2025年も南行徳で開催された行徳まつり。
昨年とは異なり南行ホコ天とは日程が分かれ、行徳ハロウィンとは引き続き同日に別会場での開催。
そのため小忙しく移動しながらのレポになりますが、双方ともにお付き合いくださいませ。

■ 行徳担ぎと江戸前担ぎが同時に見られるレアな神輿渡御
朝からどんよりしていた10月26日の日曜日。
雨予報ながらも前日午後に開催決定のアナウンス。
当日もいつ雨降り出すかハラハラしつつ、行徳まつりの要、神輿パレードが始まりました!
行徳ハロウィンの仮装パレード途中で切り上げ南行徳へ移動すると、江戸前神輿が南行徳保健センター前を進んでいるところでした。

ひと足先に到着していた行徳神輿とそろい踏み。
行徳神輿と江戸前神輿が一度に見ることができるのは行徳まつりだけ。
担ぎ手の構成や衣装、担ぎ方などの違いを見比べる貴重な機会です。

東西線高架を越えて南行徳駅ロータリーへ向かう江戸前神輿。
色とりどりの法被を身に着けた男女が一緒に担ぎます。

ゆさゆさと賑やかに練り歩く様子はラテンのノリに近いものを感じます。
ショート動画でご覧ください。
担ぎ手たちの地下足袋が激しく汚れているのに気づきました。
雨が止んだとはいえ、神輿渡御にとって過酷な環境なことには変わりありません。

行徳神輿のもみが始まりました。
南行徳は江戸前担ぎのエリアとなるため、白装束姿の担ぎ手による行徳もみが見られるのは大変珍しいことなのです。

南行徳駅前ロータリーに集結した2基の神輿。
南行徳の江戸前担ぎは行徳担ぎの影響を受けているとはいえ、もむ頻度は行徳に比べると低いことから目撃できる機会はそれほど多くはありません。
行徳神輿と江戸前神輿が並ぶこと自体が珍しいのに、揃ってもみを行うのはさらにレアなこと。
両方の神輿が同時にほうり受けした瞬間は感動の一言につきました。

■ 掛け声は「マエダマエダ」相祭會神輿渡御
2基の神輿渡御が終了して間もなく、相祭會の神輿渡御が始まりました。
こちらも男女混合の江戸前担ぎ。
担ぎ手の中には外国人の方もいます。

相祭會の神輿は会員たちにより昭和55年から7年かけて手作りしたもの(仕上げは十五代浅子周慶)。
台輪寸法四尺のビッグサイズかつ重い欅材を使用した行徳最重量級。
そのため担ぎ棒も行徳神輿の中では圧巻の太さ。
担いだらより身体に負担がかかりそうな、どっしりとした重厚感が担ぎ棒からも感じられます。

纏やお囃子など、神輿渡御を支える団体の存在も欠かせません。

相祭會の神輿は江戸前担ぎ。
ゆえに先ほどの江戸前神輿と同じく鳴り物激しくノリノリで進んでいきます。

とはいえ浦安に接する土地柄、ところどころに浦安的な影響が見受けられます。
なかなか前進しようとせず粘ろうとする神輿に対し、音頭取りによる激しい掛け声は「マエダマエダ」。
浦安三社祭を思い出してしまいました。

■ 雨上がりのエンピツ公園で露店とキッチンカーめぐり
神輿渡御を見届けて、メイン会場の南行徳公園へと移動。
あいにくの空模様ですが、飲食店や公共団体などの露店やキッチンカーが多数出店していました。

昨年同時開催していた手づくり市は今回未実施。
また天候不順により出店を取りやめた露店もちらほら見かけます。

南行徳公園での開催は休憩スペースが広くてありがたいのですが、行徳ハロウィンの行徳駅前公園に比べてかなり水はけが悪いように感じられました。
これだけぬかるんでいると、歩くのも一苦労ですね。

10月初めの行徳文化ホールI&Iリニューアルオープン記念で上映されたドキュメンタリー映画「神輿の町」。
行徳まつりでも特設テントを設けて上映会が行われました。
2023年の五ヶ町例大祭を題材にした内容で、行徳の祭りをより身近に感じられる良作です。
鑑賞されていない方はまたの機会にぜひ。

市川市からは来年度からの自転車ルール厳格化を控えての自転車乗車時ヘルメット着用促進PR。
チーバくんと市川市公式ゆるキャラ就任を期待されるカワウソ(先日まで愛称募集してました)がヘルメットかぶってるイラストがとても可愛いです。

ガリガリ君を大胆にぶっ込んだ南行サワーのキッチンカー発見。
南行ホコ天でおなじみの南行サワーが行徳まつりにも出店です。
幟には海と塩と神輿の町とあり。
神輿の次は塩で町おこしかな。

房総半島で捕獲した野生動物によるジビエの串焼き房野ジビエ。
熊が棲息していない千葉県で問題になっているのは、観光施設から逃げ出し野生化したキョンの大繁殖。
ここでは珍しいキョン肉の串焼きが食べられます。
この日は行徳ハロウィンとの同時出店でした。

行徳ハロウィンと同様雑貨やゲーム系の露店も多数出店していました。
ラブブのぬいぐるみが並んでいるのにとても今年らしさを感じます。

同時開催の行徳防犯フェスタ。
パトカーや白バイ試乗がお子様に人気です。

神輿渡御の間も繰り広げられていたステージプログラム。
トリは5人組コーラスグループWednesday Shingersの皆さんでした。

■ 雨上がりの行徳まつり大成功
過去何度も雨天中止となり、天候面においては意外と順風満帆ではなかった行徳まつり。
今回は足下の悪い中、神輿渡御を含めての開催決断に至りました。
神輿関係者だけでなく、会場運営の方々も大変な苦労があったと思います。
開催中雨が止んでいたのは幸いでした。
行徳地区を巡回しての実施が予定されている行徳まつり。
来年はどこで開催されるか未定ですが、次こそは天候に恵まれて開催できますように!