行徳野鳥観察舎では、毎週日曜日に園内観察会というのが実施されています。
このときだけは、通常入ることのできない広い保護区の中を探索できるのです。
私も今回初めて参加しましたが、いやあ、自然の力は奥が深い。
以下探索レポートいたします。
PM1:30、参加者の皆さんといよいよ保護区内に入ります。
川口浩の探検隊ばりに(大げさ)笹の葉が生い茂る道の間をくぐり抜けると、間もなく最初の干潟にたどり着きます。
ここではトビハゼがピョンピョン跳ねてました。
写真に撮れなくて残念。
実は江戸川放水路が国内におけるトビハゼの北限だそうです。
少し先を進むと、水田発見!
ちょうど田植えが行われていたそうです。
全体的に緑がかっているのは水草のせい。
でもこの水草はカモの餌になるそうで、担当の方が「合鴨農法じゃなくてマガモ農法だ」と笑いながらおっしゃってました。
水田の少し先に水車がありました。
水中に酸素を送り込むためのもので、水質浄化と食物連鎖の復活に一役買っています。
観察小屋が何ヶ所かあり、覗き穴よりバードウォッチングが可能。
なぜ双眼鏡を持ってこなかったのかと後悔。
肉眼でも写真を拡大してもよくわからない。
だけど何かの鳥がとまっているようです。
オタマジャクシ発見♪小っちゃーい!
ドジョウもいました。
ヘビイチゴ可愛い♪
甘い香りを放つスイカズラ。
イグサが栽培されてました。こういう花が咲くんだね。
アシ原を抜けると、いよいよ干潟に到着です。
ユニディの看板や京葉線が見えてきました。
スタート地点からずいぶん歩いたような気がします。
千鳥橋の水門の先は、このような干潟なんですね。
ここには干潟独特の生物が多数生息しています。
砂泥の無数の穴は、深く潜って生活するアナジャコや、穴の周りに小さな泥団子を撒き散らす(穴掘りのため)ベンケイガニ、一斉に小さなハサミを上下させて踊るチゴガニ(壮観!)などのものです。
至る所にミズクラゲ出没。踏みそう…。
同じく踏みそうなオキシジミガイ。一般的なシジミよりかは巨大。
アカテガニ?それともベンケイガニ?
2時間弱で帰還。草原あり・水田あり・干潟ありと、なかなかバラエティに富んだ風景でした。
鳥類に限らず、動植物の豊富さに驚かされます。
意外かもしれませんが、桜やノイバラなども生い茂っています。
なぜこんなところに?と感じるのですが、鳥たちが運んでくるそうです。
行徳野鳥観察舎 ※新観察舎「あいねすと」の情報
千葉県市川市福栄4-22-11
TEL:047-702-8045
9:00-17:00
月曜休(月曜日が祝日の場合は翌平日休)
野鳥病院・自然観察会についてはこちら→認定NPO法人 行徳野鳥観察舎友の会
行徳野鳥観察舎の地図
▼観察会レポートはこちら : 2013年4月 2006年6月
▼桜の花の観察会レポートはこちら : 2015年 2012年
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