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行徳・南行徳神社めぐり|アフターコロナになっても継続の人気スタンプラリー

行徳・南行徳神社めぐり|アフターコロナになっても継続の人気スタンプラリー

COVID19で行徳まつりが開催できなくなった代替として誕生した令和のイベント行徳神社めぐり
今回から運営団体が交代し、イベント名も「行徳・南行徳神社めぐり」へと変更されました。
昨年からの大きな変更点は景品が先着順から抽選になったこと。
また昨年突然スタンプスポット数が増え、コンプリート勢にとってのハードル爆上がりしたまま、今年も全18と変わらず。

さて無事景品ゲットできるのか⁈
全18箇所コンプリートできるのか⁇
全てのスポットをめぐるべく駆け回ったら行徳・南行徳神社めぐりレポ、今年も当日のTwitter実況とブログの事後レポやりきりました‼︎

今年の景品は抽選でゲット

昨年まではスマホ必須だった行徳神社めぐり。
今回の行徳・南行徳神社めぐりでは、スマホを持たない方も参加できるよう、各スポットにある会場カードを集める方法も加わりました。
スマホで参加される方は、毎度おなじみスマホアプリfurariをダウンロードしてスタンプ集めることになります。
スタンプ集めのスポットは昨年と同じく18箇所、ミッションクリアも7箇所で変わりませんが、景品入手方法が先着順から抽選へと変更になりました。
まだコンプリートの証、満願証書も今回は発行されません。
抽選外したら悲しいものがあるものの、オリジナルサーモボトルに瓔珞(ようらく)ストラップ、祭礼カードセットと神輿や神社にちなんだ景品は魅力的。
個人的には神輿の装飾に使われる瓔珞のストラップが気になります。
抽選は江戸川沿いの児童遊園と新井熊野神社に設けられた景品交換所でのガラガラくじ。
まずはスタンプ7つ集めて幸運を祈りましょう。

jinja.png(1)押切稲荷神社:行徳ビギナーにも推したい見どころたくさん

本来ならば行徳神輿ミュージアムからスタートする予定でした。
しかしながら出遅れて(行徳まつりの記事書いてたからと言い訳)、自宅を出たのが開始時刻の10時間際になってしまい、急遽近場から始める行程に変更した次第。
そうとはいいつつ押切稲荷神社から始めるのは今回が初めてです。

さて前置き長くなりましたが、行徳駅から最も近い押切稲荷神社(マップ⑬)はアクセスの良さもさることながら、多くの見どころがあり、行徳神社めぐりコンプリートしない方にもぜひ訪れてほしい神社です。

行徳駅前通りに面していますが、社殿は裏通りの方角に向いています。
お稲荷さんがゆえ犬連れで入ることは厳禁です。

神殿に飾られている神輿専門の木製看板。
六世後藤直光の時代、大正末期から戦前にかけて後藤神輿店に掲げられていた看板です。
欅の一枚板隅々まで記された文字に、神輿師としての誇りを感じます。
神殿の彫刻にも注目。

千壽銀杏の名をもつイチョウの木には、素朴な木彫りのお面が掲げられています。
せんじゅほほえみ面と名付けられた微笑むお爺さんのお面。
よく見たら頭上にイチョウの葉が。
何度も見たことあるお面の新発見に、ひとり感動していました。

神輿や神殿の他にも歴史を感じさせる境内の富士塚。
行徳の神社ではここと本行徳八幡神社(マップ⑥)にしかありません(古い記事ですがこちらご参照ください)。
富士山が神聖なものとして敬われていた江戸時代、富士塚を設けて富士登山の代わりとしたものでした。
現在でも押切稲荷神社では、7月1日に富士山開きの行事が行われています。

2021年押切稲荷神社初午祭の模様はこちら
2018年押切稲荷神社祭礼宵宮ものまねライヴと本祭神輿渡御の模様はこちら(2022年本祭中止)

jinja.png(2)湊水神宮:行徳民に親しまれる小さな祠

続いて訪れたのは今年夏の祭礼で4年ぶりに露店が復活した湊水神宮(マップ⑭)。
驚いたのは参拝客の多さ。
水神様でもないのに行列できてるんですけど!

