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四ヶ村香取神社例大祭|withコロナの世界線で初の行徳担ぎ

四ヶ村香取神社例大祭|withコロナの世界線で初の行徳担ぎ

四ヶ村香取神社例大祭最新レポはこちらになります→2022年

3年おきに実施される四ヶ村例大祭の本祭。
前回2019年からコロナ禍による延期もなく催すことができましたが、やはり感染予防対策と無縁ではいられません。
陰祭りにとどまった五ヶ町などとは対照的に、唯一実施に踏み切った四ヶ村。
今後の祭りにおける足がかりとなった今回の四ヶ村例大祭の模様をお伝えいたします。
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行徳駅前公園に復活したミニSL運転会と神輿渡御

連休中日の10月9日。
前日夜の宵宮踊りパレードから一夜明け、本祭のメイン神輿渡御が行われました。
朝早くから御霊入れの神事を済ませ、香取神社を出発した宮神輿は一番手の欠真間へ、町会神輿はそれぞれの町内へ。

そこから2時間ほど経った朝10時の行徳駅前公園。
湊新田の町会神輿がトラックに載せられ現れました。
コロナ禍では担ぐ代わりのトラック神輿渡御が各地で行われたと耳にしてはいるものの、神輿のまち行徳においてもトラック神輿渡御とは予想だにしていませんでした。
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そのまま行徳駅前公園へ入った町会神輿はトラックから下ろされお披露目。
今年担ぎ棒が新調され80cm長くなりました。
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時を同じくして行徳駅前公園ではミニSL運転会開催中。
こちらも2年半ぶりに先月復活したばかりです。
徐々にコロナ禍前の社会に戻ってきているのが実感できますね。
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ここで行徳担ぎの華である「もみ」の披露。
3年ぶりに目の当たりにした光景です。
ただ以前と違うのは、担ぎ手が全員マスクしていること。
神輿に背を向ける「地すり」のときに、そのことを強く実感しました。
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子供神輿は今年新調されたばかりの樽神輿。
元気に担いでわっしょい!
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何度かもみを披露した後、町会神輿は担がれた状態で公園の外へ。
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路上での「ほうり」も久しぶりに見ました。
掛け声とともに神輿が空に放たれる瞬間こそが行徳担ぎのクライマックス。
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公園から少し出たところで町会神輿は再びトラックに載せられ、胡録神社へ向かいました。
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この時点で宮神輿は香取を渡御中。
お昼頃湊新田へ引き継がれる予定です。

正午過ぎに宮神輿は香取→湊新田へ

時刻は正午を少しだけまわったところ。
香取神社前に宮神輿が現れました。
香取の担ぎ手たちは白装束に茶色の帯を身に着けています。
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旧道恒例のバスすれ違いも3年ぶりです。
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ここで湊新田に引き継がれるはずですが、ひと悶着あるのが祭りの常。
まだ渡せないと抵抗する担ぎ手たちと、後戻りさせないと必死の役員たちとの間で攻防が繰り広げられました。
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何度かの攻防を経て、宮神輿はようやく湊新田のもとへ。
香取の担ぎ手たちが見守る中、紫色の帯をまとった湊新田の担ぎ手たちによる「さし」。
やはり皆さん町会を問わずマスクされてますね。
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宮神輿が湊新田に引き継がれた後の香取神社はひっそり。
宮入を迎える頃まで静かな時が流れることになります。
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どこよりも詳しく行徳の祭りを紹介されているわっしょい!行徳さんの四ヶ村の祭礼紹介ページによると、昭和53年に修復されるまでの65年もの間(なんと大正時代から!)宮神輿の渡御が行われていなかったのだそうです。
しかも途中祭り自体が16年間も中断されていたというからさらに驚き。
かつては神輿をぶつけ合う喧嘩祭りで警察沙汰になるほどだったことや、町会ごとに担ぎ方も統一されていなかったことなど、驚愕のエピソード満載。
詳細はわっしょい!行徳さんのページをご覧いただくとして、現在のような渡御の形になったのも意外と昔のことではないのですね。

