桜の開花と時を同じくして、妙典のまちをたずねるイベント寺のまち回遊展が3月28日(土)に開催されました。
妙典駅にて下車し最初に向かった先は、今回より回遊スポットとなったぎゃらりー三平(2017年追記:現名称「妙典なかなか小町」)。
小さなお庭をもつ平屋建て日本家屋。縁側もあってくつろぎたくなる雰囲気です。
靴を脱いで建物の中に入ると、和室に並べられた陶芸やとんぼ玉アクセサリーなどの作品。
どれも一点ものの手作り品。気に入ったらそれもご縁、手に入れてしまいましょう。
そして私は玄関の装飾にも釘付け。
柔らかい光に浮かび上がる水辺の鷺のシルエットがとても印象的でした。
離れにある蔵ではてづくり市が開催されていました。
年に数回実施されているそうで、今年は4・5・10月にも開催されるとのこと。
感性豊かな作品に接しながら、作家さんとふれあえる貴重な機会でもあります。
今回こちらでとんぼ玉ネックレスと市川真間のアランチャドレッシングを購入。
メイン会場の徳願寺へと移動。
フリーマーケットや海産物などの販売の他に、寺宝公開やフォーク・ロックフェスティバルも行われ賑わっています。
お寺でロシア舞踊鑑賞というシュールな場面遭遇のおまけつき(笑)。
例年この時期に見頃を迎える圓頓寺のしだれ桜。
青空から降り注ぐかのような花びらのシャワーにうっとりしてしまいます。
圓頓寺からすぐ近くにある岩佐精肉店のコロッケをひとかじり。
ここも寺のまち回遊展おなじみの立ち寄りスポットとなりました。
じゃがいもほくほくで美味しいです。
本久寺では鳴きもせずおとなしくじっと構えていた犬に遭遇。
狛犬のような(神社ではないですが)姿に心惹かれました。
震災による修復を経て数年ぶりの回遊スポットとなった築130年超の旧家田中邸。
お隣の文化屋3丁目とあわせてひとつの回遊スポットとなりました。
田中邸こと田中やではちりめん細工展示。旧家の玄関先によく馴染んでいますね。
関ケ島胡籙神社にてスタンプラリーの景品交換。
今年は行徳カタログいただきました。
このときひっそりと展示されている行徳弁かるたなるものを発見。
こちら関ケ島自治会では、なんと行徳弁かるた大会も主催されているそうで。
じゃんけんのことを「ちっけ」と呼ぶんですね。
手入れされた土俵のある境内。
小岩出身ながら幼少時を行徳で過ごしたという名横綱栃錦関も、ここで子供たちに相撲を教えたことがあるとか。
近隣の子供たちを集めて行われるちびっこ相撲大会は、30年以上の歴史を誇っています。
江戸時代末期もしくは明治15年頃の建築と推測される旧岩崎邸。
奥行きが深く広い土間をもつ、職住を兼ねた町屋造りの住居です。
回遊展で公開されるたび、修復が進んでいる過程を確認できるのも魅力的。
前回の回遊展でも気になっていた、土間右隣の和室にある一畳半ほどの板の間。
尋ねたところ商いのスペースとして、旧道に面した窓でお客さんとやりとりをしていたようです。
階段を上り2階を覗いてみると、屋根裏といってよいほど天井が低く迫ってくるような印象。
大名の往来を見下ろすのは失礼にあたるとかで、表通りを低くした厨子二階という造りとなっています。
法善寺会館では恒例の寺宝公開。
今回は四季山水を描いた有田焼の壷や
若冲や志功などの絵画
そしてなぜか土偶。
これらが地元のお寺さんでまとめて鑑賞できるんだから凄い(しかもひとつの部屋で)。
今回新たに回遊スポットとなった中台神輿店。
2Fに上がるとまず目にするのは、ずらりと並んだ神輿。
壁だけでなく階段まわりにも並べられた様子は壮観の一言でした。
これらはレンタル用として、浦安三社祭などで利用されるそうです。
事務所では神輿組み立て体験も。
小さな男の子が各部品をがたつきのないようはめ込み、最後に屋根を載せて完成した瞬間、周りにいた人は皆拍手。
このときの達成感が神輿製作に興味もつきっかけになったらいいな。
神輿の製作風景を見学できるのもたいへん貴重かと。
ひとつひとつの全てが職人さんたちによる緻密な手作業なのです。
地口行灯が並べられた妙典春日神社の参道。駄洒落も江戸の世の粋ということで。
その先には担げる獅子頭。
今年は3年に一度のお祭り。秋には妙典の街を獅子が舞う予定です。
妙好寺といえば茅葺屋根の山門と番犬ちゃん。1年ぶりに会えました。
妙好寺や春日神社のある通り沿いでは、昔ながらの木造家屋が点在しています。
そしてかつての景観を復元させようという試みも。
蔵の建物を活かしつつ、ブリキから木へと外観を変え格子窓を設ける等の改装工事が行われていました。
完成が楽しみですね。
▼行徳寺のまち回遊展レポはこちら:2024年
寺のまち回遊展レポはこちら:2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2010年
行徳回遊展 秋レポはこちら:2018年
妙典街回遊展レポはこちら:2013年
行徳街回遊展レポはこちら:2007年
▼市川市による行徳の歴史紹介はこちら