湊水神宮の御守りやTシャツが販売されていました。
オリジナルTシャツが市販される神社は行徳ではここだけ。

昨年修理完了されたばかりの宮神輿は新品同様の輝き。
瓔珞(ようらく)もより煌びやかなものに生まれ変わりました。

湊囃子漣の山車にもようらくが煌めき美しく。
お囃子の音色が祭りを盛り立てます。

2023年湊水神祭の模様はこちら

jinja.png(3)行徳神輿ミュージアム:遊んで食べて行徳神輿に親しんで

さてここで妙典方面へワープして、当初スタートの地とするはずだった行徳神輿ミュージアム(マップ⑨)へ。

行徳の神輿製造について無料で学べる施設。
大人の社会科見学にもぴったりです。

これは何?と一瞬考え込んでしまいましたが、神輿の台輪にある担ぎ棒を通す穴の装飾でした。
細部にまで精密な技巧が施されているのがわかります。

行徳神輿ミュージアムに市川まちガチャがこの日だけの出店。
行徳まつりで人気だった行徳神輿金文字小判札が復活にして最後の販売チャンスとあって、行徳まつりのときと同様完売御礼となりました。

隣の中台製作所は飲食と遊びのスペースとして開放中。
工場内には入れませんが、外から神輿庫が見えて、神輿製造の様子が少しだけ想像できました。

広尾のヤマグチクレープがキッチンカー出店。
フランチャイズ店増殖中の人気クレープ屋さん元祖です。
レタスハムサンドのクレープ生地が香ばしくて美味しい。

行徳神輿ミュージアムの詳しいレポはこちら

jinja.png(4)下妙典春日神社:修復したての担げる獅子頭がお出迎え

4箇所目は担げる獅子頭を祀る下妙典春日神社(マップ②)。
開始2時間弱でまだスタンプ4つとは例年にないスローペースです。
景品配布が先着順でなくなったから急ぐ必要もなく。

鏡のように黒光りする一対の獅子頭。
コロナ禍による祭礼中止の間に大修理が行われ、立て髪や宝珠の部分がそれまでの金色から製作当初の赤褐色へと再現されました。
今年4月のお披露目会で見たときにはたいへん驚いたものです。

この日は本殿の彫刻が特別公開。
江戸時代の名工後藤弥太郎が彫った超絶技巧尽くし。
彫刻の題材は厄除けの高砂・長寿の神様寿老人と春日神社の神の遣いでもある鹿・日光東照宮陽明門にもある司馬温公の瓶割(生命の大切さを伝える)と、縁起が良いものばかり。
押切稲荷神社の本殿彫刻もですが、村の小さな神社といえど匠の技を随所に見つけることができて侮れません。

2018年妙典春日神社祭礼の模様はこちら(2021年以降本祭中止)
2023年妙典春日神社獅子頭お披露目の模様はこちら

オアシス妙典:リノベ古民家はスタンプ集め旅のオアシス

ここでスタンプ集めから一旦離脱してオアシス妙典へ。

スタンプ会場ではありませんが、キッチンカーや物販などが出店しマルシェイベントのような充実ぶり。
この付近では希少な休憩スペースです。
食後のひと息によさげな似顔絵体験や市川まちガチャもありました。

この日は11月とは思えない残暑だったのですが、熱々な入れたて本格紅茶の誘惑につられ、汗かきながらも優雅にティータイム過ごしてしまいました。

館内1Fはマルシェ会場として開放。
おしゃれにリノベーションされた古民家の、むき出しにされた屋根裏が素敵です。

ハギレで作られたトビハゼの愛らしさってば。
ヤドカリ作り体験に参加するともらえるそうですが、子供向け体験のため写真撮らせていただくのみ。実はちょっと欲しかったりします。

jinja.png(5)上妙典八幡神社:千貫神輿の神社がレトロでシュールな遊び場に

スタンプ集め再開はすぐそばの上妙典八幡神社(マップ①)から。
千貫神輿とよばれる推定1tとされる行徳最重量級の神輿がある神社です。
今年10月、6年ぶりに本祭の神輿渡御が行われました。

