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みんなちがってみんないい 行徳野鳥観察舎で桜の花の観察会

みんなちがってみんないい 行徳野鳥観察舎で桜の花の観察会

桜といえばソメイヨシノをイメージする方がほとんどだと思いますが、ソメイヨシノはエドヒガン系とオオシマザクラの交配により生まれた園芸品種であり、接木によって増えるものです。
しかし桜というのは交配や突然変異により、一般的に知られているものよりはるかに多くの種類が存在しているそうです。
人の手による交配はもちろんのこと、中には野鳥が持ち込んだ種から生まれた野生のものも。

そういった桜は名前のついた品種で語られないほどのバリエーションとなるわけです。
そんな個性あふれる野生の桜の数々を、行徳の鳥獣保護区内にて観察いたします。

4月4日土曜日の午後。あいにくの曇り空ですがなんとか雨には降られずにすみそう。
私自身3年ぶりの参加となるので大変楽しみです。
まずは保護区の外で葉桜になりつつあるエドヒガン。
こちらは保護区内には存在しないもの。
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保護区内に入ると早速野生の桜に遭遇。
これはオオシマザクラ系、との解説に皆耳を傾けます。
ちなみに地面を這うように伸びる幹の姿はいわゆるど根性桜。
野生のたくましさを感じることができます。
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こちらの桜は満開ですね。
木によって開花ペースはまちまちなのですが、概ねソメイヨシノよりは遅めに満開となるようです。
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40年近い歳月をかけ樹齢を重ねたと思われる木。
このような立派な姿に成長しております。
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行徳にいるのを忘れてしまいそうな光景。
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新浜海溝と呼ばれる水辺の干潟に突如現る1本の桜。
震災による液状化で陥没した地面にに根をおろして成長するど根性桜なのです。
頑張ってる姿に勇気付けられる思い。
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ひとつひとつ花びらの切れ込みや形が違うの認識できるでしょうか?
こちらは先端の切れ込みがかなり深く、複雑な輪郭線を描いています。
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おしべの一部が花びらに変化しているものも。
解説の方曰く、オオシマザクラは八重桜のルーツではないかとのこと。
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オオシマザクラ系(大きな白い花と緑の葉、桜餅の香り)と
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ヤマザクラ系(赤みのかかった葉が花と同時に出る)として
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おおまかに分けることは可能ですが、野生がゆえ同じDNAを持った桜はなく、特定の品種として断言できるわけではありません。
同じ人種でもひとりひとり顔の特徴や体型が異なる、まるで人間みたいですね。

花びらの色や形だけでなく花のつき方や枝ぶりもひとつひとつ違います。
この写真の桜、手前の木と奥の木で花のつき方が異なるのわかりますか?
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桜だけでなく、保護区内には多種多様な生物が人の手が加えられることなく生息しています。
ごく一部ですがご紹介。

紫色の小さな花を咲かせるアケビの仲間たち。
こちらはミツバアケビという果実のおいしい品種。
小さくて丸いのが干しブドウのようにいくつも固まっているのが雄花、ひとまわり大きく数が少ないのが雌花です。
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アケビとミツバアケビの交配種であるゴヨウアケビ。
写真は雄花なのですが、ミツバアケビとは大きさも姿も全く違いますね。
葉の形状や枚数なども異なり、全体的に双方の特徴がブレンドされてあらわれています。
また交配種のため果実はできません。
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外来種のセイヨウタンポポに比べ、圧倒的に目にする機会が少なくなってしまった在来種のカントウタンポポ。
花の下にある緑色のガク(総苞外片)が反り返らず先端が丸まっているのがセイヨウタンポポとの大きな違いです。
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バニラ風味の甘い香りをもつといわれるハルガヤ。
イネ科のためアレルギー持ちの方にとってはお近づきになりたくないかも。
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ツクシもすくすく育っています。
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狸のため糞から新芽が出ています。新しい生命の誕生に立ち会った気分。
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観察会の終盤、保護区を出る直前にどこからかウグイスの鳴き声が聞こえてきました。
姿を見るのは難しい鳥ですが、♪ホーホケキョ♪のさえずりが聞こえるとテンションあがりますね。

行徳野鳥観察舎
※廃止による解体により2019年現在は更地。2020年度に市川市により新施設建設予定。
千葉県市川市福栄4-22-11

連絡窓口:認定NPO法人 行徳野鳥観察舎友の会
※野鳥病院・自然観察会・各種イベントは野鳥観察舎廃止後も継続されています。

園内観察会について※2016年の休館後も実施中。
開催日:毎週日曜・祝祭日 ※雨天中止
集合:行徳野鳥観察舎前 13:30
解散:第1・第3日曜日は15:30頃/それ以外は14:30頃
申込方法:直接集合場所に向かってください。

sakura01-004.gif行徳野鳥観察舎の地図

観察会レポートはこちら : 2013年4月 2006年6月

桜の花の観察会レポートはこちら : 2015年 2012年

行徳野鳥観察舎休館前最後の日レポートはこちら

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