昨年に続き今年もエンピツ公園開催となった行徳まつり。
南行ホコ天との同時開催とあって南行徳は大賑わいの一日でした。
今回は神輿渡御が二部制と拡大、神輿のまち行徳をより印象づける内容でした。
■祭りの舞台は2年連続のエンピツ公園
なんとか雨が降らずにすみそうな10月27日の日曜日。
神輿の出発前に、行徳まつり会場内を散策してみましょう。
今回も充実のキッチンカーグルメ。
法被姿の方々が渡御の前に腹ごしらえする様子が目につきました。
露店の類が昨年より多い印象です。
飲食屋台は見かけませんでしたが、ゲーム縁日や市関係団体など広範囲に出店。
京成トランジットバスや千葉商科大学、11月17日開催予定の行徳•南行徳神社めぐりの PRコーナーもありました。
同時開催の行徳手づくり市。
可愛らしい手づくり品の数々を見るとうきうきします。
10月末にしては気温の高い日とはいえ、もうクリスマスグッズが並ぶ時期なんですね。
人気の市川まちガチャが今年も行徳手づくり市に出店。
昨年好評だった行徳神輿小判札は、新たなカラーが加わりバージョンアップ。
中台製作所監修の紛れもない行徳神輿デザインです。
同じく同時開催の防犯フェスタ。
パトカーと白バイ乗車体験は子供たちに大人気。
白バイ制服姿の隊員さんも普段なかなか見かける機会ないですものね。
■2基の神輿が南行徳を練り歩く
出陣式を前に神輿を観察。
行徳担ぎで使われる台輪寸法四尺五寸の延屋根塗神輿(写真左)。
江戸担ぎで使われる台輪寸法二尺五寸の延屋根白木造神輿(写真右)。
どちらも中台製作所により平成後期に製作された神輿です。
色とりどりの法被が華やかな神輿周り。
都内の町や神輿会など見慣れない法被も多々見かけます。
11時過ぎて出陣式が始まりました。
獅子舞が市川市制90周年をお祝いしています。
続いて田中甲市長の挨拶。
ここで二大発表が。
「行徳の祭りと神輿が市川市文化財指定」「ブリオベッカ浦安がブリオベッカ浦安市川に変更」
どちらも今後の盛り上がりが楽しみですね。
出陣式では行徳神輿と江戸神輿のもみ競演。
人が多くてよく見えませんが、2種の担ぎ方を同時に見られるのは貴重な機会です。
予定より10分ほど遅れていよいよ神輿が出発。
行徳神輿が先陣を切ります。わっしょい!
続いて江戸神輿も出発。
ここで驚きの光景が。
行徳の神社祭礼ではまず見かけない神輿乗りがこちらでは解禁。
しかも役員の方々が乗っています。
こんなの行徳まつりでなければ見られないですよ。
行徳神輿の見せどころ、もみが始まりました。
江戸担ぎが主流の南行徳(相之川•新井)で行徳担ぎが見られるのはたいへんレア。
衣装や鳴り物の有無だけでなくもみの方法にも違いがみられます。
行徳担ぎのもみは以下の3つの所作が基本。
地面すれすれまで担ぎ棒を下ろす「地すり」。
南行徳や浦安の「地すり」は観衆に背を向けて行いますが、行徳の「地すり」は神輿に背を向ける姿勢。
空高く神輿を差し上げる「さし」。
大きくて重い神輿を宙に放り上げて受け止める「ほうり受け」。
神輿渡御をもっと見ていたいのはやまやまですが、行徳ハロウィン仮装パレードが差し迫っている中、早々に移動しなければなりません。
仮装パレード開始まであと10分、間に合うか微妙ですがとにかく急げ‼︎
■午後も続く神輿渡御
行徳ハロウィン仮装パレードを見届けて、再び南行徳駅に戻ることができたのは13時過ぎ。
約2時間の神輿渡御が終わろうとするところでした。
結局江戸担ぎのもみは見られなかったか。
渡御終了後、南行徳駅ロータリーに展示された神輿2基。
しかしこれで神輿渡御がおしまいではありません。
今年の行徳まつりは神輿渡御が一日中。
これこそ神輿のまち行徳ですよ!
午後の神輿渡御は相祭會にバトンタッチ。
相祭會所有の重量級神輿が南行徳を元気に巡ります。
南行徳市民センター前を出発した相祭會の神輿。
江戸担ぎに行徳もみの影響も垣間見られる南行徳独特の担ぎ方になります。
出発時から早々にテンション上々。
駅ロータリーを周回する神輿。
担ぎ手の周りを法被や白装束姿の方々が取り囲み、より迫力を増しているように感じます。
駅ロータリーを一周したところで白装束姿の男性陣に交代。
ひとつの神輿で担ぎ方が変わるミラクルが起きました。
行徳担ぎのもみが披露されると大歓声。
ほうり受けた後再び法被姿の担ぎ手に交代。
駅ロータリーから東西線高架下を抜けて南行徳市民センター前へ向かいます。
ここから音頭取りの方々が代わる代わる神輿乗り。
鳴り物掛け声がますます力強くなり、神輿渡御のテンション最高潮。
さまざまな掛け声が入り混じるのがとても新鮮。
ソイヤーや浦安のマエダマエダも聞き取れました。
アイサーというのも聞こえたのですが、これは相祭會の掛け声でしょうか?
次々と交代し神輿乗ってのパフォーマンスが続くカオスな光景。
ゴールの南行徳市民センター前に到着しても一向に終わりの時を迎える気配は感じられません。
どうも予定より早く到着したようで、留まったまま予定終了時刻まで盛り上がっていたのですね。
出発から1時間半後、14時半をもって行徳まつり神輿渡御が完結いたしました。
お疲れ様でした‼︎
相祭會神輿は会のメンバーが手作りし15代浅子周慶が仕上げたもの。
延屋根白木造の神輿は台輪寸法四尺と大きさもさることながら、重量も行徳最重量級。
行徳で最も重い神輿といわれる上妙典八幡神社の宮神輿に匹敵するそうです。
■進化し続ける行徳まつりに期待
2年連続での南行徳開催となった行徳まつり。
今回は神輿渡御が午前午後の二部制で行われ、神輿のまち行徳としてより印象づけられた感じがします。
またエンピツ公園での開催については、南行ホコ天との回遊性も良いことから、今後この形が定着するのでしょうか。
行徳ハロウィンと会場が分散してしまうのは個人的にとても寂しいですが、新時代の祭りとして変化し続けていくのを温かく見守りたいと思います。
ただやはり南行徳〜行徳間の往復はしんどいものがあり……移動頑張ります。
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