずは1枚目のカードを入手。
4枚集めて行徳札もらうことを直近の目標にがんばります。

2023年五ヶ町祭りの模様はこちら

⛩️(2)下新宿稲荷神社:町の歴史に思いをはせて

続いての神社は下新宿稲荷神社(マップ4)。
五ヶ町には含まれない下新宿ですが、五ヶ町祭礼では神輿渡御開始直後の早朝に神輿が立ち寄り挨拶にやって来ます。

現在独自での祭礼を行っていない下新宿。
昭和20年代まで行われていた祭りでは、独自に山車が出ていたそうです。
山車は現存していませんが、緞子(どんす)や瓔珞(ようらく)が今も残されています。
当時の写真を眺めて往時への思いを寄せることにします。

地形図とトレーシングペーパーでわかりやすく行徳の今昔比較。
100年前と現在を見比べると一目瞭然、江戸川放水路の完成前で貫通していません。
手作り感満載のアナログさも含め、地図好きとして大いに萌えました。

各会場では子供専用のクイズが用意されていました。
正解し神社クイズカードを集めると、神輿柄のミニ木札がもらえます。

⛩️(3)河原春日神社:江戸川放水路工事がもたらしたもの

3箇所目は河原春日神社(マップ3)。
行徳橋からほど近いこの地には、2つの鳥居と社殿が並んでいます。
春日神社は近くの別の場所に建立されていましたが、大正3(1914)年に江戸川放水路工事のため現在地へ移転し、河原胡録神社と併存する形となりました。
ここで3枚目のカードを入手。

なんと開始早々に訪れた恩恵にあやかり、数量限定の土鈴をいただくことができました。
来年の干支、可愛い巳さんです。

顎寸法二尺の立派な獅子頭は明治期の製作。
河原では現在子供神輿のみ渡御が行われていますが、かつては下妙典と同様獅子頭を担いでいたそうです。

拝殿の中に飾られている絵画が気になります。
宝船と、もうひとつは鍾馗でしょうか。

植木鉢やレンコンの会の菓子が販売されている一画。
ここで市川産の柿をひとつ買いました。

⛩️(4)上妙典八幡神社:千貫神輿と昔の遊びに興じる

4箇所目は上妙典八幡神社(マップ1)。
昨年の行徳・南行徳神社めぐりにも登場し、ここ上妙典八幡神社でお馴染みとなったどこでもドアが今年も出現。
お子様向けに法被姿でどこでもドアをくぐる粋な企画を催していました。

行徳最重量級の千貫神輿展示を筆頭に、大中小の神輿が勢揃い。
3基ともそれぞれ作者が異なる行徳産。
千貫神輿は昭和初期の宮大工宍倉寅吉・宍倉徳太郎による製作。
中神輿は後藤直光、小神輿は中台祐信作になります。
18年ぶりに千貫神輿の渡御が復活した平成23(2011)年以降、3年に一度の例大祭で渡御が行われています。
五ヶ町の神輿よりも重いことから、揉むときに「ほうり受け」は行いません。

メンコやベーゴマといった昔懐かしい遊びも祭りの風景に調和しています。
大人も子供もつい夢中になる魅力。

おにぎりや豚汁販売の他にインドカレーのキッチンカー出店も。
祭りさながらの賑わいが生まれていました。

2023年上妙典八幡神社祭礼の模様はこちら

オアシス妙典:リノベーション古民家は地域のコミュニティオアシス

神社めぐりの会場ではないオアシス妙典ですが、キッチンカー出店やマルシェ開催で賑わっています。
今回は時間の都合により外観写真のみにて失礼。
例年より1時間短縮されて、18箇所コンプリートできる気が全くしません。

⛩️(5)下妙典春日神社:獅子頭を担ぐ祭りが今年復活

既にお札の入手条件は満たしてますが、引き続き神社カードを集め続けることにします。

5箇所目は、先月6年ぶりに祭礼が復活したばかりの下妙典春日神社(マップ2)。
11月後半とはいえイチョウの葉が色づくのはもうしばらく先のようですね。

拝殿には先月の祭礼で妙典を練り歩いたばかりの獅子頭が並べられています。
コロナ禍に大修理が行われ、赤みを帯びた製作当時の姿に生まれ変わった獅子頭。
修理完了から間もないためたいへん綺麗です。

