「行徳千軒寺百軒」と古くからいわれていたように、寺社仏閣がたいへん多い行徳地区。
数ある行徳のお寺さんのなかでも、本行徳にある本久寺はTwitterによる情報発信やイベント開催など、地域住民に向けて積極的な親交を試みている寺院です。
今年は戦後初となる初詣を復活させました(レポはこちら)。
その本久寺で毎月8のつく日に催されている鬼子母神像のお開帳。
コロナ禍での新たな試みとして、お開帳の日が土日祝に該当したときのみキッチンカーが登場するようになりました。
いまや本久寺行事の新名物といってもよいかもしれないキッチンカー。
出店日の8月28日土曜日にお邪魔してみました。
■テイクアウトの旗なびくお寺でグルメ体験
土曜日と重なった8月最後のお開帳日。
夏の終わりの青空がまぶしい昼下がりに本久寺へ。
門前にテイクアウトの旗が立ってます。
今どきの世俗を象徴するアイテムとお寺の組み合わせ。シュールですね。
Twitterで人気の番犬ミック君は木陰の下でお出迎え。
境内に並ぶキッチンカー。
本久寺ではもはやお馴染みの光景ですね。
この日出店していたキッチンカーは、チキンバーガーのジンバマン・唐揚げのKAZ★ROCK。
加えて湊新田にある潤の珈琲もゲストで登場。
数日前にヤスイ薬局本店でジンバマンのチキンバーガー食べたばかりなので、今回はKAZ★ROCKのガーリックロックチキンにんにくからあげと潤の珈琲のアイスコーヒーをお買い上げ。
ガーリックの効き具合が絶妙でリピ買いしたくなる絶妙な唐揚げでした。
残暑厳しい昼下がりでしたが、拝殿の軒下で日除けしながら食べることができました。
椅子と扇風機の配慮がありがたかったです。
とはいえ初秋へのカウントダウン間近な時季。
たわわに実るザクロに秋の訪れを感じました。
ちなみにザクロは鬼子母神様の好物として知られ、赤子代わりに手にする物ともいわれています。
本久寺境内に実るザクロも毎年鬼子母神像にお供えするそうです。
長らくお供えしても腐らず固くなるのは鬼子母神様のご加護によるものかもしれませんね。
■ぜひ拝見して欲しい個性的な鬼子母神像
今年の初詣に続いて、本久寺のキッチンカー出店の模様をお伝えしました。
まるでお寺で食レポしただけのような文章になっていますが、当然ながら鬼子母神像もありがたく拝見させていただいております(写真撮影は自粛)。
行徳神輿の生産者でもあった浅子周慶作の鬼子母神像は、行徳の地場産業が寺社と密接に関わっていたことを示すものでもあります。
16代浅子周慶の急逝により浅子神輿店が廃業したことから、現在は鬼子母神様のご縁日にちなんだ8のつく日のみ公開されています。
本久寺が眼病と安産のお寺といわれる所以は、安産祈願についてはこの鬼子母神像によるものです。
黒塗りに金色の彩色輝く鬼子母神像は眼力の強さが印象に残ります。
そのお姿はお開帳の日、もしくは本久寺の公式サイトでご確認ください。
鬼子母神像のお開帳は毎月8・18・28日。
土日祝と重なった場合はキッチンカーが出店します。
次回は2021年9月18日の土曜日。
寺町行徳とグルメどちらも体験できますのでぜひ。
照徳山本久寺
市川市本行徳24-18
TEL:047-357-2642
※「今日のミック君」や近況は住職のTwitterにて。