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雨ニモ負ケズ神輿は進む|五ヶ町例大祭(2017年)

雨ニモ負ケズ神輿は進む|五ヶ町例大祭(2017年)

本年は3年に一度の五ヶ町例大祭。
10月14日(土)の宵宮から始まり、翌15日(日)は本祭。
午前3時の神事で幕を開け、御霊還しを執り行った後、午前6時頃より5つの町内を神輿が行き交います。

2008年例大祭の記事にて、自作の祭りルートGoogleマップを掲載しています。
ぜひそちらもご覧ください。
各回の状況によりルート変更が生じる可能性はあるものの、大まかな渡御の流れは把握できるはず。

ところが今年は天候に恵まれず。
未明から本格的に降り出した雨の勢いは、午後になっても衰えることはありませんでした。
神輿渡御が行われているのか不安に感じつつ現場へ向かったのが午後3時前。
五ヶ村とよばれる神輿は四丁目から引き継がれ、神輿みちを歩いているところでした。

この道を担ぐのは和服姿の白丁たち。
お囃子や先陣の一行を含め皆合羽を着用しています。
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しばらくの間「もみ」はなく、ワッショイの掛け声とお囃子の音色が鳴り響く中での渡御。
本行徳・本塩と関ヶ島の町境を進んでいきます。

本塩に入り五ヶ村の担ぎ手もバトンタッチ。
白装束の担ぎ手は合羽を着用していません。
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五ヶ村が中台製作所前を通過いたしました。
渡御の様子を見守るかのごとく、中台製作所の玄関前には神輿が飾られていました。
寺のまち回遊展で展示されていたのと同じものですね。
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休憩後、神輿渡御再開の前に行われる神事。
神主さんが雨に濡れないよう、襷をかけた世話人が傘を差し出して。
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出発の前に「もみ」。
雨に濡れながら「地すり」の姿勢を保つのはとても大変そうです。
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大勢の観衆に見守られ、数々の傘に囲まれながら行われる「さし」。
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神輿渡御再開。本塩は五ヶ町最後の町内なので、目的地の本塩豊受神社まではあと少しの距離。
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少しずつ進んではしばしば立ち止まり「もみ」が行われます。
雨の中でも「ほうり」
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「さし」
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この時点で気づいたのですが、「地すり」が省略されています。
雨天による安全面に配慮してのことだと思われます。
雨に濡れた漆塗りの神輿はとても滑りやすそう。
「さし」の最中に時折世話人が神輿を拭いているのもおそらく滑り止めのため。

ここで少しだけバイパス寄りに進路変更。
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少し広めの交差点で「さし」「ほうり」が披露されました。
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この角度で撮ると神輿の大きさがより伝わりませんか?
台座の長さ五尺六寸(170cm)、重量はおよそ500kgはあろうかといわれる五ヶ村。
これを24名で担いでもむのですから、担ぎ手にパワーが必要とされることは推して知るべし。
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先ほどの道へ戻り、今度はそのまま前進していきます。
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宮入りを待つ本塩豊受神社の様子。
関係者を中心にそこそこの人出はありますが、静けさを保っています。
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雨の中屋台で買い物する人の姿も。
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神社前に五ヶ村が現れました。
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とはいえまだ日の入り前、神輿渡御はこの後も続きます。
神様が宿る五ヶ村を地面につけないよう慎重に下げながら、御祭禮の門をくぐり抜け。
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神輿渡御の歩みは通りの突き当たり地点へ。
ここで立ち止まって「ほうり」。
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あとは一本道を前進するだけなのですが、しばしば立ち止まっては「さし」「ほうり」を行っています。
まるで宮入りのときを惜しむかのように。
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17時過ぎてだいぶ空が暗くなってきました。
雨のせいか日が暮れるのも早い気がいたします。
御祭禮の行灯も輝きが目立つようになりました。
それでもまだまだ宮入りはせず道を行ったり戻ったり。
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神社前にさしかかり、ここで久々の「地すり」披露。
雨天を理由に省略していた「地すり」の復活は、すぐではなくとも宮入りのときが近づきつつあることを知らされるかのよう。
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神社境内からは宮入りを盛り上げる本塩囃子の音色が聞こえてきます。
お囃子のリズムがより緊張感をかき立てて。
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しかしまた門を抜けはるか彼方へ。
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戻ってきてひととおり「もみ」を披露し終えると、門をくぐるかくぐらないかの攻防戦が始まりました。
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門外へ出るのを阻まれ、ここで鳥居への突入開始。
いよいよ宮入りか…?
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…と思いきや、鳥居の外に押しやられてしまいました。
最初からすんなり宮入りするわけないですものね。
しかも門の外にまで出てしまい。拍手がわき起こっています。
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午後6時を過ぎ、神社前での「もみ」の後宮入りしようとするものの、鳥居で阻止されること数回。
御祭禮の行灯が人の頭上すれすれの位置まで下げられ、神輿の行く手は阻まれたもよう。
もうこうなったら後は宮入りするかしないか。
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鳥居の先に突入しようとする神輿。
入れさせまいと鳥居の向こう側から押し出そうとする勢力が多々いる中、果たして…。
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入ったぁぁぁーーー!!!
時刻は18時半を過ぎたところ。宮入りの瞬間です!
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本塩豊受神社境内で改めて「もみ」。
本年の神輿渡御は、雨天による「地すり」の省略のため時間が大幅に短縮されています。
宮入りの時刻も昨年より2時間ほど早め。
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次回の五ヶ町例大祭は3年後の2020年。
その頃には年号も新しくなっていますね。
関係者の皆様お疲れ様でした。

五ヶ町例大祭レポートはこちら :
2023年本祭  2017年本祭 2014年本祭 2011年本祭 2008年本祭

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