拝殿奥にある本殿内の特別公開。
江戸時代の名工後藤弥太郎による匠の技とこだわりの意匠は、製塩で繁栄した妙典の証といえます。
先人たちの歩んだ歴史を伝えるべく、地元の生き字引ともいわれる方の解説に耳を傾けます。
詳しくは昨年のレポを参照ください。

5枚目の神社カードを無事受け取り、ふるまわれた甘酒でひと息。ほっとしますね。

祭りに欠かせないお囃子の音色と舞。
このたび行徳の神輿文化と祭礼が市川市無形民俗文化財に指定され、11月3日に行われた市川市制90周年記念式典にて行徳神輿のもみが披露されました。
行徳まつりなどの活動により行徳の新住民や外国人の方々にまで認識されつつあるのが実を結んだ形といえましょう。
これからは市川市内全体で認識されて、ますます市川市民に広く親しまれるようになるのではと期待を抱いています。

2024年下妙典春日神社祭礼の模様はこちら
2023年下妙典春日神社獅子頭お披露目の模様はこちら

⛩️(6)本塩豊受神社:秋本番を感じる境内のイチョウ

6箇所目は本塩豊受神社(マップ8)。
五ヶ町の祭礼では神輿が宮入りを行う神社です。
昨年には6年ぶりに神輿渡御が復活し、大勢の観衆が宮入りの時を見届けました。
こちらのイチョウは先ほどの下妙典春日神社よりも色づきが進んでいるようです。
参道を挟んで色彩の異なるイチョウが並びとても綺麗。

神社産のギンナンをいただきました。
ご利益ありそうな気がします。

行徳札もらってトラにゃとふれあう

ここで行徳札をもらいに行きましょう。
消防署出張所近くの堤防沿いに設けられた景品交換所へ向かい、無事行徳札を入手できました。
この時点で11時半。
あまり余裕はないですが、とりあえず順調に神社めぐりはできているようです。

景品交換所では京成トランジットバスのトラにゃがお出迎え。
社内に棲む地域猫がモデルのトラにゃ。
なんと京成バスグループ再編に伴い、突如として存続の危機に立たされているのです。
合併後どうなるのかは全くの未定。みんなで応援しましょう!

トラにゃグッズの隣にはジャガーさんグッズも。
かつて京成トランジットバスとコラボしたご縁ですね。

主催の行徳まちづくり協議会による行徳の景観についての展示コーナー。
アンケートに回答すると行徳ふれあい伝承館(旧浅子神輿店)のペーパークラフトがもらえます。

⛩️(7) 本行徳八幡神社:ゆる可愛い地口行灯に癒されて

正午過ぎて神社めぐり再開しました。
7箇所目は真っ赤な鳥居が目印の本行徳八幡神社(マップ6)へ。
木札引換所にも近い神社密集地だからか、参拝町の行列はなんと鳥居の外まで続いていました。

参道の地口行灯を目で追いながら並んでいると、長時間の参拝待ちが苦にならなくなるほどのいい気晴らしになります。

当時のツイートにいくつか載せていますので、素朴なゆる可愛さに癒されてみてください。

ひっそりと静まりかえった境内裏手の富士塚。
あまり注目されていないのは残念ですが、江戸時代の富士信仰を示す貴重な証でもあるのでぜひとも興味もってほしいところ。
富士登山へのハードルが高かった当時の庶民にとって、富士山に見立てて築いた富士塚は信仰の対象でした。
富士塚に関する詳しい内容は、平成21(2009)年に書いた記事をご参照ください。

⛩️(8)本行徳神明神社:マニアックな展示に興味津々

8箇所目はすぐそばの本行徳神明神社(マップ7)。
こちらも本行徳八幡神社に負けじと劣らずの長蛇の列。

いつ見てもはっちゃけてて可愛い狛犬の表情。大好きです。

拝殿の両脇に構えるごつい雨水タンクが気になりました。
四丁目自治会からの奉納品と思われますが、拝殿に馴染みすぎて神社建築の一部のような存在感を示しています。

昨年と同じく、昔の電話機が並ぶシュールな展示が登場。
令和キッズはダイヤル式の電話のかけ方わかるかな⁇

今回とても気になった、境内にある古い水準点をアピールする展示。
地味ながらも地理好きの好奇心が刺激されます。
説明書きによると、他の神社にある水準点は改修されたり新設されているものがほとんどだそうで、このように四方を石で囲んだ四角い石(水準点)は貴重とのこと。
近隣では徳願寺にも現存しているそうです。

