昨年から始まった行徳鳥獣保護区の秋イベントほごくLOVEフェス。
今年は10月21日土曜日に開催されました。
毎回テーマを決めて開催されるこちらのイベント、今年はオオジュリンがテーマです。
オオジュリンはホオジロの仲間で湿原に生息する鳥。
観察会の実施はありませんが、お子さんたちが楽しく自然に親しめる内容でした。
■ゆったりとした空気が流れる会場の様子
秋晴れのアウトドア日和となった10月21日。
あいねすと前の緑道ではほのぼのとした光景がみられました。
折り紙で作ったトーナメントとっても可愛い。
オオジュリンをテーマにした体験コーナーやゲームがゆるくていい感じ。
自然の中で癒されます。
毎年冬にロシアから保護区へ飛来するオオジュリン。
その数なんと2000羽。
ヨシ原に生息するそうで、あいねすとの双眼鏡から覗いても見つけるのは難しいかもしれません。
改めて保護区の多様な生態系を実感しました。
これなんだかわかります?
土をケーキの土台に見立てて、花や木の実でデコレーションする遊びなんですって。
お砂場でままごと遊びした子供の日の記憶がよみがえりました。
小規模ながら物販コーナーもありました。
NPO行徳自然ほごくらぶの出店はオリジナルグッズやかわいいぬいぐるみ。
おなじみ地元の食材出店も。
ホンビノス貝買って夕飯のおかずに。美味しくいただきました。
あいねすとではワークショップ開催中。
屋内展示は昆虫特集でした(虫嫌いのため写真割愛あしからず)。
野鳥観察や休憩など、皆さん思い思いに過ごしていました。
■保護区に訪れた秋を感じて
残念ながらこの日は保護区内に入れなかったので、代わりに緑道周辺の木々を見て秋の始まりを感じてみることにしました。
公園や道路の植え込みでよく見かけるシャリンバイの木。
白い小さな花が咲いた後は、このようにブルーベリーのような紫色の実をつけます。
折り紙のオーナメントと馴染んで可愛らしいですね。
樹皮は大島紬の染料になります。
こちらも街路樹としてよく見かけるトウネズミモチの木。
黒く熟する前の実がたわわになっています。
薬草としても知られていますが、繁殖力が大変高いため要注意外来生物として注意喚起される存在でもあります。
ビワの木には小さなつぼみの姿が。
晩秋から冬にかけて小さな白い花を咲かせます。
所変わって野鳥病院前のトベラの実。
葉や枝には異臭があり、初夏には甘い香りのする花を咲かせ、実が熟したら裂けて赤い種がむき出しになるという、一筋縄ではない個性をもつ樹木です。
潮風への強い耐性を持つことから、海に近い鳥獣保護区は生育に適した環境といえます。
あいねすと前の池でのんびり過ごす鳥たち。
カルガモとチュウサギが羽を休めています。
この日は保護区の空を飛ぶアオサギをしばしば見かけました。
■これからの保護区は渡り鳥のシーズン
2年目を迎えたほごくLOVEフェス。
昨年同様こぢんまりとした内容の催しでした。
残念ながら保護区内の解放はされませんでしたが、ささやかながらも行徳の秋の自然を感じることはできたように思えます。
もう少ししたら渡り鳥のシーズン。
あいねすとから見える野鳥の種類もどんどん増えてきます。
野鳥観察が楽しくなる時期はもうすぐですよ!
行徳野鳥観察舎あいねすと
千葉県市川市福栄4-22-11
TEL:047-702-8045
9:00-17:00
月曜休(月曜日が祝日の場合は翌平日休)
野鳥病院・自然観察会についてはこちら→NPO行徳自然ほごくらぶ(旧:認定NPO法人行徳野鳥観察舎友の会)
行徳野鳥観察舎の地図
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