すとんとした重厚なフォルムの千貫神輿。
神輿庫左上の壁には、かつて後藤神輿店の外壁にあった桃太郎の彫刻が飾られています。

境内ではけん玉やベーゴマなどといった昔の遊び体験が人気。
その先に見えるピンクの物体はいったい。

昨年と同様に、中小の神輿に挟まれ謎のどこでもドアが出現。
タイムスリップして神輿渡御の現場へ行けたらいいのにね。

2023年妙典八幡神社祭礼の模様はこちら

jinja.png(6)河原春日神社:2つの神社が同居

6箇所目は行徳橋ふもとの河原春日神社(マップ③)へ。
ここの景観は敷地内に2つの神社が併存する珍しいもの。
2つの鳥居と社殿が並び、石碑には春日神社と胡録神社の名が記されています。
大正時代の江戸川放水路工事により、胡録神社の境内に春日神社がお引越しした結果です。
今では想像もつきませんが、つい100年ほど前までは八幡や市川と地続きだったのですよね。

河原の神輿は台輪寸法一尺三寸と子供神輿サイズ。
今年10月には町内の子供たちによる渡御が行われました。

社殿に配置された獅子頭は顎寸法二尺の立派なもの。
行徳の獅子頭では下妙典春日神社に次ぐ大きさです。
かつては獅子頭を台座に載せての渡御が行われていたそうですが、現在では担ぎ手不足等により実施されていません。

jinja.png(7)下新宿稲荷神社:失われた祭りの名残に思いを寄せて

さてここからは五ヶ町例大祭のエリアがしばらく続きます。
7箇所目のスポットは下新宿稲荷神社(マップ④)。
下新宿は五ヶ町に含まれませんが、五ヶ町例大祭では夜明け前、御霊入れを済ませた宮神輿が最初のご挨拶に訪れる神社です。
今年10月、コロナ禍による中止を経て6年ぶりに本祭の神輿渡御が行われました。

下新宿稲荷神社では昭和20年代末頃まで独自の祭礼が行われ(現在は未実施)、その当時曳いていた山車の緞子(どんす)が展示されていました。
輝きはかなり失われているとはいえ、豪華さはいまだ健在の瓔珞(ようらく)。
今回の神社めぐりにも、瓔珞(ようらく)をモチーフとした景品が登場しています。

社殿奥に並ぶ水神宮と稲荷社。
日頃は摂末社にまで気にかけることはなかなかないですが、参拝の際にはできればこちらにも足を向けたいもの。
せっかくの神社めぐりイベントですもの、それぞれの神社の摂末社にも注目するとさらに見識深まるかもしれません。

目元の彫りが浅くて笑顔に見えてしまう手水舎のお稲荷さん。
ゆるくてなごみますね。

jinja.png(8)本行徳神明社:五ヶ町の総鎮守は行徳の中心だった

8箇所目は本行徳神明社(マップ⑤)。
五ヶ町例大祭の総鎮守として、行徳最大の神輿が鎮座する神社です。
境内のイチョウも色づき始めて、暑い日ながらも秋の訪れを感じることができました。

五ヶ町の神輿は台輪寸法五尺七寸と行徳最大。
その迫力ある勇姿は行徳民なら一度は生で見てほしい。
壱二三四本塩と横一列に並んだ提灯をまとった壮観な姿です。

子供神輿も二基展示。
といっても片方は二尺三寸と大人神輿並みのサイズです。
こちらの神輿を使用して、女性も参加できる神輿担ぎ体験が行われました。

境内にある「行徳町道路原標」はかつてここが旧行徳町の中心であった証。
大正時代に設置されたこの道路原標は、旧行徳町役場や町内外の道路の起終点を示す指標でした。

2023年五ヶ町祭りの模様はこちら

景品入手方法は初の抽選で

景品ミッションの7スタンプをクリアして、ついに景品抽選チャレンジ。
今回の景品は、A賞オリジナルサーモボトル・B賞瓔珞(ようらく)ストラップ・C賞祭礼ポストカードのどれか。
ガラガラくじを回して…。

