妙典・行徳から羽田空港への交通手段として、リムジンバスという選択肢があります。
本数は多くないものの、乗り換えなしで行けるのはとても便利。
当ブログにおいても2010年に乗車レポを投稿していましたが、コロナ禍明けつつある2023年の乗車レポを新たに記すことにしました。
今回は行徳駅から羽田空港第3ターミナルへの往復乗車記、さらには2023年1月31日にオープンしたばかりの羽田エアポートガーデンについても少しばかり紹介しています。
■行徳駅からリムジンバス乗車
2023年2月4日土曜日のお昼前。
羽田空港へ向かうバスを待つ人は10人強、ほとんどの方はスーツケース持参です。
くすりの福太郎前にあるリムジンバスの行徳駅バス乗り場にて、11:52発のバス到着を待つことにします。
3分遅れでバスがやってきました。
今回乗車したバスは、京成トランジットバス運行による京成バスカラーの車体です。
乗車時に現金先払いまたは交通系ICカードをタッチしての先払い。
路線バス同様車内チャージも可能です。
スーツケース等の大きな荷物は乗車時に預けましょう。
車内は2×2のリクライニングシート。
座席まわりにUSBポート発見、フリーWi-Fi完備もされています。
それではしばしのバス旅楽しみましょう!
■羽田空港までのショートトリップ
行徳駅を離れたバスは国道357号線を妙典方向へ進み、千鳥町から首都高湾岸線へ。
渋滞もなく車の流れはスムーズです。
高速上に入って間もなく目にする東京ディズニーランドホテル。
殺風景な高速道路上に突如現る、異世界半端ない車窓風景。
俗世間との乖離に何度見ても戸惑うような、ここで一夜を過ごせる人々が羨ましいような気持ちになります。
京葉線の車両と葛西臨海公園の大観覧車。
すいすいと快調な運転状況ながらも、運転席付近から渋滞告げる自動音声が聞こえてくるようになりました。
そういえばこの先にあったお台場の観覧車はどうなったんだ……。
そのお台場パレットタウン大観覧車は2022年秋に解体されて跡形もありません。
時を同じくして営業終了したヴィーナスフォートの建物が遠くに見えます。
ついこの間までここに観覧車があったとは想像できない光景になってしまいました。
再開発後のお台場一帯はどんな姿に変貌するのでしょうか。
東京港トンネルを過ぎたらJR大井車両基地。
一堂に会する新幹線を目の当たりにできる貴重な瞬間です。
大井車両基地を過ぎた辺りから渋滞が始まりました。
とはいえ速度落としながらも流れてはいるので、たいして遅延なさそうです。
高度を上げて進む飛行機の様子に、羽田空港が近づいていることを実感しました。
羽田空港最初の降り場は第2ターミナル。
時刻表よりも10分早い12:25に到着しました。
2F出発ロビー入口の目の前に停車するので迷子の心配ないですね。
車窓からはっきりと着陸中の飛行機をとらえることができました。
スターフライヤーの機体ツートンカラーでかっこいいですね。
第1ターミナル到着は5分後の12:30。
降り場は同じく2F出発ロビー入口前です。
第1ターミナルを出発してすぐ第3ターミナルの建物が見えたのですが、どうやら迂回しているようでなかなか到着しません。
12:40に第3ターミナル到着、時刻表より10分早く着きました。
行徳駅から1時間も経たずに羽田空港までたどり着けるものなのですね。
降り場は出発ロビー入口前の1F、出発ロビーは長いエスカレーターに乗った先の3Fにあります。
■コロナ禍の羽田空港第3ターミナル
せっかくなので第3ターミナルを見学していきましょうか。
外国人観光客受け入れ再開した現在の国際線ターミナルの様子をお伝えします。
チェックインカウンターは混雑とまではいかないもののそこそこの人出です。
4F江戸小路は半分近くのお店が休業していました。
そのぶん営業中の飲食店に人が集まり行列が。
空港内のショップや施設は軒並み時短営業で、24時間運航可能な羽田空港としては心許ない状況です。
外国人の姿をあまり見かけませんし、インバウンド回復はもう少し先のようです。
ご利益ありそうな大絵馬が展示されていました。
コロナ禍からの復活の願いを込めて描かれた鳳凰と、飛行機から見るアングルと同じ富士山の図柄。
移動の制限を強いられたコロナ禍は航空業界にとっても未曽有の事態。
大きな翼を広げた鳳凰の姿は飛行機に見立てているのでしょう。
5F展望ロビーからの眺望。
停まっている飛行機見たら海外旅行したくなりますね。