露店やキッチンカーの出店に射的コーナーもあって、縁日気分たっぷりの境内でした。

本久寺:寺町エリアの貴重な休憩場所

寺町エリアは住宅街とあって飲食店や休憩所が少なく、イベント時のランチ確保が困りどころ。
今回のイベント対象には含まれていませんが、キッチンカー出店でおなじみ本久寺では、今年も神社めぐりに合わせて浅子周慶作の鬼子母神像お開帳を実施。
キッチンカー出店もあって、ランチ難民解消に一役買っています。

看板犬のミック君もウエルカム。

⛩️(9)行徳神輿ミュージアム:神輿の世界に親しみにぎやかに

9箇所目は行徳神輿の製造について学べる行徳神輿ミュージアム(マップ9)。
3500万円の贅を尽くした神輿は豪華絢爛の一言です。

釘を使わず組み立てる神輿の製造工程はまさに日本の職人技。

お隣中台製作所では金魚すくいや軽食屋台出店とこれまた賑やか。
祭醸造のクラフトビールも出店していました。
お祭りムードを味わうには最高の場所。

市川まちガチャも行徳神輿小判札2024年バージョンと今回だけの特別ラインナップを用意しての出店。
ふわふわのふっくら町名小判札もありました。

行徳神輿ミュージアムの詳しいレポはこちら

⛩️(10)関ケ島胡籙神社:ここにも担げる獅子頭

残り時間まで2時間ほどしかありませんが、ようやくここで折り返し地点。
10箇所目は関ケ島胡籙神社(マップ11)。

拝殿前には先月の祭礼で巡行されたばかりの獅子頭が展示されていました。
祭礼では下妙典春日神社のように台輪に載せて担ぐのではなく、顎を直接掴んで巡行します。
3年に一度の祭礼では神輿渡御の前に獅子頭の巡行が行われていましたが、先月の祭礼では神輿渡御はなく獅子頭のみが町内を練り歩きました。

行徳では唯一土俵を構える神社。
昭和の名横綱栃錦関と縁が深く、行徳を訪れるたびにここで相撲を取っていたと伝えられています。
平成末期まで続けられていたちびっこ相撲大会は休止となったものの、現在も土俵は往時のまま残されています。

2024年関ケ島胡籙神社祭礼の模様はこちら

⛩️(11)伊勢宿豊受神社:鳥居についての学習

11箇所目は伊勢宿豊受神社(マップ12)。
「伊勢宿」の町名は昔お伊勢参りの船が出たことが由来。
そのため町の神社も伊勢神宮外宮の豊受大神を祀っています。

道路から奥まった場所にある伊勢宿豊受神社。
行徳では唯一、鳥居の正面ではなく参道の左側に拝殿が建っています。
屋根は伊勢神宮と同じ神明造。
建っている向きのせいか、切妻屋根がより印象深く引き立っています。

今回は鳥居に注目。
60種類以上ともいわれる鳥居の主な形状は「神明鳥居」「明神鳥居」の2つ。
神明鳥居は伊勢神宮などで見られる最古の形状で、2本の柱の上に横柱(笠木)載せその下に水平な木(貫)を渡したもの。
国土地理院の地図記号「神社」もこのタイプの鳥居です。
対して明神鳥居は2本の柱の上に載せた横柱の両端が反れているのが特徴で、絵文字の赤い鳥居はこのタイプ。
伊勢宿豊受神社の鳥居は伊勢神宮と同じく神明鳥居。
天照大神を祀る神明神社や豊受大御神(天照大御神の食事を司る)を祀る豊受神社で神明鳥居を建立することが多く、行徳地区では本行徳神明社や本行徳神明神社、本塩豊受神社で見ることができます。
日頃あまり意識していなかった鳥居について、たいへん勉強になりました。

