3年おきに開催される下妙典春日神社祭礼。
10月14日の本祭りはあいにくの空模様の中、獅子頭渡御が行われました。
今回はほぼ全ての行程を見物したため、文章も写真もボリュームありです。
▼前回2009年祭礼の記事にて、自作の祭りルートGoogleマップを掲載しています。
ぜひそちらもご覧ください。
各回の状況によりルート変更が生じる可能性はあるものの、大まかな渡御の流れは把握できるはず。
白装束姿の男性たちによって担がれた2体の獅子頭。
午後1時頃に下妙典春日神社を出発したものの、最初の休憩に差し掛かったとたん雨が降り出してきました。
だからといって中止するはずがなく。

獅子頭はイオン市川妙典の前に現れたのち、駅前ロータリーへ。
最初の目的地は交番。
もはや定番化しつつある交番襲撃未遂。いやご挨拶でしょ(たぶん)。

高架下商店街M’avの中に入ろうとする獅子頭と、阻止しようとする勢力。
おしくらまんじゅうのような攻防です。

イオン前十字路に戻って「もみ」三昧。
前回2009年のときは市川妙典サティでした。
そういえばイオンの看板に変わって初の開催ですね。

ローソン(ここも前回のときはサンクスでした)前交差点でも「もみ」。
雄雌の獅子頭が交互に宙を舞いました。

一休みしたらこんどは駅に向かいます。
先導する山車の背後には、おかめひょっとこのお面をかぶった人々。
渡御中は山車についてくだけですが、下妙典春日神社ではお囃子にあわせて踊ることもあります。

雨もあがって、妙典駅到着です。
ここで祭り最大の見せどころ、獅子頭による改札強行突破行動の始まりです。
雄、改札突っ込むよー。

雌も別方向から突っ込むよー。

突破できるわけないから、かわりに改札前で合体して差すよー。

この後はバイパスを越えて寺町通りに向かいます。
その道すがら長々と広げられた油単。
空を舞うかのように堂々とした姿です。

バイパスに差し掛かりましたが、黙って通過するわけがないのもお約束。

徳願寺前にて休憩中にふたたび大量の降雨。
しばらくの間傘が手放せなくなりました。

旧道には行かず、折り返して再びバイパス通過。
また同じことやってます。

信号変わるのもおかまいなしの状態に、とうとうクラクション鳴らされてしまいました。

とりあえずローソン襲撃を試みる獅子頭。

ここで左折して、いよいよ最後の通りに入りました。
あとは下妙典春日神社に向けて一直線のはず……。
軒先で雨宿りしていたら、目の前で「もみ」の大サービス。
担ぎ手の皆さんびしょぬれなのに、ありがたいことです。

大粒の雨が舞う中、宙に浮かぶ獅子頭。

休憩中の獅子頭。
一目見て判別できる雄と雌。わからない方はツノを見よ。

寄り道して民家の玄関前で「もみ」。

午後5時をまわり、日も傾いてきました。
古い木造家屋が数多く残る旧成田街道を渡り歩く獅子です。
昔から変わらないと思われる光景に、心がなごみます。

下妙典春日神社前に差し掛かりましたが、当然すんなりとは入りません。
だって夜はまだ先のことだから。

下妙典春日神社の創建時期は、安政3(1856)年の大津波による資料消失のため明確に記せないのですが、寛文10(1671)年の銘の入った灯籠が境内に現存していることから、恐らくそれ以前だと推測されています。
祭神は春日権現こと天兒屋根命(あめのこやねのみこと)。
奈良の春日大社にも祀られている神様です。

境内では妙典囃子連の方々によるお囃子。
昼間山車の後ろにくっついていたおかめとひょっとこも軽快に踊っています。

午後6時をまわり暗闇に包まれるようになっても、すんなり宮入りには至っておりません。
神社の前で揉みを行い、いちおう入ってみるしぐさを見せたら阻止されたり、

そのまま二手に分かれてどこかに行ってしまったり。

しかし夜7時少し前、観念したのか雌の獅子頭が宮入りしました!

それでも雄のほうはまだまだ粘ります。
「もみ」を済ませたら神社前から去ってしまう始末。

ひとり寂しく相方の帰りを待つ雌の獅子頭。

向かい合い互いのほうりを見せる一対の獅子頭。
しかし境内の中と外。この違いは大きい。

おーいまだ入らんのか。

そんなことを何度か繰り返していたら、時刻はもう夜7時過ぎ。
ここでようやく雄も宮入りです!

やっと一緒になれたね、とでも語り合ってるのでしょうか。
最後の差し。

これにて終了しました。お疲れ様でした!

次回の本祭りは3年後の2015年。今からもう楽しみです。
▼下妙典春日神社祭礼レポートはこちら : 2024年 2021年は中止 2018年 2015年 2012年 2009年 2006年
▼下妙典春日神社獅子頭修復お披露目レポートはこちら : 2023年