16時過ぎの宮神輿は湊→香取神社へ

さてここでしばしの実況中断を挟み、16時過ぎの湊新田・湊の町境へ。
最後の町内である湊を巡っていた宮神輿は、宮入りにむけてそろそろ白丁へ引き渡す頃。
今にも降り出しそうな空の下で、引き渡しを惜しむかのように白帯の湊の担ぎ手たちによるもみが行われていました。
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湊の神酒所の祭壇に祀られていた獅子頭。左が雌で右が雄。
一尺にも満たない小ぶりな獅子頭はかなり年季入っています。
祭壇脇から湊囃子連の方々による演奏が聴こえてきました。
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湊の町会神輿は6月の水神祭でお披露目されたばかり。
前回2019年同様、女神輿として町内練り歩いています。
サポートとして少しばかりの男性が加わっているとはいえ、決して多くはない人数で女性たちがパワフルに担いでいるから凄い。
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今回は欠真間の町会神輿も男女混合だったそうですね。
宮神輿が女人禁制を続ける中で、町会神輿は担ぎ手不足もあって徐々に女性の門戸を広げつつあるのでしょう。
女性だからといって行徳担ぎの華であるもみが免除されることはなく。
「地すり」も「さし」も、「ほうり」だって決めてしまうのがカッコいい!!
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小雨がぱらつこうと、宮社神輿を簡単に引き渡す理由にはならないのが行徳担ぎのお約束。
そろそろ湊を後にして香取神社へ向かう頃ですが、ここで引き返してしまいました。
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その後もしばらくもみと引き渡し攻防を繰り返していましたが、やがて神輿は白丁のもとへ。
香取神社にむけて、雨に濡れた路面をひたすらと進んでいきました。
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宮神輿の香取神社前帰還から宮入りまで

白丁に担がれた宮神輿は、香取神社の手前で白装束姿の担ぎ手へ。
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香取神社に到着してもそのまま境内に足を踏み入れることはあり得ません。
17時の防災無線音楽が流れる中、「地すり」や「さし」や「ほうり」の所作を粛々と。
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宮入りにはまだ早いとばかりに、境内に入ろうとしては引き返すことの繰り返し。
雨脚激しくなってもおかまいなしです。
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日が沈んで徐々に暗くなってきた空。
神社前の灯りに照らされ、神輿が少し輝いて見えます。
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宮入りへの試みと阻止からのもみを数回繰り返すうちに雨はますます強くなり。
担ぎ手にとってはコンディションが悪くなるいっぽうで、「ほうり」の所作もふらつきがみられるように。
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あ、境内に入った!!まさかの宮入り?!いやいやまだかろうじて鳥居前。
この時点で17時を少しまわったところ。
まさかこんなに早く境内入るとは想定外でした。
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ここからしばらく鳥居前でのもみ披露。
「ほうり」を決めた後は、宮入りするかしないかのぎりぎり攻防戦が続きます。
体力的には限界なはずですが、最期の粘りをみせています。
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時刻はだいたい17時20分。
予想していたよりもかなり早く宮入りの時が訪れました。
鳥居突破~っ!!
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雨のせいでしょうか、当ブログが四ヶ村例大祭の取材を始めてから最も早い宮入りとなりました。
締めくくりとして拝殿の前でのもみ。
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これにて3年に一度の神輿渡御は終了です。
コロナ禍での開催大変お疲れさまでした!

まとめ:3年ぶりに復活した「神輿のまち行徳」

新型コロナウイルスのまん延にともない、多くの面で行動や価値観が変わってしまったこの2年。
ソーシャルディスタンスが絶対とされるご時世で神輿を担ぐことはほぼ不可能で、「神輿のまち行徳」としては街のアイデンティティを失いかねない問題でした。
Withコロナ社会になりつつあるとはいっても、感染拡大防止として中止となる祭礼もいまだ珍しくはありません。

そんな中行徳地区で唯一実施された四ヶ村例大祭。
行徳担ぎのスタイルを保ちつつ感染予防対策と両立させることは、大変な苦労があったと想像できます。
10月30日の妙典まつりや来年以降の祭りにむけて、今回の完遂は大きな希望につながるのではと思います。
私も3年ぶりに祭りTwitter実況とレポ投稿できて感無量です。

次回の四ヶ村例大祭(本祭)は2025年。
そのときにはマスク外して神輿担げるようになってほしいものですね。
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四ヶ村例大祭レポートはこちら :2022年 2019年 2016年 2013年 2010年 2007年(南行徳駅前のオープニングセレモニーなどご紹介)

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