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行徳神社めぐり2021|スタンプラリーが神輿のまち行徳を知るきっかけに

行徳神社めぐり2021|スタンプラリーが神輿のまち行徳を知るきっかけに

昨年に続き今年も文化の日に開催されたスタンプラリーイベント行徳神社めぐり。
行徳まつりの代替としての位置づけですが、人気を博した昨年以上に景品数も増えてパワーアップ。
昨年景品ゲットできなかったリベンジとコンプリートへの道筋をレポいたします。

2回目の行徳神社めぐりは景品の数も増えてますます楽しみ

今回の行徳神社めぐりもスタンプ収集ポイントは計14箇所。
スタンプラリー参加にあたってはfurariアプリが必須です。
スタンプ設置箇所は昨年と同じですが、今回は景品授与スタンプ数が7つに増加、新たな景品神輿トートバッグ先着1000名とホンビノス貝先着300名、景品受渡場所が両端含めた3箇所に変更。
景品獲得の確率は高まったものの、コンプリートのためには効率的な計画が求められます。
(※地図クリックで拡大します)
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それでは小春日和な文化の日、神輿のまち行徳を感じて学んでレッツゴー!

jinja.png(1)伊勢宿豊受神社:スタート地点変更を急遽迫られて

今年の行徳神社めぐりは中間地点の行徳駅周辺から南行徳方面へ向かい、新井熊野神社でスタンプ7つ集めた後、妙典方面をめぐってコンプリートする予定。

最初のスタンプは伊勢宿豊受神社にて。
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前回拝殿の中に展示されていた神輿は今回屋外にお目見え。
台輪寸法二尺五寸、昭和2(1927)年浅子周慶作の宮神輿。
2019年の本祭では行徳神輿初の男女混合による渡御が行われました。
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2019年本祭神輿渡御(男性のみの宮入)の模様はこちら

実はその前に関ヶ島胡録神社へ立ち寄ったのですが、イベント開始直後の一斉アクセスでfurariアプリが立ち上がらなかったため、スタート地点を人の少ない伊勢宿豊受神社に変更し参戦開始となりました。
唯一のスタンプ入手手段が絶たれると焦りますよね。

何はともあれ無事最初のスタンプゲット。
少々のタイムロスはあったものの、結果オーライだからよしとします。
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jinja.png(2)押切稲荷神社:行徳神社めぐりでは金色の獅子頭初披露

2箇所目は押切稲荷神社。
今年2月の初午祭で初お披露目された金色の獅子頭が拝殿に飾られています。
昭和50年代製作と推定されますが、未完成の状態で後藤神輿店に保管されていたものを、押切稲荷神社世話人などの手により完成されたものになります。
長い眠りから覚めたかのように令和の行徳で蘇った獅子頭。
顎寸法一尺と小ぶりながらも光り輝く存在感はお見事です。
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隣の自治会館には宮神輿と後藤神輿店の看板が展示されていました。
今回は小さなサイズの神輿も一緒に。
こちらは子供神輿として使用されるのでしょうか、台輪寸法一尺三寸と小さくとも屋根唐破風型白木造の豪華かつ気品あるたたずまいです。
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2021年押切稲荷神社初午祭の模様はこちら
2018年押切稲荷神社祭礼宵宮ものまねライヴと本祭神輿渡御の模様はこちら

jinja.png(3)湊水神宮:水神様として親しまれる行徳の夏のシンボル

3箇所目は湊水神宮。
今年の水神祭は屋台出店のない形で催されました。
来年こそはコロナが収束して堤防に屋台並ぶ光景を見たいものですね。
湊の町会神輿は台輪寸法二尺、製作者や製作年代は不明。
前回2019年四ヶ村祭りでは女神輿として活躍し、女性のみで行徳もみの3所作もこなしていたのに驚かされたものです。
来年は四ヶ村祭りの本祭が予定されていますが、現時点では延期なく実施できることを願うのみです。
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2021年湊水神祭の模様はこちら
2019年四ヶ村祭りの模様はこちら

jinja.png(4)湊新田胡録神社:夏祭りと初詣で賑わう「ころく」も今年は静か

4箇所目は湊新田胡録神社。
初詣や毎年7月14日の胡録神社祭礼で神輿庫に展示される神輿はこの日屋外にて展示。
やはり神輿は太陽光の下に置かれるほうが映えます。
台輪寸法三尺五寸、大正11(1922)年後藤直光作の神輿。
四ヶ村祭りでは湊新田の町会神輿として町内を渡御します。
7月14日の胡録神社のお祭りは、残念ながら今年も賑やかな屋台の姿は見られず。
夏の風物詩なだけに、ないと寂しいものがありますね。
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jinja.png(5)香取神社:四ヶ村祭りの拠点

