3年に一度の五ヶ町例大祭。
今年は10/16(日)に本祭が開催されました。
▼2008年例大祭の記事にて、自作の祭りルートGoogleマップを掲載しています。
ぜひそちらもご覧ください。
各回の状況によりルート変更が生じる可能性はあるものの、大まかな渡御の流れは把握できるはず。
前日から不安定な天候で、15日の妙典まつりも強風の中での開催。
16日は朝方まで雨が残るとの予報通り、未明から明け方にかけて激しい雨が降っていました。
そのような状況で五ヶ町本祭の御霊入れも行われたのでしょうね。
一夜明けての神輿渡御。
朝まで残った雨脚のため、残念ながら下新宿の渡御は省略されたそうです(ソースは祭り関係者の方のtwitter)。
しかしその後は天候も回復し、午後には汗ばむほどの陽気。
担ぎ手の皆さんは尚更大変だったことと思います。
午後1時半過ぎに現場へ到着したところ、神輿はもう四丁目。
一部ルート省略の影響か、前回(2008年)よりも多少早めなペースのようです。
神輿を地面すれすれの位置でまわす「地すり」
天高く差し上げる「差し」。
行徳担ぎの掛け声は「ワッショイ、ワッショイ」ですが、時折「オンラ、オンラ」の声も混じります。
この場所だけという説もありますが、言われてみればよそでは聞いたことないかも(引用先のブログにその謎が詳細に記載されています。おすすめ)。
休憩時間に集合写真撮影が行われていました。
担ぎ手の世代が幅広いことに気がつきます。
午前中の悪天候から一転しての暑さにも負けず、皆さん元気そうですばらしい。
毎度おなじみバスとのすれ違い。
揉みがひと息つくまでバスはじっと待っています。
譲り合いながらの接近技は、この時期だけの風物詩。
やがて神輿の列は旧道からそれ、常夜灯公園の方角へ向かっていきました。
前回の祭りでは公園造成工事により移転していた常夜灯。
3年経った今回は、元の場所にて堂々と神輿のまちを見守っています。
公園の堤防からは、いい感じに神輿を眺められます。
それでは行徳担ぎの様子を動画でどうぞ。
宙に舞う神輿の姿も動画なら一目瞭然です!
旧浅子神輿店の立地する行徳四丁目は、五ヶ町の西端。すぐ隣は関ケ島です。
お次の本塩に神輿を渡すまいとギリギリまで粘っています。何度も揉みを繰り返し。
その間に少しだけ旧道散策。古い建物も祭りの装いですね。
源頼朝が立ち寄ったと言い伝えをもつ笹屋うどん跡。祭り中は警備員の詰所となっていました。
旧浅子神輿店。廃業後は市川市による「街かどミュージアム」設置準備中。
塩田を所有していた旧家の田中邸。軒先には松雄芭蕉の句碑。
祭りの日の田中邸はギャラリーとして開放されています。富士山を模した盛り土が粋ですね。
国登録有形文化財の加藤家住宅。木造住宅とレンガ塀の対比に歴史を感じます。
さて1時間ほど経過したでしょうか。
進行方向を変えた神輿には白装束以外の男性たちも混じっています。
扇子で叩かれまくりつつも粘る白装束集団。
四丁目から本塩への激しい攻防戦。さてどうなるか…。
↓
突破キターーっ!!
担ぎ手は白張姿の男性たちへと変わり、神輿みちと呼ばれる路地を静かに歩いていきます。
ここでは揉みは行われません。
神輿みちの終点で再び白装束集団へと受け渡された神輿。
しかしまだ揉みは再開されず、住宅地を練り歩く神輿ご一行様。
前を歩く方が何かを撒いています。
これはお清めの塩でしょうか。
推測ですが、神輿の停止位置を記す意味もありそうです。
かつて川だった道にさしかかり、おみこし橋と書かれた石碑のある交差点を左折します。
中台神輿店の店頭に展示されているのは店所蔵の神輿。
実は本日の神輿渡御の一部で使用されていたとか。
余談:10/27(木)放映のNHK総合ゆうどきネットワークにおいて、スタジオに設置されていた神輿はたぶんこれ。
10/22(土)のおはよう日本に続き、五ヶ町の祭りがNHKにとりあげられました。
少しだけ旧道方面へと進み、右折したところで飾り綱の締め直し。
真剣な作業風景に神聖さを感じます。
この時点でだいたい16時。前回よりも早めのペースです。
揉みが再開した頃にはもう夕暮れ空。
コンデジでの撮影はだいぶ苦しくなってきました。
本塩だからあと少しのはずなんですが、ここからが長いのですよ(笑)。
足お先に宮入りの行われる本塩豊受神社へ。
神社脇の露店も賑わっていますね。
小規模ながら、テーブルと椅子も並んでローカルムード満載です。
神輿のゴールは本塩豊受神社。
特設ステージでは、お囃子のリズムに乗せてひょっとこが踊っています。
前日の宵宮ではお神楽やカラオケ大会も催されていたとか。
境内の参道には言葉遊びを描いた地口行灯がずらり。
闇の中から浮かび上がる古典的駄洒落の世界。
流れるような筆致がいい味出してます。
夜のとばりに包まれた18時前の秋の空。
本塩豊受神社の前に神輿が姿を現しました。
しかし…。
手前の門を抜けたと思いきや、神社にはなかなか入りません。
それどころか神社前を通過していった神輿はどこに行ったのやら。
掛け声は聞こえども、見つけることができません。
暗闇の中を待つこと1時間、19時過ぎになってようやく神輿は姿を現したのでした。
鳥居の前で何度も揉みを繰り返しては宮入りチャレンジ。
しかしあえなく引き戻されてしまいます。
神輿が激しく出入りするにつれ、門に掲げられた「御祭禮」の看板が落下しそうになっていました。もしかしたらわざとかな?
祭りの終焉を惜しむかのように、なかなか成功しない宮入り。
担ぎ手の体力も限界かな…?
今にも鳥居くぐりそうな勢いですが、そう簡単にいかないのが祭りの醍醐味でもあります。
この迫力はぜひ間近で見届けたい。
そんな攻防を繰り返していたらもう夜の8時。
するとようやくその時がキター!
凄まじい角度の写真ですが、前にいる人の頭避けということでお許しを(笑)。
境内での揉みを披露して三本締め。
担ぎ手のなかには力尽きて倒れた方もいらっしゃったようです。
その後神輿は神明社豊受太神宮へ運ばれ、遷御の儀をもって祭りは終了。
お疲れ様でした!