▼四ヶ村香取神社例大祭最新レポはこちらになります→2022年
神輿の街行徳で3年に一度行われる四ヶ村香取神社の例大祭。
お隣南行徳では相之川日枝神社の例大祭が開催されました。
どちらも3年おきの同一日程なため、広い範囲にかけて神輿の群れと祭りの活気を体感することができるのです。
両方とも見物して、行徳担ぎと江戸前担ぎの違いを味わいましょう!
10月13日の日曜日お昼前、四ヶ村の祭りを見に行徳街道へ。
場所は香取交番のあたり、ちょうど2つ目の町香取の担ぎ手たちが本社神輿の揉みを行っている最中でした。
それでは宙を神輿が舞う「ほうり」の様子を。
これぞ行徳担ぎのクライマックス。
香取神社では子供たちによる太鼓演舞。
香取一丁目子供会からなる香取壱太鼓の皆さんです。
神社神輿が香取から湊新田へと引き継がれる場面ですが、すんなり明け渡すわけがなく。
毎度お馴染みの神輿脇路線バス通過ですが、まさか「地すり」の真っ最中にぶっこんでくるとは。
おかげで少々殺気立った雰囲気になりましたけどね。
香取と湊新田それぞれの担ぎ手が見守る中、なおも繰り返される香取の揉み。
予定では湊新田への引渡しは正午ということでしたが、結局50分弱遅れ。
ともあれ無事に3つめの町である湊新田へと引き継がれました。
湊新田の御神酒所に鎮座している酒樽神輿には新浜小の校章が。学校の授業で作られたのでしょうか?
お供え物に秋らしさを感じます。
無事湊新田へと引き継がれた神社神輿。
担ぎ手も代わり帯の色も茶色から紫色へ。
こちらも見事な「さし」と「ほうり」です。
ところ変わって相之川日枝神社例大祭の神輿渡御へ。
白無地の世界から一転、担ぎ手の装いが突然色鮮やかな法被姿へと変わりました。
女性の姿や先頭にノリノリで誘導する方もいて、行徳担ぎとはずいぶん様子が異なります。
日枝神社は行徳地区で唯一神主さんが常駐している神社。
女性の方なんですね。
紅葉で彩られた山車が秋らしくて素敵。
「地すり」や「さし」を行うところは行徳担ぎと同じですが、回数は少なく「ほうり」の機会も多くはありません。
拳振り上げ鳴り物のリズムに合わせながら前進するのが最大の特徴。
掛け声も浦安三社祭の「マエダ」と同じ調子で「オンラ」。
ポスターのキャッチコピーがいいですね。
『相之川をお守りする神様から、生きる力をいただく』
神事であることを強く実感させられる一文です。
ここでの香取神社とは、今井橋の近くにある神社です。
神輿が街を巡っている間の日枝神社は、時折参拝者が訪れるぐらいでまだひっそりとしています。
可愛らしく飾られた子供神輿。鳥居の後ろにふなっしーもいるよ。
西日に照らされ反射する神輿の光がとてもまぶしく感じます。
二天棒である四ヶ村などの行徳神輿とは異なり、相之川や新井といった南行徳の神輿は四天棒の江戸神輿。
そのため担ぎ手の数も多く、また神輿を囲む法被姿の人たちの数も比例して増えるため、神輿渡御は大所帯。
二基の神輿が日枝神社前のファミマに入り、ここで休憩タイム。
その後宮入に向けての最後の渡御が行われます。
四ヶ村へと戻ったころにはだいぶ日も落ちてきて。
4つ目の町湊による担ぎが終わりのときを迎え、いよいよ香取神社への宮入りが近づきつつもありますが、ここでも受け渡しはあっさりとはいきません。
予定では宮入り時刻とされていた18時にようやく引渡し完了。
香取神社の前に到着し、いよいよあとは宮入りするかしないかの駆け引きが始まります。
闇に包まれ提灯と街灯にともされながら、ひたすらストイックに。
担ぎ手たちの体力も限界。
宙に舞った神輿を受けるときも激しく傾くようになりました。
それでも境内に入ろうとしては引き戻され、そしてまた担ぎ続ける。
19時近くなっても、本社神輿はまだまだ宮入りを拒んでおります。
たとえ境内に踏み入れても、鳥居をくぐろうとしても、
見えない圧力に引き寄せられるかのように戻されることの繰り返し。
そう、鳥居をくぐるまでが神輿渡御なのです。
しかし、いよいよその時が。
それまでにも未遂はあったもののとうとう。
あーーー鳥居くぐったー!宮入り完了!!
鳥居の内側に入ってからも、幾度か繰り返される本社神輿の揉み。
まるで祭りの終焉を惜しむかのように。
関係者観客一体となった三本締めと拍手で〆。
祭りを終えた香取神社本殿内。
壁に掲げられたお相撲さんの肖像画は第21代横綱若島権四郎関のもの。
市川市原木の出身で、当ブログでも以前紹介しています。
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