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お隣でも違う担ぎ方。四ヶ村香取神社例大祭と相之川日枝神社例大祭

お隣でも違う担ぎ方。四ヶ村香取神社例大祭と相之川日枝神社例大祭

四ヶ村香取神社例大祭最新レポはこちらになります→2022年


神輿の街行徳で秋になると見かけるのは、神輿が練り歩く姿。
毎年行徳や妙典のどこかで見られる光景ですが、祭りの行われる場所は年によってさまざま。
町内ごと、またはいくつかの町内が集まって行われるこれらのお祭りは、おおむね3年か4年に一度本祭として行われます。

2016年の秋に開催されるのは、3年に一度の四ヶ村香取神社例大祭と相之川日枝神社例大祭、および伊勢宿例大祭。
加えて翌週には4年に一度の新井熊野神社例大祭も控えています。

独特の行徳担ぎにて行われる神輿渡御。
しかし隣接する町内でありながら、四ヶ村と相之川では担ぎ手の装いや掛け声など異なる点もみられます。
異なる様子を同じ日に見られるのは行徳まつりを除けば珍しい機会。
四ヶ村と相之川、2つのお祭りを一挙にレポしたいと思います。

本祭の10月9日日曜日。
香取神社での御霊入れの後、雨上がりの空の下欠真間・香取と受け継がれた本社神輿。
14時半頃の時点では湊新田における神輿渡御の最中でした。
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しかしながら湊新田の渡御も終盤戦。
湊との境界付近まで差し掛かっています。

ここでとうとう本社神輿を湊へ引き渡すことになるのですが、渡すまじとあがく様子は四ヶ村祭りのお約束。
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少しばかりの抵抗を示した後、本社神輿は四ヶ村最後の町である湊へ引き継がれたのでした。
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本社神輿の担ぎ手は白装束姿の男性のみと定められていますが、町会神輿などではその限りではないようです。
湊の町会神輿は主に女性が担いでいます。
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女性だからといって、行徳揉みの所作が省略されていたりするわけではなく。
このように「ほうり」もしっかり行うのには脱帽ものです。
本社神輿と並んでもひけをとりませんね。
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いっぽう太鼓を載せた山車は子供たちが主役。
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四ヶ村本社神輿の宮入りはまだまだ先ですが、ここで香取神社の様子を見に行くことにします。

本社神輿を引き渡した後も、各町内にて町会神輿の渡御が行われています。
香取神社前では香取の町会神輿が行徳もみを披露しているところでした。
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どうやら宮入りする雰囲気ですが、やはりそうすんなりとは鳥居をくぐることもなく。
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行ったり来たりの攻防戦を経て、鳥居をくぐる瞬間に立ち会うことができました。
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続いてもうひとつの香取の町会神輿も宮入り。
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最後に香取の子供神輿や太鼓山車も宮入りしました。
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ところでこちら香取神社に掲げられていたポスターなのですが。
神道の世界にもとうとう萌え進出ですか。
しかし神社らしい厳かさは全く失われず、控えめな萌え要素がエッセンスとなって好感もてますね。
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四ヶ村を一時離脱し相之川の神輿渡御へ移動いたします。

もうじき16時半になろうかという夕暮れ時の相之川日枝神社。
静寂に包まれる中参拝する人々の姿も見られます。
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キャラクター盛りだくさんの手作り風子供神輿。
子供たちの夢が詰まっているようで担ぐのが楽しくなりそう。
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手水舎のところで風になびく猿柄の手ぬぐい。
干支の柄を選んでいるところがさりげなくいいですよね。
手書きの手水作法案内板もいい味出しています。
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相之川の本社神輿渡御に出会うことができました。
休憩後の再開を前に神事が執り行われているところ。
相之川日枝神社は行徳地区で唯一神主が常駐している神社なのです。
女性の神官さんも渡御に加わっています。
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神輿渡御再開したのもつかの間、直後にやってきた路線バス。
その場合神輿は動きを止めバスを通過させなくてはなりません。
行徳の他のお祭りでも例外なく見られる光景。
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ご覧のように色とりどりの法被姿の老若男女が協力しあい、時には鳴り物に合わせて拳を振り上げる様子が見られるのも、相之川における担ぎ方の特徴。
浦安三社祭でも見られるお江戸的なノリの良さ。
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行徳もみで行われる「地すり」「さし」「ほうり」はここでも変わらないのですが、「地すり」は頭を神輿お尻を観衆のほうに向ける前屈姿勢。
浦安の影響がここにもみられます。
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続いて「さし」。
相之川の神輿は四天棒。四ヶ村などの行徳神輿は二天棒でここにも違いが。
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「ほうり」は「ヨーイヨイヨーイ!」で大きく空中に上げる行徳流。
行徳もみの所作を基本としつつ、浦安の担ぎ方も一部混在していますね。
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ファミリーマートの駐車場での休憩を終え、神輿渡御再開。
といっても目の前ですからあとは直進し宮入りするのみ。
しかし時刻はまだ17時半、このように引き返してしまうこともしばしば。
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いったん境内に入っても、鳥居までたどり着かないと宮入りしたことにはならないそうです。
相之川日枝神社の鳥居は社殿の手前。
ゆえにこの時点では宮入りしたとはいえず。神輿渡御はまだまだ続きます。

18時を過ぎ、なかなか鳥居に近づかなかった神輿もいよいよ宮入りのとき。
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ライトアップされた相之川の本社神輿。
夜空に渋い光を放っておりました。
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相之川の宮入りを見届けた後、ふたたび四ヶ村の神輿渡御へ戻ってきました。
香取神社前の道路で「さし」を行う本社神輿。
周囲には宮入りを見届けようとする関係者や観衆でいっぱい。
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神社敷地内の参道に入り「ほうり」などを行い、
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いざ宮入り!といきたいところですが、すんなり鳥居をくぐるわけにもいかぬ。
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道路まで引き返してしまった後、再び境内に入る神輿。
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鳥居をくぐろうと試みますが
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やはり宮入りはせず。
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しかし間もなく19時を迎えようかという頃、ついに鳥居をくぐる瞬間が訪れたのでしたー!
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大勢の人々に見守られ、熱気冷めやらぬ中もまれ続ける本社神輿。
有終の美を飾るのにふさわしい美しさの「さし」。
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最後に三本締め。たちまち拍手が沸き起こり、祭りの終了を実感いたしました。
3年後の2019年にまた見物できたらと願っています。
お疲れ様でした!

四ヶ村例大祭レポートはこちら :2022年 2019年 2016年 2013年 2010年 2007年(南行徳駅前のオープニングセレモニーなどご紹介)

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