休館から4年、とうとう建物が解体されてしまった行徳野鳥観察舎。
千葉県から市川市へと移管後、来年春のオープンを目指して再建される予定です。
昨年のやちょかん祭りとはたたずまいが激変してしまいましたが、今年も例年同様やちょかん祭りは開催されました。
■更地の野鳥観察舎跡地でのやちょかん祭りは今年だけ
雨天順延で1日遅れの開催となった10月20日の日曜日。
まずは現在の行徳野鳥観察舎跡地から。
昨年末に解体され更地となった行徳野鳥観察舎ですが(当ブログでは4月の桜開花レポートで取り上げています)、市川市の施設として2020年度のオープン目指して新施設が建築される予定。
市川市の公式サイトに掲載の新施設イメージ図によるとなかなか斬新なデザインで、建築後はがらっと雰囲気変わりそうですね。
■野外で体験、自然にふれあう
野鳥観察舎の建物がない状況下では、催しの内容に制限がかかるのは致し方ないことだと思います。
それでも野外で可能な催しは今年も引き続き行われました。
まずはやちょかんまつり恒例の脱穀体験。
保護区内で稲作も行われているため、こちらの足踏み式脱穀機と唐箕(とうみ)はまだまだ現役。
脱穀後、唐箕により風の力で米と藁やゴミをふるい分けます。
私も今回唐箕での籾選別体験をさせてもらいました。
レバーをぐるぐる回すと、余計なものが風に吹き飛ばされて中身の入った米だけがふるい落とされる仕組みです。
続いてここ数年登場している新定番の野ゲーキ作り。
身の回りの自然にあるものから個性豊かな作品が次々に生み出されていました。
身近な自然といえばマスコット作りの体験も。
松ぼっくりから何ができるのかな。ミニツリーと糸電話?
保護区には野鳥に限らずさまざまな種類の動植物が生息しています。
保護区の生き物クイズラリーで巡りながら楽しく学ぶうちに、意外な気付きがあるかも。
■地産地消で地元を身近に感じる屋台
緑道には地元産の野菜や海苔、行徳野鳥観察舎グッズといった物販屋台や軽食販売の屋台がずらり。
ハイタウン塩浜にあるみどりtoゆかりも出店。
緑の中で飲むアイスコーヒーは格別ですね。
行徳野鳥観察舎オリジナルのコースター。
ポスターなどでも時折目にする機会がありますが、野鳥への愛も伝わってくる可愛らしいイラスト。
■秋深まる前の行徳鳥獣保護区
本格的な渡り鳥のシーズンはこれから。
保護区内では徐々に到来し始めているようですが、野鳥観察舎前の池など肉眼で見えるエリアにいる野鳥はまだ少数。
年間を通して生息しているカワウやカルガモ、サギ類がほとんどです。
野鳥病院を過ぎたあたりの水辺でアオサギ発見。
緑道にある桜の葉も色づくのはもう少し先。
なんと1本だけ花を咲かせている木がありました。
実はこちら、十月桜(七五三桜との別名も)というもので、春と秋に二度咲きする種類の桜なのだそうです。
華奢な花姿のように見えてなかなかたくましいですね。
更地でのやちょかん祭りは今年だけのレアな催し。
新施設がオープンしているはずの来年は、どのようなやちょかん祭りになっているのでしょうね。
楽しみです。
行徳野鳥観察舎あいねすと ※新観察舎「あいねすと」の情報
千葉県市川市福栄4-22-11
TEL:047-702-8045
9:00-17:00
月曜休(月曜日が祝日の場合は翌平日休)
野鳥病院・自然観察会についてはこちら→NPO行徳自然ほごくらぶ(旧:認定NPO法人行徳野鳥観察舎友の会)
行徳野鳥観察舎の地図
▼ほごくLOVEふぇすレポートはこちら : 2022年
▼やちょかん祭り(しんはま収穫祭)レポートはこちら : 2019年やちょかん祭り(行徳野鳥観察舎跡地) 2018年やちょかん祭り(観察舎解体前最後の開催) 2017年は雨天中止 2016年やちょかん祭り 2015年やちょかん祭り 2014年やちょかん祭り 2011年しんはま収穫祭 2010年しんはま収穫祭
▼観察会レポートはこちら : 2013年4月 2006年6月
▼桜の花の観察会レポートはこちら : 2015年 2012年
▼旧行徳野鳥観察舎休館前最後の日レポートはこちら
▼旧行徳野鳥観察舎解体直前やちょかん祭りレポートはこちら
▼新しい行徳野鳥観察舎「あいねすと」オープン初日レポートはこちら