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五ヶ町例大祭(関ヶ島例大祭も少々)(2014年)

五ヶ町例大祭(関ヶ島例大祭も少々)(2014年)

神輿の街行徳を代表する五ヶ町の祭り。
3年に一度の例大祭である今年は10月11日(土)に宵宮、12日(日)に本祭が行われました。

2008年例大祭の記事にて、自作の祭りルートGoogleマップを掲載しています。
ぜひそちらもご覧ください。
各回の状況によりルート変更が生じる可能性はあるものの、大まかな渡御の流れは把握できるはず。

10月12日日曜日。
午前3時より本行徳一丁目の神明社豊受太神宮で行われた御霊入れ後、午前6時から始まった五ヶ町例大祭の神輿渡御。
本行徳一丁目→二丁目→三丁目と受け継がれた五ヶ村とよばれる宮神輿は、午後1時半頃には神明宮の前で本行徳四丁目へ引き継がれようとしているところでした。

神輿引き渡しの際は神事が欠かせません。
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新たな担ぎ手を迎え、早速「もみ」を披露。
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四丁目に引き継がれた神輿は旧道沿いを浅子神輿店方面へ向けて進んでいきました。

その頃五ヶ村の引き渡しを済ませた三丁目の様子はというと
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別の神輿を用いて八幡宮前にて「もみ」が行われていました。
神輿を宙に浮かせる「ほうり」お見事です。

五ヶ村は四丁目の渡御ルートを進んでいます。
明治後期に建築された国登録有形文化財の加藤家住宅主屋前にて「地すり」。
有力な塩問屋であった加藤家は、行徳の製塩業を象徴する建物といえます。
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休憩中加藤家住宅主屋前に置かれた五ヶ村。
台座五尺七寸(170cm)、500kg近くはあろうかという重量級のため、間近で見るとその大きさに驚かされてしまいます。
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五ヶ町例大祭のために旧浅子神輿店が開放されていました。
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五ヶ村は少しの間旧道をそれて常夜灯へ。
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その後旧浅子神輿店前に戻り「もみ」を披露。
「さし」も高らかに決まっておりました。
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ここで関ヶ島の神輿と鉢合わせ。
同じ日に催されているお隣関ヶ島の例大祭。
関ヶ島の神輿も旧浅子神輿店前で「もみ」を披露していました。
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地面に着きそうなほどすれすれまで下がっている関ヶ島の「地すり」。
神輿の二天棒の位置に注目してください。
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一対の獅子頭が祀られ、ハレの日の装いをみせる関ヶ島胡録神社。
境内の土俵で昭和の名横綱栃錦が相撲を取ったといわれ、現在は年一回の子供相撲大会が催されています。
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浅子神輿店前に戻ってみると、五ヶ村の「もみ」が行われているところでした。
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ここで四丁目から本塩へ引き渡す予定なのですが、すんなりというわけにはいきません。
四丁目だけの掛け声「おんらー!」が響き渡る中、五ヶ村を渡す渡さないの攻防が起きるのもお約束。
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しばらくの攻防の後、五ヶ村はようやく和服姿の白丁のもとへ。
旧道を外れ神輿みちと呼ばれる道を静かに歩いていきます。
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本塩の住宅街から中台神輿店前を通り過ぎ、右折したところで白丁による渡御は終了。
休憩中に飾り綱を締め直し
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神事を行ったのち
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本塩の担ぎ手により「もみ」復活。
17時を過ぎ空が薄暗くなってきました。
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向きを変え中台神輿店前まで後退する五ヶ村。
ここでも「もみ」披露。
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中台神輿店にはライトアップされて光り輝く神輿。
先ほど三丁目の八幡神社前で担がれていた神輿だと思われます。
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いつしか日が落ちて、祭りの終盤が訪れようとしていることを教えられました。
時折「もみ」を挟みながら、神輿渡御は続けられています。
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この後は本塩豊受神社へ向けてまっしぐらのはずなんですが、ここからがとっても長いのです。
前進せず戻ってるし。
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宮入のときを静かに待つ本塩豊受神社。
時折参拝客の姿も見られ、付近には小規模ながらも露店が出ています。
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鳥居の前に現れた五ヶ村の「もみ」。
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しかし宮入を渋るのが祭りの常、逆方向に進み御祭禮の看板をくぐってしまいました。
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何度も行ったり来たりしながら、そのたびに「もみ」を行う五ヶ村。
時折鳥居をくぐろうとするのですが
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引き返して「もみ」を行うの繰り返し。
担ぎ手の体力は限界寸前。
神輿をふらつかせながらも、最期の時を惜しむかのように担ぎ続けています。
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テンポを上げるお囃子の音と演者の息遣い。
その音にあわせ黙々と舞うきつねのお面をつけた踊り手。
宮入の瞬間を前に、場の空気はさまざまな思いと緊張感が交錯しています。
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本塩豊受神社の前で「さし」を決める五ヶ村。
時は既に20時過ぎ。神輿まわりに集まった見物客の数がすごいことになっています。
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改めて鳥居をくぐろうとする神輿。さて今回はどうでしょうか。
入るか、入るか…。
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入ったー! !!
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境内で最後の「もみ」。
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おごそかに神事が執り行われ、無事に宮入まで終えることができました。
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宮入の後は五ヶ村を本行徳の神明社豊受太神宮へ移し、遷御の儀をすませてようやく終了。
次回は2017年。お疲れ様でした!

五ヶ町例大祭レポートはこちら :
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