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押切稲荷神社の初午祭に獅子頭初披露【神輿のまち行徳】

押切稲荷神社の初午祭に獅子頭初披露【神輿のまち行徳】

お稲荷さんで親しまれ、狛犬でなく白狐が鎮座する稲荷神社。
2月最初の牛(うま)の日には「初午祭(はつうままつり)」が行われます。
行徳のお稲荷さん押切稲荷神社で今年初めて獅子頭が披露されると聞き、お稲荷さん詣を兼ねて見に行ってきました。
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稲荷神社の祭礼「初午祭」

2月最初の牛(うま)の日に全国の稲荷神社で行われる「初午祭(はつうままつり)」。
和銅4年(711年)2月初午の日に穀物の神様である稲荷大神が初めて降臨したとされることから、各地の稲荷神社で五穀豊穣などを祈祷する祭礼が行われています。

初午の日は毎年異なり、今年は立春と重複した2月3日。
そのため押切稲荷神社においては、今年の初午祭は2回目の午の日である二の牛の2月15日(月)と前日の14日(日)に催されることになりました。

京都の伏見稲荷神社のように大々的に催される初午祭もありますが、押切稲荷神社の初午祭は祈祷を中心とした小規模なもの。
しかし今年は行徳が誇る神輿職人後藤直光作の獅子頭が初公開。
神輿のまち行徳の軌跡に新たな1ページが加わりました。

初披露!行徳神輿職人の技巧が光る黄金色の獅子頭

訪れたのは2月14日の正午を少し過ぎた頃。
午前中の初午祭祈祷を終えた押切稲荷神社はいつもと変わらない静けさ。
獅子頭展示中は自治会の方々が待機されています。
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拝殿に鎮座する一対の獅子頭。
台輪一尺三寸、顎寸法一尺と、行徳地区の他神社にある獅子頭に比べ小ぶり。
(妙典春日神社の獅子頭は二尺六寸・関ヶ島胡録神社の獅子頭は顎寸法一尺六寸)
しかし他ではみられない総黄金色の獅子頭。
金色に輝く姿は大きさ以上の存在感がありました。
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昭和50年代に八代後藤直光の手により製作されたと推測されるこれらの獅子頭。
廃業後も後藤神輿店に保管されていたものが、昨年末こちらの神社に寄進されました。
獅子頭が座る座布団は神社幕の神紋を利用したものだそう。
同じく後藤神輿店より寄贈された神輿や看板も含め、これからは神社とともに長い歴史を刻んでいくことになりますね。

小さな神社でも見どころたくさん

押切稲荷神社は新型コロナウイルス感染防止策として手水舎と拝殿の鈴の利用停止中。
例年とは異なる参拝になりますが、散歩も兼ねてコロナ厄除け祈願するのもよいかと思います。
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押切稲荷神社には他にも見どころがあります。
市川市保存樹木の大イチョウに飾られているせんじゅほほえみ面とフクロウの木彫り。
一見すると謎オブジェではありますが、どちらも縁起物のため、大イチョウのパワーがよりアップされているのではともいえます。
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大イチョウの隣に鎮座するお浄め弁財天。
神の使いの蛇をかたどった立派な鳥居が新調されていました。
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拝殿の背後、駅前通りに面する本殿(鳥居及び入口は裏道に面しています)には、胴羽目とよばれる彫刻が施されています。
それぞれの面に異なる彫刻が刻まれており、南面胴羽目ではあの金太郎(坂田金時)も活躍した「大江山鬼退治」を題材としています。
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駅前通り側にある小さな祠の浅間神社を囲む溶岩。
富士塚とよばれるもので、江戸時代の富士講にちなみ関東各所の寺社に設けられたもののひとつです。
現代以上に困難を極めた富士登山に代わり、富士塚に登って参拝していたわけです。
かなり昔の投稿になりますが、当ブログでも行徳浦安の富士塚をまとめた記事がありますので、ぜひご覧ください。
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厄除けの獅子頭が神輿のまち行徳をお守りくださいますように

厄を食べ幸せを招くといわれ厄除けとして祀られる獅子頭。
新型コロナウイルスの大流行でアマビエ様が一躍有名になりましたが、神輿造りに名を馳せた行徳としては、獅子頭を厄除けのシンボルにしてもよいのではと思います。

獅子頭で疾病退散!
今年こそコロナが収束しますように!!

押切稲荷神社祭礼レポートはこちら :2018年 2014年は中止 2010年

行徳神社めぐりスタンプラリーレポートはこちら :2020年
(後藤神輿店から寄贈された神輿と看板について記載)

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