B賞の瓔珞(ようらく)ストラップ当たりました!
欲しかった景品を引き当ててこのうえない喜び。

抽選会場の建物は30年使われていなかった青果市場跡。
開放される機会はめったにないそうで、たいへん珍しい行徳歴史体感の場に居合わせたことになります。
柱や梁がむき出しになった屋内は、屋根からの光でさらにがらんどうな印象が増して、その空虚さにぐっとくるものがありました。

jinja.png(9)本塩豊受神社: 五ヶ町例大祭の宮入りを思い出す

コンプリート目指してスタンプ集めの旅はまだまだ続きます。
9箇所目は今の季節イチョウのグラデーションが綺麗な本塩豊受神社(マップ⑧)。
五ヶ町例大祭では最後の町内本塩を巡ったのち宮入りが行われる神社です。
そのときの高揚感が昨日のように思い出されますが、あれから3週間近くもの日々が経ち、イチョウ葉の色づきも進んでいました。

離れた場所からも聴こえるお囃子の音色。
本塩囃子保存会による実演は踊りも加わり、目と耳で祭りが楽しめます。

参拝記念に境内で採れたギンナンいただきました。
ご利益ありますねきっと。

jinja.png(10)本行徳八幡神社:運良く神輿渡御に遭遇

10箇所目は本行徳八幡神社(マップ⑥)。
真っ赤な鳥居が印象的な、バス停前の神社です。
意外にも行徳地区で赤色の大鳥居がある神社は希少で、行徳・南行徳神社めぐり会場では唯一の存在です。

なんと神社到着と同時に神輿をもむ場面に遭遇!
最後の見せ場「ほうり受け」の瞬間をこの目で見ることができました。

参拝記念の多古米抽選にチャレンジ。
多古米1kg当たりました。
このご時世に助かります。

jinja.png(11)本行徳神明神社:キッチンカーとレトロな電話機

11箇所目は本行徳神明神社(マップ⑦)。
もう少しするとイチョウの大木が綺麗に色づきますが、この時点ではまだ青々としていました。

神社の境内にキッチンカーが2台。
ハンバーガーにクリームソーダに綿菓子、女子受けしそうないでたちと鳥居とのギャップも味わいのうちですね。

昨年はスバル360とダイハツミゼットを展示していたこの神社、今年は昭和レトロな電話機が大集合。
私も含め昭和生まれには懐かしくも、平成令和生まれには謎の物体に違いありません。

個人的最大の見どころはゆるい顔した狛犬。
どうしてこうなった?と疑問符だらけのおばか顔。
ひと目見たら嫌なことも忘れてしまいそうなインパクト。
ペアでこんな感じだからたまりません。
もうほんと大好き。

jinja.png(12)市川市行徳ふれあい伝承館:伝説の行事ポスター発見

14時をまわり残り時間わずか2時間。
12箇所目にして市川市行徳ふれあい伝承館(マップ⑩)に到達です。
旧浅子神輿店の主屋が、行徳の歴史や神輿を伝えるギャラリーに生まれ変わりました。
建物は国登録有形文化財に選定されています。

神輿造りと歩んだ行徳の歴史が無料で体感できる行徳ふれあい伝承館。
浅子神輿店の存在は行徳を語るのに不可欠なはずですが、9月に放映されたアド街ック天国で紹介されなかったのがつくづく惜しまれます(noteでアド街行徳編検証記事書いてますのでよろしければどうぞ)。
今回は時間の都合上館内の様子は割愛。
市川市行徳ふれあい伝承館の紹介記事過去の行徳神社めぐりレポをご参照ください。

お向かいの休憩所にて、富岡八幡宮の御本社一の宮神輿を奉納したときのポスターを発見。
特製の船に載せられ、浅子神輿店から江戸川経由で海を渡り運ばれた様子を思い浮かべることができる絵柄です。
なんとも豪華絢爛な催し。
市川市行徳ふれあい伝承館で映像は観たことありますが、できればこの目で見たかった!

