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フリースタイルにてくてく歩くよ寺のまち回遊展|妙典

フリースタイルにてくてく歩くよ寺のまち回遊展|妙典

春の妙典界隈を散策して楽しむ寺のまち回遊展も今年で第9回。
今回は常夜灯公園からスタートすることにいたします。
公園の売店にて手作りポスター発見。
おっ、今年は常夜灯公園がおもしろい!!ですか。楽しみですねえ。
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各会場から矢印で常夜灯公園に誘導するところがなんともいえぬ。

200年以上もの間、旧江戸川を見守る行徳のシンボル常夜灯。
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常夜灯公園では売店の他に食べ物屋台やフリマも開催されていました。
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せっかくなので行徳にちなんだメニューで腹ごしらえ。
まずは三番瀬のホンビノス貝と、しげつの行徳焼。
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行徳とは無関係とは思われますが、日頃食する機会もなさそうな鹿鍋。
見た目は豚汁ですが鹿肉のようです。
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そしてイベント限定メニューの笹屋うどん。
行徳の漁業と蓮田の歴史にちなみ、トッピングはあさりとレンコンの天ぷら。
ネーミングの由来は旧道沿いに現存する、江戸時代の繁盛店笹屋うどん跡から。
当時これと同じものが提供されていたわけではなさそうですが。
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ちなみにこちらが現在の笹屋うどん跡。
現在も住宅として使用されており内部非公開です。
2007年の行徳街回遊展では玄関のみ公開されました(そのときの模様はこちら)。
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常夜灯公園の東屋には行徳の歴史を記した資料が閲覧できるようになっていました。
明治後期から大正期の街並み地図をみると、塩や船に関わる店だけでなく旅館や休憩処も点在し、宿場町として繁栄していたことがうかがわれます。※写真クリックで拡大できます。
成田詣へいく方法は江戸から陸路で向かうルートの他に、行徳まで船で行き合流するルートもあったとか。
行徳船は塩も人もさかんに運んでいたのですね。
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旧道へ戻り100年ものの木造家屋へ。
まずは現在も住居兼ギャラリーとして使われている田中邸。
塩場師(しょばし)で初代行徳町長を輩出した旧家の建物は明治10年頃築の木造2階建。
当時のままの小さな格子戸をくぐると土間とたたきが広がる街道造りです。
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広いたたきはギャラリースペース。
お祭りの賑わいを題材にしたちりめん細工。
奥に見えるのは行徳神輿で、さるぽぽは行徳担ぎするのかな?
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続いては、幕末の頃か明治15年頃の築といわれる行徳の商家岩崎邸。
旧道側に向け屋根の傾斜を激しくし低く見せているのが大きな特徴です。
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二階屋根裏部屋には幅の広い箪笥が置かれています。
意外と収納力あるんですね。
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旧浅子神輿店は旧道からも製作の様子がうかがえるよう、作業スペースが道沿いに大きくとられています。
2階の窓からも外の様子がよく見えます。
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廃業して10年近く経ちますが、神輿製作の名残はところどころに。
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千葉県内では大変珍しい妙覚寺のキリシタン灯篭。
中央部に舟形の窪み彫りが施され、靴を履いたバテレン(神父)を下部に模しているのですが(靴部分は今も地中に埋まっています)、この部分はキリシタン禁制のカムフラージュにより地中深くに埋め込まれていたそうです。
住職にもただの灯篭だと思われていたこの灯篭の正体が明るみに出たのは第二次世界大戦後。
神のお告げに導かれたというキリスト教信者が灯篭を拝み、その10年ほど後寺を訪れた学生により指摘され、その後の研究によりキリシタン灯篭と認定されました。
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寺院の中に潜んでいた隠れキリシタン信仰。
信仰の自由が保障された多文化共生の現世では、本堂でウクレレコンサート。
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外では地酒の販売も。
シンプルでかっこいい黒ラベルは滋賀県の笑四季純米大吟醸INTENSE SENSUAL
官能的という名前をほうふつとさせる少し甘口爽やか系。
煩悩あふれる銘柄をお寺で呑む奇縁。
笑四季酒造のお酒はユニークな名前のものがたくさん。他のも呑んでみたい!
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円頓寺のしだれ桜は3分咲きといったところでしょうか。
昨年に比べゆっくりした開花スピードです。
同日に訪れた原木山妙行寺のしだれ桜は見頃を迎えていましたけどね。
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徳願寺のお向かい、長松禅寺では虚無僧による尺八演奏の真っ最中。
なかなかお目にかかることのない姿、運良く遭遇できました。
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長松禅寺の境内に今回初めて入ったのですが、可愛らしい動物彫刻が施されたペット供養塔もあるんですね。
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徳願寺へ移動したと同時に、ようやく雲の隙間から青空がみえてきました。
会館ではステージ、会館前ではフリマや食品販売などが行われていました。
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そこで見かけたフリーペーパーに私の目は釘付け。
なんなのいったい、「フリースタイルな僧侶たち」というタイトルは!!!
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フリースタイルな僧侶たち公式HPによると、
『「お坊さん=お葬式」というイメージを脱却し、仏教の持つ豊かな可能性に出逢っていただくためのきっかけ作りとして発行しています。』 とのこと。
現役僧侶さんたちが手がけているところにも、これからの時代の仏教普及にかける意欲を感じます。

本塩の春日神社から聴こえてきた、楽しそうなお囃子と外人さんの声。
国際的ですねえ。
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くねりながら踊る様子が楽しそう。素敵な笑顔です。
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おかめとひょっとこのお面、キマッてますぜ!

法然寺会館恒例の寺宝公開。
今回はいけばなと絵画がひとつの部屋に。
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棟方志功の羅御羅と普賢菩薩。
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2階ちりめん細工展示コーナー。
申年にちなみ、災いサル(去る)で厄除け猿の三番曳。
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茅葺の山門が見事な妙好寺。
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毎年当ブログ寺のまち回遊展レポートに登場している番犬。
おや、1匹増えてますね。
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見た目がよく似ているから親戚かなんかだと思いきや、お寺のジュニアと思われる男の子に聞いたら全然違うそうで。

昨年の寺のまち回遊展時点では改装中だった家屋も衣替えし、周りにしっくり馴染んでいます。
木造家屋の並ぶ街並みが地元にあると、日本人としてなんだかほっとしますね。
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ぎゃらりー三平で同時開催された妙典なかなか小町de手作り市。
春の光が窓からふんだんに差し込んだ心温まる空間でおかいもの。
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寺のまち回遊展レポはこちら:2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2010年
行徳回遊展 秋レポはこちら:2018年
妙典街回遊展レポはこちら:2013年
行徳街回遊展レポはこちら:2007年

市川市による行徳の歴史紹介はこちら

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