菜種梅雨の合間のお花見日和｜行徳鳥獣保護区･猫実川(2024年) │ 浦安・行徳・妙典【東京湾岸千葉情報】

前日の行徳駅前公園と中江川に引き続き、行徳鳥獣保護区と猫実川の桜を見てきました。
昨年は未取材のため2年ぶりのレポとなります。

■行徳鳥獣保護区は満開花盛り

4月7日の日曜日昼下がりの行徳鳥獣保護区。
菜種梅雨の合間に訪れたわずかな晴れ間、ほんわかと暖かなお花見日和です。
満開のソメイヨシノに癒されます。

いまや青々とした姿に変貌した河津桜が花咲かせていたのはもう2ヶ月近く前。
そこからソメイヨシノの季節になるまで、こんなに時間が開くとは思いもしませんでした。

多種多様な桜が見られる行徳鳥獣保護区。
オオシマザクラはソメイヨシノよりもピークは早め。
かなり散り出している印象ですが、ここ白鷺公園沿いの1本は見事なボリューム。
惚れ惚れしてしまいます。

赤みを帯びた葉をつけた桜はヤマザクラでしょうか。
未舗装エリアに咲く様子が自然感満載。

ソメイヨシノより早く開花する紅枝垂桜は、ひと足先に今シーズン終了の装い。
上のほうだけわずかに花が残っています。

野鳥病院脇の1本桜も満開でしたが、先端にはつぼみがまだ少し残っていました。

池近くのオニグルミから小さな新芽が生えてきました。
古くから食用や木材として、最近ではスタッドレスタイヤの原料にも利用されているなじみ深い植物。
山野の川沿いに分布し、この辺りでは江戸川沿いで多く生えていますが、関東では比較的少なく千葉県絶滅危惧種に指定されています。

緑の国の桜も満開を迎えていました。
鳥たちが種を運んできた実生の桜が長い年月を経て見事な姿を示しています。

個人的推しスポットは今年も花盛り。
ハナニラとムスカリの花が木の幹に寄り添って咲く姿がとても愛おしく感じます。

春の花々と桜の美しい風景。
ソメイヨシノの花びらがひらひらと舞い始め、満開から次のステージに進もうとしています。

河津桜を見に来られた方はご存じだと思いますが、保護区内では悪質な嫌がらせによる河津桜の枯死が進む一方の惨状が繰り広げられています。
犯罪行為も厭わない心境は全く理解不能。
行徳民の癒しの場を奪う行為はまことに許せません。

年々寂しさを増す景色の中でも、健闘するかのように咲く枝垂れ桜。
この景色守りたい。

橋沿いに鮮やかなピンクの花をまとった木が2本、ヒガンザクラでしょうか。
橋の上から眺めたソメイヨシノとのコントラストは今だけの美しい景色です。

行徳野鳥観察舎の地図

続いての桜景色は、南行徳駅前通りを渡ってすぐの猫実川。
川沿いに広がる住宅街の桜並木です。

今年強く印象に残ったのは、ハイタウン塩浜側の桜並木が成長したこと。
2018年の様子と比較すると花のつきが良くなり、少し幹が太くなったようにも感じられます。
これからもっと成長して、対岸の桜並木に匹敵するようなボリュームを魅せてほしいものです。

対岸の桜は年月を重ねているだけあって樹勢良く華やか。
300mにも及ぶ桜並木は圧倒的な美しさ。
中江川の桜並木とはまた違った趣きがあります。
両岸からの桜並木も楽しめるようになり、ますます見栄えするようになりました。

日没時とあって酒宴客の姿もまばら。
土手の上でのんびりと過ごす人々を時折見かけたぐらいでした。
お隣行徳鳥獣保護区よりも開花タイミングは遅め。
桜の花はまだ散り始めておらず、膨らんだつぼみも少しだけ。

猫実川の地図

足踏み状態が続いた今年の桜前線も、咲いてしまえば満開まではあっという間。
散り始めたと思ったらすぐに葉桜へと変化して行くことでしょう。
花散らしの雨が満開の桜にどれだけ影響与えるのか、またいつまで桜の花がもつのか、しばらくやきもきしそうです。