今回宮神輿の展示はなく子供神輿のみが飾られていました。

2023年伊勢宿豊受神社祭礼の模様はこちら

⛩️(12)押切稲荷神社:後藤神輿店から受け継いだ貴重なもの

12箇所目は先月8年ぶりに本祭開催された押切稲荷神社(マップ13)。
行徳駅前通りに面していますが鳥居は反対側。
拝殿も駅前通りを背にして建設されています。

近年後藤神輿店から数々の所蔵品を譲り受けている押切。
拝殿に飾られている金色の獅子頭もそのひとつです。
コロナ禍の令和3(2021)年初午祭で初お披露目されてから、初詣や祭りのときに展示されるようになりました。

本殿に飾られている看板も、同じく後藤神輿店から譲り受けられたもの。
一枚板に彫られた神輿専門の文字に後藤神輿店の誇りが感じられます。

廃業後も長らく後藤神輿店に保管されていた神輿。
大正時代の凝った技巧をふんだんに窺い知ることができる、大変貴重な神輿です。

2021年押切稲荷神社初午祭の模様はこちら
2024年押切稲荷神社祭礼の模様はこちら

⛩️(13)湊水神宮:女神輿とおこもつ

まだ訪問率3分の2ですが、この時点でもう13時半近く。
終了時間が刻々と迫っています。

13箇所目は湊水神宮(マップ14)。
やはり神社密度と比例するのでしょうか。
行徳駅に近づくにつれ、参加者が少なくなる傾向がみられました。
鳥居の隣には湊の町会神輿が展示されています。
四ヶ村の祭礼では女神輿として担がれ、男性のみの神輿と同じく行徳もみが披露されます。

参拝記念に駄菓子をいただきました。
6月末の祭礼にて参拝後にふるまわれる「おこもつ」を思い出します。

2024年湊水神祭の模様はこちら

⛩️(14)市川市行徳ふれあい伝承館:行徳神輿の歴史に親しむ場

14箇所目は市川市行徳ふれあい伝承館(マップ10)。
浅子神輿店の廃業後、神輿文化と行徳の歴史を伝えるギャラリーに生まれ変わりました。
国登録有形文化財に指定された建物は前面の開口部が広く、神輿のショールームを兼ねていたことがわかります。
現在非公開の2F窓が開いていましたが開放はされてない模様。
以前のイベントで2Fに上がったときは、窓から神輿みちを見ることができました。
いつかまた神輿みちの眺望を味わえる日が来ることを期待してしまいます。

五ヶ町祭礼では白装束を着用する担ぎ手の他に白丁と呼ばれる人々がいます。
白丁の衣装は着物の上に白衣をまとい、背中に烏帽子をかける独特のもの。
町境で神輿を引き継ぐだけでなく、神輿を担いで早朝の下新宿へのあいさつに行く大事な役割を担っています。

浅子神輿とともに行徳神輿の歴史に欠かせない後藤神輿の紹介も。
平成初期に廃業していますが、現在も各所で後藤直光作の神輿が担がれています。

市川市行徳ふれあい伝承館の詳しいレポはこちら

🚌バス増発の恩恵にあやかってワープ

ここで一旦バス移動。
今回の神社めぐりではなんと京成トランジットバスが増発。
開催中は15分おきと格段にアクセス向上しました。
13時半過ぎかつ各会場の立地間隔が広がる今後の行程においてはとてもありがたい存在。
一日乗車券でめぐった方も、自分のようにワープ用に乗車した人も、今回の増発は神社めぐりの心強い味方でした。

⛩️(15)新井熊野神社:お稲荷さんから熊野信仰へ

15箇所目は南行徳札交換所にもなっている新井熊野神社(マップ18)。
白いコンクリート造の拝殿が個性的な神社です。
白色の拝殿とのコントラストが美しい真っ赤な鳥居。
元和年間(1615年頃)の創建当時は素五社稲荷と称していたのが、10年と経たずに熊野神社と改称された経緯をもつことから、現在に至るまでお稲荷さんが併存しているものと思われます。

宮神輿と子供神輿を挟むように獅子頭が飾られています。
宮神輿は平成19(2007)年中台祐信作と比較的新しいもの。

新井の祭礼で神輿を担ぐようになったのは戦後になってからと歴史が浅く、また戦後も神輿をレンタルして担いでいたため、21世紀になって初めて宮神輿を所有するようになりました。
両脇の獅子頭は安政5(1858)年製作。
かつては子供たちがこの獅子頭を担いで家々をまわり、おひねりをもらっていたそうです。