市川市行徳ふれあい伝承館の詳しいレポはこちら

jinja.png(13)関ヶ島胡録神社:神輿と獅子頭の渡御を行う神社

13箇所目は行徳で唯一土俵を有する関ヶ島胡録神社(マップ⑪)。
地元の相撲経験者によって作られた土俵では、行徳に縁が深い昭和の名横綱栃錦が行徳を訪れるたびに相撲を取っていたそうです。

お尻を上げたキュートな狛犬がお出迎え。

こちらの獅子頭は顎寸法一尺六寸と妙典や河原よりも小ぶりですが、3年に一度の本祭では神輿渡御の前に道を浄める役割として町内を巡行します。
台座に載せず顎を直接掴んでの渡御となるため、雌雄の獅子頭が出会い頭に歯や顎をぶつけ合う様子は他の祭礼では見られない独特なものです。
2021年の本祭は中止となりましたが、おそらく2024年は開催されるはず。
来年の実施を楽しみにしましょう。

2018年関ヶ島胡録神社祭礼の模様はこちら(2021年以降本祭中止)

jinja.png(14)伊勢宿豊受神社:お伊勢参りとのつながり

14箇所目は先月4年ぶりの本祭が行われたばかりの伊勢宿豊受神社(マップ⑫)。
小路の奥まった場所にあるため、社殿前を横切る形に参道が延びています。
町名の由来はお伊勢参りの船が出た地であることから。
伊勢神宮外宮(豊受大神宮)に奉祀される豊受大神(とようけのおおかみ)を祀り、拝殿も伊勢神宮と同じくシャープな屋根の神明造です。

宮神輿は昭和2(1927)年に製作された浅子周慶作の行徳神輿。
台輪寸法は二尺五寸とそれほど大きくはありません。
3年に一度の祭礼では、この宮神輿が町内を練り歩きます。

2023年伊勢宿豊受神社祭礼の模様はこちら

jinja.png(15)湊新田胡録神社:行徳の夏を告げる胡録の祭り

15箇所目は湊新田胡録神社(マップ⑮)。
行徳民には夏のお祭りで親しまれています。
今年は制限付きとはいえ4年ぶりに露店が復活しました。

昨年は屋外に出され実演も行われた湊新田の神輿。
今年も実演あったそうですが、イベント終盤とあって既に神輿庫の中へ。
行徳もみの実演と行徳太鼓連の演舞を見物できず残念でした。
ここの神輿は台輪寸法三尺五寸と香取神社の宮神輿と同じサイズ。
堂々としたたたずまいです。

2本の木の隙間が輪のように開いていることから縁起物とされるまじわいの木。
ぐぐると開運するそうなので、体型に自信のある方はお試しあれ。

毎年7月14日の祭礼で配布される笹団子。
来年の胡録にむけて、原材料の笹が大切に栽培されています。

お隣の胡録公園は遊ぶ人もなくのどかな様子。
路上での露店出店が禁止された今年の胡録神社祭礼では、公園内に露店利用の人々が密集し身動きとれないほどのすし詰め状態となりました。
そのときの様子を思い出し改めて苦笑い。
来年のお祭りはどうなるのでしょうね。

2023年胡録神社祭礼の模様はこちら

jinja.png(16)香取神社:3基の神輿が並ぶ壮観な光景

香取と書いてかんどりと読む香取神社(マップ⑯)。
四ヶ村(湊・湊新田・香取・欠真間)の総鎮守として、四ヶ村例大祭では香取神社の宮神輿が4つの町を巡行します。
宮神輿と香取・欠真間の神輿が並び壮観です。

写真左から香取自治会・香取神社・欠真間自治会の神輿。
香取自治会神輿は香取神社の神輿と酷似した延屋根神社型塗神輿。
三尺五寸と台輪寸法も一緒です。
それに対して欠真間自治会の神輿は台輪寸法三尺七寸と多少大きく、屋根の形状も唐破風型と異なります。
実は欠真間の神輿は昭和59(1984)年に天津小湊から購入されたもの。
製作者不明で行徳神輿ではありませんが、四ヶ村祭礼では欠かすことのできない存在です。

