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伊勢宿豊受神社祭礼|4年ぶりに町を巡る行徳神輿

伊勢宿豊受神社祭礼|4年ぶりに町を巡る行徳神輿

あらゆる祭りが中止の憂き目となったコロナ禍。
ここ伊勢宿でも例外ではなく、昨年実施予定だった祭礼も1年延期されての実施となりました。

神輿渡御が3つの町で重なった10月8日の日曜日。
前日の新井、同日の上妙典に続き、怒涛の祭りレポ第3弾は伊勢宿の祭礼です。
小規模ながらも行徳担ぎが伝承される行徳の祭り。
祭りの終盤、宮入り間近のところから最後の神事までをレポいたします。

神輿渡御のクライマックスから宮入りまで

上妙典の祭礼を見届けてすぐに向かった伊勢宿。
17時をまわり空色が少しずつ変化し始めた頃でした。
町内を巡行していた神輿が、伊勢宿バス停付近に現れました。
豊受神社までは目と鼻の先。
宮入りも近いかな。

街灯に担ぎ手たちが照らされての「地すり」。

天に神輿を差し上げる「さし」。
うっすらと青ざめた空に神輿が浮かんでいるかのような美しさです。

ヨイヨイヨーイの掛け声とともに、神輿を空中に放って受け止める「ほうり受け」。

宮入りするかしないか、行徳街道と参道がさしかかる地点で繰り広げられる攻防。
先ほどの上妙典と同様参道が狭いため、神社の鳥居でなく参道に入った時点をもって宮入りとしています。

日も暮れてきたしそろそろ宮入りするかなと思いきや、引き返してしまいました。

徐々に空色が濃くなる中、何度も宮入りしようと試みては、その都度行く手を阻まれることの繰り返し。

行徳地区の祭りは町会ごとに細かく分かれて催されることが主流です。
ここ伊勢宿でも隣の押切や関ヶ島とは合同で行わず、単独で祭りを切り盛りしています。
そのため神輿渡御は町内の狭い範囲で行いますが、周辺の町と同じく白装束に身を包んだ20名が行徳もみを行います。

17時半過ぎてますます暗くなる空色。
街灯に照らされた神輿が美しく光り輝いています。
伊勢宿豊受神社の宮神輿は台輪寸法二尺五寸の浅子周慶作。
やはりここでも行徳神輿が活躍しています。

何度も何度も宮入りへの攻防は繰り返されますが、祭りの終わりを惜しむかのように粘りをみせています。

宮入り攻防は神輿渡御の風物詩ともいえますが、いつまでもというわけにはいきません。
時刻は17時40分、参道へ入る時が訪れました。

御霊抜きの儀式

神社境内に入っての行徳もみ披露。

その後御霊抜きの儀式が始まりました。
船橋大神宮の神主さん2名により、粛々と進行されていきます。
御霊抜きそのものは写真撮影禁止のため、写真はその前段階の様子のみ。

厳かな空気が流れる中、儀式は18時15分過ぎまで続きました。
皆様お疲れさまでした。

行徳神輿と祭りの伝統そのままに

3年にも及んだコロナ禍の影響は明けた後も大きく、祭りが集中する結果となりました。
翌週には五ヶ町の祭り、29日には行徳まつりも控え、どの祭りも担ぎ手の確保に苦心されているようです。
今回が2回目のレポとなる伊勢宿豊受神社祭礼。
前回は女性も担いでいましたが、今回はどうだったのでしょう。
令和の世となりコロナ禍も乗り越えたこれからも、行徳神輿と祭りの伝統が続いたうえで進化することを願っています。

伊勢宿豊受神社祭礼レポートはこちら :
2023年 2019年

※2022年は中止

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