秋は神輿の季節。
今週末には3年にいちどの五ヶ町の祭りを控え、祭り準備の装いが観られるようになった妙典界隈です。
さらにこの秋はなんと18年ぶりに復活するお神輿も。
これはぜひ見にいかないと。
このたび神輿渡御が再開される上妙典(妙典1丁目・2丁目)の祭礼。
八幡神社でお披露目こそされていたものの、担ぎ手不足により18年もの間渡御中止の憂き目に遭っていました。
しかし今年、自治会や青年会等関係者が精を尽くし、めでたくこの日を迎えることになったのです。
祭礼の模様をお伝えする前に、上妙典八幡神社の神輿についてちょこっと説明。
昭和3年に地元在住の船大工宍倉寅吉・宍倉徳太郎により作られ、装飾は後藤直光の手にかけられました。
神輿作りは宮大工の仕事なのですが、この神輿は珍しく船大工による製作。
さらにこの神輿最大の特徴はその大きさ。
千貫神輿と称されるほどの重量はなんと推定3トン!
四尺というサイズも他の町内の神輿を凌駕しています。
当然ながら担ぎ手の人数も大きさに比例するわけで…平成の世では人手不足も容易に想像できますね。
3連休最終日である10月10日(祝)。
神輿渡御の会場は八幡神社近くの元新田公園。
たくさんの見物客に囲まれて、白法被の男性による行徳担ぎが披露されました。
五ヶ町など他の行徳担ぎ(24人)とは異なり、担ぎ手の数は45人から50人ほど。
また担ぐための棒も近隣の他町内とは異なり前後左右に6本使用の六天棒(新井の熊野神社と同じです)。
いかに巨大な神輿なのか想像できます。
4列に分かれて担いでいるのわかります?
「ワッショイ」の掛け声が飛び交うなか、地すりや差しといった行徳独特の担ぎ方が披露されています。
さすがにこの大きさでは空中にほうるのは無理。
今回は神輿の復活お披露目ということで、渡御といっても公園内をぐるぐる周るのみ(午前中車両に載せられ町内をまわったそうです)。
しかしプロの女性司会者を呼んでの実況中継つきで、主催側の本気度が伝わってきます。
見物の最中、近くにいたお年寄りの方が感激のあまり涙ぐんでしまったと話しているのを耳にしました。
地元の方々にとっては忘れられない日になったことでしょうね。
来年以降も末長く続きますように…。
▼上妙典八幡神社祭礼レポートはこちら :
2023年 2017年 2011年
※2020年は中止・2014年は神輿渡御が行われましたが未取材。