コロナ前の便数に戻っていないとはいえ、徐々に運行再開されています。
■開業直後の羽田エアポートガーデンへ
続いては開業したての新スポットへ。
第3ターミナル2Fの到着ロビーを背に歩き、京急線やモノレールの駅を横目に過ぎると羽田エアポートガーデンの入口が見えてきました。
この日は開業後初の週末とあって、お客さんのほとんどが見物に来たと思われる日本人。
ずらりと並べられた蘭の鉢植えがお祝いムードにいろどりを添えています。
羽田エアポートガーデンはインバウンドを見込んでつくられた複合施設。
日本のお土産や工芸品を販売する商業施設や温泉付きのホテルなど、第3ターミナル発着便を利用する外国人を意識した品揃えが面白いです。
よくあるベタな観光地的土産テイストでないのはさすが空港直結。
全国各地のご当地土産もあって、SAや道の駅にいるような思いを抱くかもしれません。
目の前に広がる多摩川河口の水辺。
空港の展望台からの飛行機とあわせて、空と水辺の眺望を楽しむことができます。
■羽田空港からのアクセスも乗り換えなしで快適
空港からの復路もリムジンバスで。
第3ターミナルの場合は、羽田エアポートガーデン手前右側にあるエスカレーターを降りて5番バス乗り場から乗車。
第3・第2ターミナルから乗車の詳細については過去記事をご参照ください。
今回は第1ターミナルから乗車しました。
乗り場は1F到着ロビーを出てすぐの5番。
第3・第2ターミナルを経て第1ターミナルを17:25に発車する便です。
羽田空港から乗車する際は、各ターミナルのチケットカウンターまたは券売機での乗車券事前購入が必要です。
1Fバス乗り場の自動券売機にて乗車券を買い求めました。
交通系ICカードとクレジットカードも利用可能です。
復路便は東京空港交通の車両でした。
ペットボトル差し込み口つきの折り畳みテーブルもあって便利。
もちろんフリーWi-Fi完備です。
往路と同じく渋滞遅延もなく時刻通りに戻ることができました。
■リムジンバスで羽田空港へ行くという選択
市川・妙典・行徳駅と羽田空港各ターミナルを結ぶリムジンバスが運行されるようになって10年強。
幸いコロナ禍でも完全運休を免れ路線維持されてきました。
あとは運休中の羽田空港からの夜便が復活されたらもっと便利になりますね。
また羽田エアポートガーデンに新設されたバスターミナルからは、平日限定で原木中山駅入口に停車する深夜バスもあり、深夜便で空港到着した際の帰宅手段として使えなくもなさそうです(原木中山からはタクシーとの併用になりますが)。
いよいよアフターコロナの社会へ舵を切り始めた2023年。
今後ますます羽田空港第3ターミナルに海外旅行客が押し寄せるようになることでしょう。
既に帰省や出張などで国内便を利用する方も大勢いるかと思います。
飛行機に乗る予定がなくとも、リムジンバスに乗って空港&羽田エアポートガーデンへ遊びに行くだけでも旅気分味わえますよ。
【エアポートリムジンバス 市川・行徳エリア⇔羽田空港線】
※2023.02.15現在
※エアポートリムジンパス・京成トランジットバス公式サイトを必ずご参照ください。
運賃:大人片道¥1,200 小人片道¥600 ※2022年7月改定
※羽田空港から乗車時は乗車券事前購入(交通系ICカード・クレジットカード使用可)
※市川・妙典・行徳から乗車時は車内で現金または交通系ICカード先払い
妙典駅からの標準所要時間:約40-50分(渋滞時には迂回経路走行等の対策有)
【妙典・行徳エリアのりば→羽田空港おりば】
妙典(富浜)のりば:マリンロード白砂公園脇
※イオン市川妙典前のロータリーではありません。
行徳駅のりば:くすりの福太郎前
羽田空港第2ターミナルおりば:2F出発ロビー入口前
羽田空港第1ターミナルおりば:2F出発ロビー入口前
羽田空港第3ターミナルおりば:1Fエントランスプラザバスおりば
【羽田空港のりば→妙典・行徳エリアおりば】
羽田空港第3ターミナルのりば:1Fエントランスプラザバス乗り場5番バス停
羽田空港第2ターミナルのりば:1F到着ロビー前6番バス停
羽田空港第1ターミナルのりば:1F到着ロビー前5番バス停
妙典(富浜)おりば:マリンロード酒屋ジャックリカー付近
行徳駅おりば:みずほ銀行付近
◆時刻表 ※2023年2月15日現在(羽田空港発の9・10便は運休中)
市川・行徳エリア→羽田空港行き
羽田空港→市川・行徳エリア行き