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オマタセ!妙典まつりが3年ぶりに復活

オマタセ!妙典まつりが3年ぶりに復活

夏の第7波を過ぎてから耳にすることが急増した「3年ぶり」というフレーズ。
各地で行事やイベントを再開させる動きがみられるものの、行徳地区では今秋も祭りの多くは中止が続いています。

そのような時流の中で復活した数少ない祭りが四ヶ村例大祭と妙典まつり。
3年ぶりの妙典まつりは中止前とは多少催しに変化がみられました。
以前の祭りと比較しつつレポいたします。
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イオンのサークルデッキもにぎやかに!無印良品との共同開催

今回の妙典まつりは新型コロナウイルス感染拡大予防策としていくつか変更点が挙げられます。
そのひとつがイオン市川妙典店を拠点とした第2会場の新設。
2Fサークルデッキで無印良品のつながる市が開催されました。

飲食店や旅館などから譲り受けた品を販売するおゆずり良品。
蚤の市みたいでいい雰囲気ですね。
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9月の無印良品オープン時にも出店していた加藤海苔店千葉商科大学
今回は妙典なかなか小町の蔵の本屋や行徳のRURUSUS(手作り雑貨m2a)、浦安の西敏商店など地元ゆかりのお店もありました。
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From Farm(芳蔵園)でマスカットと梨のフルーツサンドを購入。
今だけの旬の味わい。梨とクリームのペアリングが絶妙で、とても美味しくいただきました。
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無印良品オープン時のnote投稿にも記したように、無印良品はローカライズ戦略に舵を切っています。
地元イベントと共催することで、さらにそのブランディングに磨きがかかる仕組み。Win-Winですね。
来年以降の妙典まつりでもぜひ継続していただきたいものですね。
イオンのサークルデッキが混むのはとても珍しいことですし。

ステージに屋台に神輿陳列と盛りだくさんな駅前ロータリー

駅前ロータリーは第1会場として飲食店やゲーム屋台、ステージなどが設置。
神輿もここに展示されています。
例年と同じような配置ですが、今回はコロナ対策として飲食専用のベンチが設けられていました。

ロータリーに咲くマリーゴールドの花が綺麗だったのでスナップ撮影。
ステージも今年は午後のみ、恒例の東妙典吹奏楽の出演はなしです。
吹奏楽盛んな妙典の地から生まれたALEGRIA!が聴けないのは悲しい。
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前回2019年には渡御が行われた上妙典八幡神社の大神輿は今回展示のみ。
推定1tの重量を誇る大神輿は製作時(昭和初期)の価値観に合わせて作られたため、見た目以上に重いのが特徴です。
3年に一度の神輿渡御の様子はこちらのレポをどうぞ。
2020年開催予定でしたが新型コロナウイルスの影響により延期されたままです。
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普段は妙典センタービルの1Fに展示されている黄金色の神輿。
行徳地区では珍しい金色の唐破風屋根の輝きにとにかく圧倒されます。
着色された龍の木彫りもカラフル。
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1基だけの神輿渡御はいつもより長距離を

今回は上妙典の中神輿のみで行う神輿渡御。
正午を過ぎて本日のメインイベントが始まりました。
コロナ禍の開催とあって担ぎ手の皆さんマスク着用。
駅前ロータリーからスタートです。
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まずはロータリーにいる観衆に向けて、「もみ」とよばれる行徳独特の担ぎ方を披露。
写真はもみの所作のひとつ、神輿に背を向けた姿勢で地面すれすれまで下げる「地すり」。
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ロータリーを後にして、イオンを過ぎてバイパス方面へ向かいます。
ユニクロ前にてもみの披露。
写真は片手で神輿を高くつき上げる「さし」。
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ここでいったん折り返し、東西線高架を越えてイオンを通過。
ルート離脱しぐさの荒ぶりもみせつつ順調に渡御が続いています。
写真はもみの所作のクライマックス、空に向かって神輿を放つ「ほうり」。
掛け声に合わせて2回ほうり受けを行います。
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妙典まつりでは今回初めて男女混合の神輿渡御となりました。
女性も白装束を着用して担いでいます。
また担ぎ棒も行徳定番の二天棒ではなく今回は四天棒。
男性のサポートがあるとはいえ、「地すり」「さし」「ほうり」といった行徳もみの所作をこなすのは大変なことだと思います。
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今回は密を避けるために渡御ルートが延長されています。
そのためウエルシアやカメラのキタムラを過ぎてセブンイレブンまで進む神輿。
この辺りまでくると観衆もだいぶ少なくなりました。
ゆったり見物できていいですね。
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折り返して渡御も後半戦。
時折行徳もみの所作を挟みつつ帰路につきます。
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イオン交差点まで戻ってきました。
しかしここからなかなか進もうとしません。
もみを繰り返しながら、サークルデッキ下交差点にとどまり続ける神輿。
なかなか曲がろうとしません。
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なんとか左折してもとどまることを怠らない神輿。
歩道だけでなくサークルデッキの階段からも大勢の観客が見届ける中、見事な「ほうり」を魅せた神輿。
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交差点を抜けた後も、もみを行ったり引き返すような動きをみせたりする神輿。
まるで目の前に鳥居があるような、宮入りしまいと抵抗しているかのようです。
間近で見るとけっこうな緊迫感。
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それでもいつかは帰還しなくては。
ついにロータリーへと神輿が戻ってきました。
最後に何回かもみを披露して、3年ぶりの妙典祭り神輿渡御は無事完結。
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復活した妙典まつりは次のステージへ

神輿渡御の後も屋台やステージなどで盛り上がっていた妙典まつり。
ここで行徳ハロウィン会場の行徳文化ホールI&Iへと移動のため、最後まで見届けることはできませんでしたが、フィナーレまで熱気は途切れなかったはずです。

3年のブランクをものともせず、Withコロナの時代に対応した催しとして復活できたことは、これからの地域の祭り伝承にむけて晴れある第一歩。
今回実現できなかった項目も、来年はできるようになるといいですね。

妙典まつりレポートはこちら(中止の年も多々あります):2022年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2012年 2011年 2010年 2008年

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