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やちょかん祭り 行徳野鳥観察舎39年間ありがとう!

やちょかん祭り 行徳野鳥観察舎39年間ありがとう!

行徳野鳥観察舎のやちょかん祭り、今年の開催は9月29日(土)でした。
台風接近によるあいにくの空模様ではありますが、午前中はかろうじて小雨。
昨年のような雨天中止の憂き目には合わずにすみました。

11月からの観察舎解体工事を前に、現観察舎で最後のやちょかん祭り。
39年間ありがとう観察舎の幕を見ると切ないものを感じますね。
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到着したのは正午ちょうど。
息つく暇もなく保護施設ツアーへ参加することに。
今回初めての試みとのことで楽しみです。
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時折クイズを織り込みながら、野鳥病院や保護活動についてのお話を聞く30分間。
野鳥病院に運ばれる鳥たちの原因で最も多いのは事故やケガによるもの。
無事に野生に戻れるものもいれば、人の手による飼育が一生必要なものもあり、また保護された鳥の4割は残念ながら亡くなってしまうのだそうです。
現在野鳥病院の治療室にはツバメやメジロ、キビタキなどが入院しており、窓越しに姿を見ることが可能です。

ツアーの説明はお隣の中部屋へ。
こちらは身体の小さい鳥が中心でしょうか。
街中では見かけることのないアカショウビンもいます。
火の鳥との異名を持つだけあってとても鮮やかですね。
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中部屋のフェンスには構わないでとの貼り紙。
入所中に人馴れしすぎて、このままでは将来野生に戻せなくなってしまうため、わざといじめて人離れするよう訓練しているのです。
しかしそうはいっても人だかりを見ただけで一目散に近づいてくるオナガ。
この様子だと放鳥まではまだしばらく時間かかりそうですね。
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大部屋にはカモメがたくさん。
現在はセグロカモメ・オオセグロカモメ・ウミネコの3種類が保護されています(クイズ出題されました)。
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大部屋の片隅でじっとしているゴイサギ。
生まれつきクチバシが交差している個体ではないほうですね。
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奥まった位置にある個別室にはカラスやツミ、フクロウやオオコノハズクなどが入所中。
フクロウやミミズクの仲間は道に面した小部屋から、猛暑対策で涼しいこちらの部屋へ移動していました。
ここで猛禽類のエサの冷凍ニワトリお頭付きを見せていただいたのですが、トサカの付いたお頭は一見さんにはグロデスクだそ…。
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離れにある猛禽類専用の部屋はトビが中心。あ、こっち見てる。
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保護施設ツアーの後お祭りの様子を覗いてみようかなと思った矢先、雨足が強くなったことにより13時で終了とのお知らせ。
残念ながら観察舎内の見学かなわず、残り少ない時間は駆け足で屋外を巡るのみとなってしまいました。

普段は鳥たちが集う観察舎前の池も、雨の波紋がひっきりなしに現れるばかり。
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観察舎の前に掲げられていた39年間の歩み。
今後は市川市が後継施設建設に向けて動いているようですが、スタッフも報道されている情報しかわからないとのこと。
報道によると今月に入り市川市議会で新施設建設への動きがあったようですが…。
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緑道沿いでは物産品販売や、鳥マスコット色塗りや野ゲーキ作りといった各種体験コーナーが行われていました。
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福田海苔店さんによる市川産海苔販売コーナー。
なかなか手に入らない生海苔佃煮もありました(もちろんお買い上げ)。
その下に掲示されている内容を見てびっくり。なんと保護区内で海苔が自然発生したそうで。
そのときの海苔はその後育てて採取することに成功、50枚限定の超レア海苔が出来上がったというから凄い。
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市川市漁協の市川三番瀬産ホンビノス貝が一袋200円のスペシャルプライス。これも当然お買い上げ。
地元の恩恵を感じた瞬間です。
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存続への署名運動むなしく解体される結果となってしまった行徳野鳥観察舎。
11月から来年3月までの解体工事期間中、観察舎駐車場から観察舎までの通路が閉鎖され通り抜けできなくなります。
丸浜川沿いの河津桜は再来年の春までおあずけとなりそうで、寂しいものがありますね。

行徳野鳥観察舎あいねすと ※新観察舎「あいねすと」の情報
千葉県市川市福栄4-22-11
TEL:047-702-8045
9:00-17:00
月曜休(月曜日が祝日の場合は翌平日休)

野鳥病院・自然観察会についてはこちら→NPO行徳自然ほごくらぶ(旧:認定NPO法人行徳野鳥観察舎友の会)

sakura01-004.gif行徳野鳥観察舎の地図

ほごくLOVEふぇすレポートはこちら : 2022年

やちょかん祭り(しんはま収穫祭)レポートはこちら : 2019年やちょかん祭り(行徳野鳥観察舎跡地) 2018年やちょかん祭り(観察舎解体前最後の開催) 2017年は雨天中止 2016年やちょかん祭り 2015年やちょかん祭り 2014年やちょかん祭り 2011年しんはま収穫祭 2010年しんはま収穫祭

観察会レポートはこちら : 2013年4月 2006年6月

桜の花の観察会レポートはこちら : 2015年 2012年

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