5箇所目は香取神社。
四ヶ村祭りにおいては香取神社で宮出しと宮入が行われ、写真中央の香取神社宮神輿が4つの町内を練り歩きます。
写真奥は香取の町会神輿、写真手前は欠真間の町会神輿。
香取神社と香取の町会神輿は台輪寸法三尺五寸、欠真間の町会神輿は三尺七寸となかなかの大きさ。
3基並ぶと存在感ありますね。
神輿については昨年の行徳神社めぐりレポに詳しく書いてあるので、よろしければそちらもご覧ください。
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2019年四ヶ村祭りの模様はこちら

jinja.png(6)相之川日枝神社:七五三詣が2年ぶりに復活

6箇所目は行徳地区で唯一宮司さんのいる相之川日枝神社
昨年は新型コロナウイルスの影響により中止していた七五三詣も、今年は感染予防対策を講じての実施。
少しずつ世の中がwithコロナに変化しつつあることを感じさせます。

宮神輿の見物は神輿庫からガラス越しにて。
本祭の神輿渡御は四ヶ村祭りと同様3年に一度の同日開催が常ですが、相之川日枝神社は江戸担ぎになるため四ヶ村祭りの行徳もみ(担ぎ)とは衣装や担ぎ手の構成など大きな違いがみられます。
両者の違いを比較できるのも祭りのたのしみといえます。
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2019年相之川日枝神社例大祭の模様はこちら

jinja.png(7)新井熊野神社:21世紀生まれの宮神輿

さていよいよ前半戦最後のスポット。
7箇所目の新井熊野神社に到着しました。

大小2基の神輿を挟んで獅子頭が並べられています。
宮神輿は平成19(2007)年に新調された中台祐信作の屋根唐破風型白木総彫神輿。
台輪寸法二尺三寸と伊勢宿よりも小ぶりながらも、二重台輪の凝った造り。
新井では祭りで神輿を担ぐようになったのは戦後に入ってからと比較的歴史が浅く、昭和30年代までは山車屋台を引いていたそうです。
また浦安と隣接する土地柄を反映し、法被姿の男女混合担ぎ手による江戸担ぎが取り入れられています。
4年に一度の神輿渡御は昨年今年と2年連続中止となってしまいましたが、来年こそはきっと…。
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2016年新井熊野神社例大祭の模様はこちら

これにて7つ目のスタンプ押印。
第一目標のスタンプミッションクリアです!
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景品の行徳神輿トートバッグは紺と生成の2色。
紺色のほうをいただきました。
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景品交換所の片隅には…おおっ!ホンビノス貝じゃないか!!
スタート2時間後のお昼近くとあって、限定数の少ないホンビノス貝は他の景品交換所では早々に品切れとなったそうですが、離れた場所にある新井熊野神社ではまだ残っていました。
思いがけずホンビノス貝までいただけた幸運。
諦めていただけにとても嬉しかったです。
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jinja.png(8)関ヶ島胡録神社:祭礼では神輿と獅子頭が練り歩く

ホンビノス貝冷蔵保存のために一旦帰宅し、午後の部としてマイペースに残り7つのスタンプ収集開始。

8箇所目はラリー開始早々アクシデントでスタンプ入手できなかった関ヶ島胡録神社。
昼下がりとあってさすがに今度はスムーズにfurariアプリ立ち上がりました。

拝殿前に展示されている一対の獅子頭。
行徳界隈で獅子頭といえば妙典春日神社の獅子頭渡御が知られていますが、ここ獅子頭でも3年に一度の本祭にて獅子頭渡御が行われます。
ただここでは神輿の順路を清める目的で神輿渡御の前に練り歩くのだそうで、台輪や担ぎ棒はなく獅子頭の顎を直に掴んで進みます。
後藤直光作、顎寸法一尺六寸の小顔な獅子頭ですが、本祭では大役を担っているのですね。
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2018年関ヶ島胡録神社祭礼の模様はこちら

mikoshi.png(9)市川市行徳ふれあい伝承館:神輿がつなぐ行徳の今昔

9箇所目は市川市行徳ふれあい伝承館
2007年に廃業した旧浅子神輿店の建物を継承し、行徳神輿と浅子神輿店の歴史を伝えるギャラリーです。
入口に展示されていたのは浅子神輿の「彫刻の質実剛健かつ秀麗、写実的な作風」がこのうえなく表現された紅白のコントラストが美しい神輿。
大きく翼を広げた鳳凰は浅子型鳳凰と呼ばれ優美な姿を魅せています。
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行徳神輿の担ぎ手が着用する白装束および、着物の上に白衣をまとった白丁(詳しくは下記行徳ふれあい伝承館のレポを参照ください)の装束を展示。
奥には後藤直光作の神輿が展示されています。
2年連続で中止になっている五ヶ町祭りの神輿渡御、来年こそは実施できるといいですよね。
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市川市行徳ふれあい伝承館の詳しいレポはこちら

ここでちょっと本久寺へ寄り道してミック君にご挨拶。
本久寺は今回のイベント対象ではありませんが、鬼子母神像のお開帳にともなうキッチンカー出店があり、スタンプラリー中の休憩所としても重宝しますね。
この日から新企画のガチャガチャおみくじが登場しました。
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mikoshi.png(10)行徳神輿ミュージアム:お祭りの賑わいがここに