さてこの時点で15時過ぎ。
イベント終了まで1時間切りました。
果たして無事コンプリートできるのか?!焦りモードです。

2022年四ヶ村祭りの模様はこちら

jinja.png(17)相之川日枝神社:新たなお守り「神輿守」登場

焦燥感を抱きつつ向かった17箇所目の相之川日枝神社(マップ⑰)。
行徳地区で唯一神主さんが常駐する神社です。
今の時期は七五三詣で賑わいをみせています。

神輿庫が開放されて、宮神輿と子供神輿、魔除けの猿神猿(まさる)を見ることができました。
行徳地区といっても妙典とは離れている相之川と新井では、法被を着用し男女混合で担ぐなど、行徳担ぎとは一線を画した神輿渡御が行われます。
欠真間とは道一本隔てただけなのにこの違いは興味深いところです。
3年に一度の祭礼が実施されたのは今のところ2019年が最後。
コロナ禍で中止が続いたままですが、復活は来年それとも再来年?
そのときを気長に待ちたいと思います。

今回の行徳・南行徳神社めぐりに合わせて発売された神輿守。
絵柄が相之川日枝神社の宮神輿とあれば入手しないわけにはいきません。
神社めぐりで集めた神社カードも一緒に記念撮影。
入手できるのは授与所の受付時のみのため、詳細は相之川日枝神社の公式サイトをご参照ください。

この時点で残り時間40分。
なんとかコンプリートできそうな見通し立ちましたが、例年同様ぎりぎりなことには変わりなく。

2019年相之川日枝神社例大祭の模様はこちら(2022年本祭中止)

jinja.png(18)新井熊野神社:超絶技巧に圧倒!未完成の神輿屋根お披露目

最後の18箇所目、新井熊野神社(マップ⑱)に到着したのは終了時刻の25分前。
行徳橋のふもとから浦安市境に近いここまで4㎞、その他の神社も含めると10㎞近くもの距離をめぐったことになります。

3年連続の延期を乗り越え先月7年ぶりに復活した新井熊野神社例大祭
祭りの主役となる宮神輿の他に、子供神輿や獅子頭が並べられての屋外展示。
平成19(2007)年に新調された中台祐信作の宮神輿。
台輪寸法二尺三寸と小さめですが、二重台輪の意匠づくしの屋根唐破風型白木総彫神輿はまるで芸術品。
獅子頭は安政5(1858)年製作と古く、昔の祭りでは子供たちが獅子頭とともに家々をまわっていたそうです。

神輿や獅子頭とともに展示されていた後藤直光作の未完成の木彫神輿屋根。
コロナ禍の少し前、後藤神輿の倉庫に保管されていたものを譲っていただいたそうです。
祭礼中止で披露できる機会が延びてしまい、先月の祭礼に続いての2回目のお披露目となりました。

説明いただいた方のお話によると、現代の神輿造りでは難しい技巧ではないかとのこと。
龍の曲線や鱗の精密さ、さらには足元の浮彫り。
いやもうこの精密さと立体感を目の当りにしたら言葉失いますよ。
後藤直光の超絶技巧恐るべし。

いつかこの屋根が新たな神輿に装着されて、町を渡り歩く機会が訪れるのでしょうか。
そんな期待を抱きつつイベントを終えたのでした。

2023年新井熊野神社例大祭の模様はこちら

まとめ:もはや代替ではない行徳の一大イベント

行徳まつりの代替イベントとして生まれた行徳神社めぐり(現:行徳・南行徳神社めぐり)。
コロナ禍明けで行徳まつりが開催できるようになっても、消えることなく開催されるとは。
それだけ人気が高かったことがうかがい知れます。
今回は景品が抽選に変更となったことから、自分も含め人の動きはスローペースだったようです。
ゆったりマイペースに巡回できたのではないでしょうか。

来年もあるかな?行徳・南行徳神社めぐり。
中止となった妙典まつりとの兼ね合いもありますが、息の長いイベントとして定着してほしいものです。

行徳神社めぐりレポートはこちら:2023年 2022年 2021年 2020年

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