※とんかつ ほりきは2019年8月25日閉店しました。
この記事は閉店発表後の2019年6月に来店したレポになります。
だいぶ前ですが2006年8月にも掲載しています。
そこにあるのが当たり前の存在として認識されていたのが、ある日突然終わりを迎える……そのようなことは往々にしてあるものです。
行徳が現在のようなベッドタウンとなったのは東西線延伸による行徳駅開業後。
駅が作られて間もない頃は、田畑が広がり建物もわずかでした。
そんな頃に営業を始めたとんかつ ほりき。
昭和48年の開店から昭和・平成・令和と46年もの長きにわたり行徳の老舗として美味しいとんかつを提供し続けていましたが、ついにこの8月で閉店することが発表されました。
閉店するとの情報を得てツイートしたのが6月下旬。
瞬く間にいいねやリツイートされたのと同時に閉店を惜しむ声も耳にしました。
それだけ行徳民になじみのあるお店であったことを改めて実感。
行徳のほりき8/25で閉店とのこと。開店が昭和48年というと行徳駅開業から4年しか経っておらず、行徳の街が変貌を遂げている最中だったかと思います。街の発展とともに歩んでいたのですね。お疲れ様でした。 #行徳 #とんかつ #市川市 pic.twitter.com/B7BPW2i1Qh
— 浦安・行徳・妙典 東京湾岸千葉情報 (@uragyo) 2019年6月16日
だからというわけでもないですが、改めてほりきのとんかつを味わうことに。
■行徳駅近くに店を構えて46年、街の歴史と共に歩んできた名店
弁天公園のすぐそばにある、竹に囲まれた白い和風の建物。
長いこと地元で親しまれてきた風景でしたが、閉店後はどうなってしまうのでしょうね。
週末の夜の部開店間もない17時半前に訪れたのですが、既に順番待ちの列は店外まで。
もしや開店前から並びが入ってた?!
陳列棚を眺めて待つことしばし。
とんかつだけでなくチキンカツやエビフライなど、意外にも揚げ物の品揃え豊かです。
なお今回の同行者である相方氏はここのカキフライが好物だとか。
カウンター席や小上がり席の上には瓦屋根がほどこされ、木のぬくもりを感じる和風の店内。
ところどころに浮世絵風の絵などが飾られ年季の入った和の装い。
閉店のお知らせも掲示されていました。
窓際の席にありつけた場合、青々と生い茂る竹を借景にいい雰囲気も楽しめるのですが…笹の隙間から見える行列の長いこと。
ビールのおともには、ほりきの定番しょっぱい塩らっきょうで。
■ボリュームと美味しさの両立!肉厚とんかつ「なた切り」「丸太」
さて15分ほど待ったでしょうか。
いよいよほりき名物、なた切りと丸太が私達のところにやってきましたよ!
まずは私が注文したひれかつの丸太。
ネーミング通り丸太のような棒状のひれかつ。
ひと切れおよそ2cm近くあるでしょうか、厚めに切られております。
良い塩梅の柔らかさを保ち食べ応え充分ながらも、意外とくどさはなく胸やけすることもありません(個人差があると思われます)。
これは揚げ油に新鮮なラードを使用しているからこそ。
相方氏注文の品はロースかつのなた切り。
丸太とは少し形が異なりますが同じく厚切り。
脂身もぎゅっと衣の中にまとまって、くどさのない仕上がり。
ボリュームたっぷりながらペロリと食べられるとんかつです。
定食に必ずついてくる豚汁も美味しいですよ。
■最終営業日は8月25日。行列覚悟でまた食べたい
年齢重ねると揚げ物を敬遠しがちになりますが、ほりきの揚げ物はそのような方にも貴重な存在だったのではないでしょうか。
お店を訪れる客層も老若男女まんべんなくという印象でした。
だからこそ長い間幅広い世代に支持されてきたのでしょうね。
それだけに閉店の日を迎えるのは残念でありますが、美味しいとんかつありがとうございました!
最終日を迎える前にまた食べに行きたいです。
とんかつ ほりき ※令和元年8月25日閉店
市川市行徳駅前2-21-5
TEL:047-358-0363
11:30-14:00 / 17:00-21:00(夏期17:30-21:00)
月曜休