立地と時間帯のせいかそれほど人出は多くない印象です。
しかしながら御朱印を求める行列は途切れることがなく、御朱印集めの人気を改めて実感しました。
15枚目の神社カードをいただいて、この後重要ミッションを遂行したいと思います。

2023年新井熊野神社例大祭の模様はこちら

南行徳札ゲット

終了時刻まであと1時間、ついに南行徳札を手に入れました。
既に行徳札を得ているため、カード2枚で南行徳札をいただいたことになります。
この時点で南行徳札はまだ余裕ありましたが、既に行徳札は配布枚数に達し終了していたそうです。
やはり浦安市境に近い新井まで足運ぶ方は多くないのでしょうか。

⛩️(16)相之川日枝神社:開運アイテム揃い踏み

残り時間1時間切って残り3箇所。
16箇所目は行徳地区で唯一神主が常駐している相之川日枝神社(マップ17)。
七五三詣のほのぼのとした光景を眺めつつ、神社カードをいただきました。

宮神輿と子供神輿が保管されている神輿庫。
小さなケースに入った黄金神輿なるものが加わっていました。
社殿の屋根に魔除けとして祀られていた神猿(まさる)とともに、開運アイテム揃い踏みですね。
コロナ禍で中止となった祭礼は来年開催予定。
久しぶりの神輿渡御楽しみですね。

2019年相之川日枝神社例大祭の模様はこちら(2022年本祭中止)

⛩️(17)香取神社:四ヶ村祭礼の総鎮守

17箇所目は香取神社(マップ16)。
今年拝殿の修繕により瓦屋根から緑青色のガルバリウム鋼板に張り替えられ、かなり印象が変わりました。

人出も少なくなった祭り終盤の14時半。
外に展示されていた宮神輿の撤収が始まっていました。
香取神社の宮神輿は台輪寸法三尺五寸の大きなサイズ。
四ヶ村の祭礼ではここ香取神社から湊~湊新田~香取~欠真間と巡り、再び香取神社に戻って宮入りします。

拝殿奥に飾られた金色の獅子頭と額絵。
獅子頭は他の神社のものに比べると耳が小さくすっきりとした印象。
額絵の題材は日本神話のようですが、香取神宮の祭神である経津主神(ふつぬしのかみ)に関するものでしょうか。

ここの狛犬も本行徳神明神社と同じく表情がゆる可愛いんですよね。
身近な場所で癒される幸せ。

2022年四ヶ村祭りの模様はこちら

⛩️(18)湊新田胡録神社:ぎりぎりセーフでコンプリート達成

ついに最後の神社へ到達しました。
18箇所目の湊新田胡録神社(マップ15)に着いたのは終了10分前。
神社カードはなんと最後の1枚でした。
まさにぎりぎり駆け込みセーフのコンプリートです。
コンプリート万歳!!

今春修繕されたばかりで木目が真新しい社殿。
7月の胡録神社祭礼の時点では既に修繕された後でしたが、自分全く気づいておりませんでした。
宮神輿の公開は既に終了、見逃してしまいました。

イベントを終えひっそりとした境内。
御神木が徐々に色づき落葉する様子がとても綺麗でした。

2024年胡録神社祭礼の模様はこちら

まとめ:定番イベント化から新しいスタイルへ

今年からイベント開催時間が1時間短縮となり、コンプリート派にとってはかなり厳しいスケジュールを強いられた今回の行徳・南行徳神社めぐり。
神社密集度の偏りを体感することで、行徳地区の集落の発展を改めて認識できたような気がします。
5回目を迎えて各会場の展示内容に毎年大きな変化はみられませんが、それでも新たな気づきや学びが得られるものですね。
今回はマニアックな展示も随所で見られ、地理好きの自分としては好奇心くすぐられるものもありました。

スマホスタンプラリーからアナログなカード集めに神社札と幅広い世代の方々が参加しやすくなり、収集条件を緩めることでスローペースでの滞在型イベントに変化。
コンプリート派としては寂しさもありますが、定番イベントに昇格した行徳・南行徳神社めぐりが来年以降も盛り上がりますように。

行徳・南行徳神社めぐりレポートはこちら:2024年 2023年 2022年 2021年 2020年(2020~2022年は行徳神社めぐり)

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