行徳野鳥観察舎があいねすとに生まれ変わってから始まった、行徳自然ほごくらぶ秋イベントほごくLOVEフェス。
3回目の今年は夏が戻ってきたかのような暑さの中での開催でした。
■今年のテーマはザトウムシ
東京都心で観測史上最も遅い真夏日となった10月19日土曜日の昼下がり。
行徳鳥獣保護区も半袖1枚で過ごせてしまう暑さ。
毎回テーマを決めて開催されるほごくLOVEフェス。
3回目の今年はザトウムシ。
ウラギク•オオジュリンときて、花鳥以外の生物が初の主役です。
だけどザトウムシとはいったい?昆虫?
昆虫ではなくクモやサソリの親戚だというザトウムシ。
イラストから想像するに長い足が特徴のようですね。
折り紙のオーナメントもザトウムシの長い足をモチーフにしているのかな。
実はわたくし虫が大の苦手でして、大々的にザトウムシの実物や写真展示を目にしてしまったらどうしようかと不安でした。
しかしこのように虫が苦手な人用に配慮がされていて、たいへん助かりました。
観察会のような生き物とふれあう催しはなく、遊びを通してテーマの生き物について学ぶ趣旨のほごくLOVEふぇす。
ザトウムシをモチーフにしたクイズやゲームが盛りだくさんです。
街中に放たれてしまったヒトハリザトウムシを保護区に戻そうという「ザトウムシを救え」。
ザトウムシの習性を体験するゲーム「ザトウムシのちから」。
8本足のうち長い2本の足で周囲を感知するんですって。
行徳海苔・ホンビノス貝物販やキッチンカーの出店も。
今年は鳥モチーフの雑貨屋さんもありました。
■生き物を見て学んで遊べるあいねすと
あいねすとでは「どんぐり絵の具でアーティストになろう」ワークショップ開催。
どんぐりで作った絵の具を使用してのお絵かき。
大入りイベントだったようで、たくさんの方々がお絵描きを楽しんでいました。
会場は撮影禁止のためいつもの外観写真を。
ハロウィン仕様の飾り付けが可愛い館内。
折り紙で作られたザトウムシ。
イラストよりも蜘蛛に近い得体のしれない生き物という印象を受けました。
足の長さに比べて胴体はとても小さく、頭・胸・腹が分かれていないのだそう。
鳥の鳴き声聴き比べコーナー。
ちょっと懐かしい雰囲気の機械ですが、レバー動かすのが楽しかったりするのですよね。
■秋の装いをみせる保護区と季節外れの河津桜
暑くて想像しにくいかもしれませんが保護区は秋の装い。
渡り鳥も徐々に増え、保護区の木々もたわわに実をつけています。
どんぐりが地面にたくさん落ちていました。
秋を象徴する風景ですね。
びっしりと密になって真っ赤な実をつけるピラカンサ。
実りの秋に華やかさを兼ね備えた見栄えのする木です。
ナワシログミはこれからが開花のシーズン。
秋にクリーム色の小さな花が咲き、初夏に赤い実が熟します。
イチョウの葉が色づくまではもう少し時間かかりそう。
センダンの実もまだ青いですね。
ほごくらぶ事務所脇の大木からぶら下がる大きな実。
アボカドと同じぐらいのサイズでつるんとした形状です。
何の実なのかものすごく気になります。
ポツポツと河津桜が狂い咲き。
しかも半分近くもの木でそれぞれ複数の花が咲いている状態でした。
猛暑や地球温暖化が影響しているのでしょうか。
■ほのぼのと身近な自然に親しめた日
観察会とはかなり異なる様相をみせながらも、ほのぼのとした空気感に満ちたほごくLOVEふぇす。
ひとつの生き物を題材にゲームやクイズを作り出し、イラストや折り紙でイメージ化するのは斬新ともいえます。
おかげで虫嫌いの自分も怯えず楽しむことができました。
10月後半に真夏日だなんて(ところが翌日は気温急降下)、四季の概念が年々薄れてしまいそうですね。
今年は狂い咲きの河津桜が例年に比べて多いのに驚かされました。
渡り鳥シーズンがいよいよ始まった行徳鳥獣保護区、秋の深まりとともに賑やかになることを期待して。
行徳野鳥観察舎あいねすと
千葉県市川市福栄4-22-11
TEL:047-702-8045
9:00-17:00
月曜休(月曜日が祝日の場合は翌平日休)
野鳥病院・自然観察会についてはこちら→NPO行徳自然ほごくらぶ(旧:認定NPO法人行徳野鳥観察舎友の会)
行徳野鳥観察舎の地図
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