ギョロっとまん丸目玉とぴょんぴょん飛び跳ねる様子がかわいい干潟のアイドルトビハゼ。
年1回のお楽しみ、行徳鳥獣保護区トビハゼの日が今年も開催。
あまり知られていないトビハゼの生態をのぞいてみましょう!
■トビハゼのいろんな動きを間近で観察
梅雨前の爽やかな青空広がる6月8日土曜日。
絶好のトビハゼ観察日和となった今年のトビハゼの日となりました。
受付を済ませ保護区の中へ。
笹藪を抜けて間もなくするとトビハゼが棲む泥干潟があらわれます。
まだ小さい身体の個体が多いですが、干潟を活発に動き回るトビハゼを間近で見ることができました。
よく見るとほっぺたをぷくーっとふくらませているトビハゼも。
ほっぺたにためた水を使って酸素を体内に取り込んでいるそうです。
トビハゼは他の魚類と同じくエラ呼吸を行いますが、皮膚呼吸も行うため地上で過ごすことができるのです。
備え付けの望遠鏡にスマホ近づけ撮影していただいた1枚。
尾ビレが伸びた姿のトビハゼ、干潟を歩くときは胸ビレが腕のような動きにも見えます。
飛び跳ねたり歩いたりといった動作の他に、一瞬寝返るような動作もしばしば行っています。
水中を泳ぐよりも干潟を這いまわるほうを好むといわれるトビハゼ。
それでも一応魚類、身体が乾燥しないよう横倒しの姿勢をとるようです。
ほんの一瞬なので動画でお確かめを。
中央より少し左上にいるトビハゼの白いお腹が見えたら、ゴロンと横倒しになっている状態です。
年1回この日しか公開されない導流堤へ。
保護区観察会でも立ち入ることができない貴重な機会です。
午後1時前後のこのときはちょうど干潮の時間帯。
観察には最も適したタイミングでした。
双眼鏡を借りて動くトビハゼを追いかけてみます。
導流堤の先を眺めると、泥干潟の境目がはっきり判別できますね。
導流堤から見た保護区入口側の様子。
たくさんの人々がトビハゼとカニを観察しています。
続いてあいねすと側を。
年1回しか見ることのできない貴重なアングルです。
■トビハゼにちなんだ催し盛況
ささやかながらも物販やキッチンカーの出店もありました。
ザワークラフトとケチャップ味のオニオンコラボで甘酸っぱいニューヨークホットドッグ。
ラムネといっしょにいただきます。
ヒモくじトビハゼマスコットの色塗りで遊べるイベントコーナー。
手作りのトビハゼ顔ハメ看板もあってちょっとかわいい。
トビハゼに詳しくなれるスタンプラリー。
ヒントはトビハゼ見学のときにもらったトビハゼもの知り帳。
トビハゼの棲む北限はどこでしょう?
これはもうわかりますよね。
あいねすとでも関連イベント同時開催。
トビハゼ探してLet’s謎解き!
■地元に棲むかわいいトビハゼにもっと親しんでほしい
地元の豊かな自然環境に生息するトビハゼ。
とはいえ身近な存在というわけではなく、生態についてもよく知らない方々が多いのではと思います。
とってもユニークでかわいい姿や動きを見たら、きっとまた何度も見たくなるはず。
せっかく同じ地域で暮らしているのですから、多くの人がトビハゼに親しみ抱けるようになることを願っています。
行徳野鳥観察舎あいねすと
千葉県市川市福栄4-22-11
TEL:047-702-8045
9:00-17:00
月曜休(月曜日が祝日の場合は翌平日休)
野鳥病院・自然観察会についてはこちら→NPO行徳自然ほごくらぶ(旧:認定NPO法人行徳野鳥観察舎友の会)
行徳野鳥観察舎の地図
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