▼四ヶ村香取神社例大祭最新レポはこちらになります→2022年
3年おきに開催される四ヶ村と相之川の祭り。
今回は天候に左右される2日間となってしまいましたが、本祭りの午後には回復し渡御も無事行われました。
まずは小雨交じりの駅前公園。
開催されるか不安でしたが、予定通り10時より湊新田の神輿の披露が行われていました。
あいにくの天候にも負けず、今年大修理が終わったばかりという神輿はたいへん鮮やかに揉まれています。
休憩時間に神輿をじっくり拝見。
大正11年後藤直光の手により製作された三尺五寸の神輿。
鳥居の中の凝った装飾が印象的でした。
もうひと揉みした後、神輿はトラックの荷台に載せられ旧道へと移動いたしました。
いつもなら本祭りの日は早朝から神輿渡御が行われるのですが、今回は午前中雨天のため午後からに変更となりました。
13時過ぎに訪ねてみると、ちょうど香取の神輿渡御に遭遇。
前日の大雨が嘘のような晴天の下、揉みながら町内を行ったり来たり。
毎度おなじみ路線バスとの駆け引き。
いつもながら狭い旧道で神輿の列とすれ違うバス運転手の腕に感嘆です。
子供神輿も後をついて行きます。
大人顔負けの白装束姿に混じり、少年野球のユニフォームもちらほら。
同様の光景は後ほど紹介する相之川でも見られました。
旧道沿いのお宅の中には、玄関先に椅子や食べ物といったおもてなしの用意がされているところも。
祭礼の提灯に彩られた旧家の佇まいを見ると、変わらぬ景観を維持する行為に敬意を払わずにはいられません。
神輿の動きをみると、どうやら各町内ごとに神輿を担ぎ、町内を往復しているようです。
祭りの主役ともいえる本社神輿は香取神社にありました。
湊新田の神輿と駅前公園以来の再会。
午前中とは異なり澄んだ空の下で。清々しいですね。
ここでしばし四ヶ村から離れ、相之川のお祭りに移動します。
相之川の神輿は浦安に近い担ぎ方。
小刻みなリズムと掛け声、衣装も祭り法被へと変化します。
何より男女混合というのが大きな違い。
隣町だというのに全く異なる雰囲気ですね。
ではノリノリな様子を動画でどうぞ!
鳴り物の存在もラテンのノリに拍車をかけているように思えます。
相之川のコンビニに神輿が展示されていました。浅子神輿作。
赤い神輿は今まで見たことがなく新鮮です。
行徳雑学館さんの過去記事(2002年市川市民まつり行徳会場)によると子供神輿ではないかとのこと。
相之川日枝神社。
この時間は静けさを保っていますが、宮入りの時は熱気に包まれたことでしょうね。
妙典まつりに行くため、ちょっとここで一旦離脱。
再び四ヶ村に戻ってきたのは17時少し前。
香取神社の本社神輿と湊の小神輿が鉢合わせしている場面に遭遇しました。
旧道沿いに鎮座中の湊の大神輿とすれ違います。
湊の小神輿の担ぎ手は男女混合なんですね。
二基の神輿が押切T字路に差し掛かりました。
ここでさっそく揉みが始まります。
一基のときよりもより迫力さが増しているように感じます。
本社神輿が香取神社に戻ろうとしています。
少しずつクライマックスに向けて動いていることを実感した瞬間です。
神社前に到着し、いよいよ宮入りかという場面ですが、そう簡単に祭りを終わらせるわけにはいきません。
刻々と変わる空の色が近づく夜の訪れを記す中、神輿を入れる入れないのせめぎ合いは続きます。
何度も何度も神社への突入を試みながらも、そのたびに押し返されてしまう神輿。
神社前で地すりやさしを行い、ほうり投げたらまた突入、の繰り返しです。
次第に闇は深まり、提灯がともされるようになっても延々と続くやりとり。
それでも18時過ぎには境内へ入ってしまいました(旧道を走るバスに遠慮した気も…)。
しかし鳥居を越えなければ宮入りは完了になりません。
鳥居を越えるかどうか、ギリギリの攻防戦が続きます。
時刻はだいたい18:20。
遂に鳥居を突破いたしましたー!
どよめきと歓声に包まれた状況をいまいち把握できない自分。
実は私、宮入りの瞬間を見たのは初めてなのです。
少し遅れて感動がやってきたような心境でした。
最後に本殿の前で2回ほど揉み。
三本締めと盛大な拍手をもって、宮入り完了しました。
次回は2013年。また熱い攻防を見られるのを楽しみにしています!
▼四ヶ村例大祭レポートはこちら :2022年 2019年 2016年 2013年 2010年 2007年(南行徳駅前のオープニングセレモニーなどご紹介)