さていよいよ10箇所目。
中台製作所に併設されている行徳神輿ミュージアムです。

その前に、中台製作所がなにやら賑やかです。
お囃子に合わせて踊るおかめひょっとこの舞が祭りを華やかなものにしています。
この写真には写っていませんが、絶妙なノリで一緒に踊る少年も微笑ましい。
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屋外では大神輿や子供神輿の展示。
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作業場にはなんとフクロウ御一行様がお出迎え。
欠真間に今年オープンしたフクロウカフェピグミーからやってきた子たちです。
可愛い子たちとの思わぬ出会いにテンション上がりました。
お店にも行ってみたくなりますね。
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行徳神輿ミュージアムに展示されている屋根唐破風型白木総彫神輿。
螺鈿細工が施された屋根と技巧を駆使した葺返シが圧巻です。
神輿の両脇には、前回の行徳神社めぐりにはなかった可愛い金色の獅子頭が添えられていました。
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行徳神輿ミュージアムの詳しいレポはこちら

jinja.png(11)妙典春日神社:妙典を練り歩く獅子頭

11箇所目は妙典春日神社。
3年に一度の本祭では神輿でなく獅子頭渡御が行われる、行徳では珍しい神社です。
コロナ禍がなければ今年渡御が行われるはずでした。
この日の獅子頭は渡御の際に載せられる台輪の上に展示。
安政年間(1855~1860)後藤直光作、顎寸法二尺三寸と関東有数の大きさを誇っています。
担ぎ棒と胴巻を施して妙典の街を練り歩く様子をまた見てみたいものです。
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2018年妙典春日神社祭礼の模様はこちら

jinja.png(12)妙典八幡神社:千貫神輿は行徳最重量級

12箇所目は妙典八幡神社。
台輪四尺一寸、推定1tもの重量を誇る宮神輿は千貫神輿と呼ばれています。
重いほどよしとされた昭和初期の価値観に合わせて製作されたこの神輿。
2名の宮大工により製作されたことも含め(装飾は6代後藤直光)、行徳神輿にしては異色の存在です。
2011年に復活した神輿渡御では、その重量のために「ほうり」は省略されています。
両脇を固めているのは妙好寺蔵の後藤直光作獅子頭。
屋外にある神輿は昨年の行徳神社めぐりで市川市行徳ふれあい伝承館に展示されていたもの。
今秋からはここ妙典八幡神社で保管されることになりました。
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この時点では気づかなかったのですが、後藤神輿店2Fの外壁にあった桃太郎の浮彫が神輿庫奥の壁に掲げられていたのですね。この目で見たかった!

2017年妙典八幡神社祭礼の模様はこちら

jinja.png(13)河原春日神社:2つの神社が同居

13箇所目は河原春日神社。
大正時代の江戸川放水路工事により河原胡録神社の隣に移転し、2つの鳥居が隣り合うようになりました。
現在は担ぎ手不足等のため渡御は行われていませんが、明治時代に製作された顎寸法二尺の立派な獅子頭を保有しています。
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jinja.png(14)神明(豊受)神社:五ヶ町の総鎮守

いよいよ最後のスポットに到着です。
14箇所目は五ヶ町祭りの宮神輿が保管されている本行徳神明(豊受)神社。
3年に一度の五ヶ町祭りの本祭はここ本行徳神明(豊受)神社にて宮出しが行われます。

大正7(1918)年十四代浅子周慶作の宮神輿は台輪五尺七寸と行徳地区最大の大きさ。
しかし行徳「もみ」の所作に対応するため大きさのわりには軽く造られており、推定される重量はおよそ500kgほど(それでもじゅうぶん重い)。
この軽めに造るというのも熟練した技術のたまものだといえます。
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境内には一丁目から四丁目までの子供神輿がずらり。
それぞれの町内で担がれる子供神輿がまとめて展示されるのは珍しいのではないかと思います。
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社務所近くに置かれていた神輿はもともと一丁目の子供神輿として昭和30年代に製作された浅子周慶作。
二尺三寸と子供神輿としては大きすぎたため本祭ではしばらく使用されていませんでしたが、昨年予定されていた五ヶ町祭りで女神輿として用いられることになっていたのだそうです。
修理も完了し準備万端、あとは担げる日を待つばかりですね。
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2017年五ヶ町祭りの模様はこちら

まとめ:行徳神輿に親しむことのできた有意義な一日

これにてめでたくコンプリート。
スタンプもすべて押印されました。
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コンプリート記念の満願証書を申し込んだら、あとは郵送されてくるのを待つだけ。
2年連続で全てのスタンプを入手することができました。

ホンビノス貝も美味しくいただきました。
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furariアプリにはスタンプラリー参加者特典の協賛店クーポンも入ってますので、今月末の期限までに使わせてもらうことにします。

自転車で往復10km近く走行し下半身酷使した甲斐がありました。
疲労感以上の達成感は他では得難い経験ですね。
行徳の歴史と文化にふれることのできた一日、またこのような機会があることを願っています。
行徳まつりも再開できますように!

行徳神社めぐりレポートはこちら:2023年 2022年 2021年 2020年

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