通常3年に一度行われる関ケ島胡籙神社の本祭は本来ならば昨年が開催年。
ところが諸事情により一年延期となり、今年4年ぶりに催されることとなりました。
前回2014年のときは五ヶ町祭りと同日開催で、互いの神輿が鉢合わせしたりもしていましたが。
2週連続の週末台風襲来の予想は結局杞憂に終わったものの、かわりにやってきたのが真夏を思わせるような暑さ。
神輿担ぐほうも観るほうも久々の本格的な暑さが身体に堪えます。
関ケ島胡籙神社では土曜日の夕方から宵宮と御霊入れが行われ、翌日の日曜日は午前中からの神輿渡御を前に獅子頭の巡行があるのが他の神社のお祭りにはない特徴です。
それでは当ブログ初の関ケ島胡籙神社祭礼レポを開始いたします!
10月7日の朝9時過ぎ。
巡行を前に拝殿の前に並べられた一対の獅子頭。
後藤直光が手掛けた行徳産。一尺六寸と妙典春日神社のものよりは小ぶりです。
こんないかつい顔してるけど、頭の飾りが丸いこの子は雌。奥の縦長の飾りをつけているのが雄です。
獅子頭以外にももうひとつ、境内に土俵があることも関ケ島胡籙神社の大きな特徴。
手入れされた土俵はもちろん現役、毎年夏にはちびっこ相撲大会が開催されています。
行徳で幼少期を過ごした昭和の大横綱栃錦とも縁があり、若き力士だった頃はこの土俵で子供達に相撲を教えていたこともあったそうです。
御霊入れを済ませ渡御の時を待つ神輿。
左隣のちびっこ神輿がきらきらゴージャス。子供達が頑張って飾りつけしたのかな。
時刻は朝9時半、神輿渡御の前に獅子頭の巡行が始まりました。
外へ出る前に、まずは拝殿を一周。
神社を後にして街を練り歩き始める獅子頭。
波打つように胴幕が揺らされ、空を舞っているような動きをみせています。
門を抜けて行徳街道へ。
雌の獅子頭は旧後藤神輿店の前を通って行徳方面へ。
雄の獅子頭は反対側の妙典方向へ。
市川市行徳ふれあい伝承館(旧浅子神輿店)前から神輿みちを通過していきます。
別々の道を巡行していくのですね。
出発から30分以上経ったでしょうか、関ケ島界隈をそれぞれ練り歩いた獅子頭が鳥居の前で感動の再会。
歯と歯、顎と顎を重ね合わせて。
神社に戻った獅子頭は再び拝殿の前に奉納されました。
ところでこの行灯、ゆる可愛くないですか?
行徳街道側は獅子頭、神社側は神輿の絵と、地域色豊かな絵が描かれています。
子供たちが祭りの準備を楽しんだことがうかがわれますね。
さていよいよ神輿渡御が始まりました。
大人神輿の後ろに子供神輿が2基続いています。
旧後藤神輿店の前を通過。
行徳神輿のお約束といえるバスすれ違いの場面。
しかし今回は(押切稲荷神社祭礼も同様)バスだけでなく一般車両も通行していたのが驚き。
神輿みちからバイパス方面への迂回う誘導は行われていたようですが。
行徳街道の鍵の手に曲がっている地点での行徳揉み。
江戸時代に道が引かれた際戦術上の都合でわざと鍵の手に曲げたといわれています。
車を運転する上では厄介な曲がり角ではありますが、神輿渡御ではどうなんでしょうかね。
ここで長めの休憩に入ったこともあり、私もギャラリー兼お食事処としてバージョンアップした市川市行徳ふれあい伝承館お休み処で待つことに。
(※一部撮影禁止の箇所があるため当該箇所をぼかしています)
展示物の中には関ケ島胡籙神社と来週行われる妙典春日神社祭礼の紹介も。
(※クリックで画像拡大します)
15分ほど経った頃でしょうか、行徳街道のあたりがざわついてきたので外に出てみると、再開した神輿渡御の一行が市川市行徳ふれあい伝承館の前で行徳揉みを披露していました。
まずは「地すり」。
続いて「さし」。
最後に「ほうり」。
昔ながらの木造建築物が並ぶ一画で繰り広げられる行徳揉み。
浅子神輿店から市川市行徳ふれあい伝承館に受け継がれた平成最後の秋も変わらない光景です。
お昼休みを挟んで午後も神輿渡御は行われますが、当ブログでのレポはここまで。
午後は押切稲荷神社祭礼の取材に行ってきます!
以上当ブログ初の関ケ島胡籙神社祭礼レポでした。