暖冬の影響か、原木山妙行寺のしだれ桜がもう満開です。
昨年に引き続き、今年も彼岸入りの前に見頃のピークを迎えてしまいました。
今週末の春分の日には散り始めている可能性もあります。
■しだれ桜は今がまさに見頃!満開!!
訪れたのは3月16日の朝。
彼岸入りを控え静寂を保つ平日朝の原木山妙行寺。
本堂脇の渡り廊下の下を抜けてしだれ桜の咲くほうへ。
低いトンネルをくぐり抜けるようなスリリングさを味わいながら、花咲く姿を思い浮かべて心躍る瞬間です。
墓地を見守るかのように堂々としたいでたちのしだれ桜。
3月半ばにしてほぼ満開。今年も早いですね。
晴れた空の下でより美しさを増しています。
透き通るような華奢な花弁がまことに可愛らしくて。
つぼみもわずかに残っていますが、週末には散り始めてしまうかもしれない予感。
青空から曇り空へと次第に移り変わっていく空模様。
一面に広がったひつじ雲の隙間から覗かせる朝の陽ざしも神秘的でよいものです。
そのような空の下に咲くしだれ桜の姿もまた妖艶な印象。
■春のたのしみ花々の競演
大荒行堂の前にある、三春滝桜の娘といわれる紅枝垂桜はまだ咲き始めたばかり。
庭園のしだれ桜と入れ替わるように満開となるのでしょうね。
ソメイヨシノのつぼみも膨らんできました。
ほんの少しとはいえ開花したのもありました。
やはり今年は桜前線早いです。
ハナズオウも咲き始め。
これからもっと咲き進むと、小さな紅紫色の花が密になって鮮やかですよ。
真っ赤なボケの花の向こうに見えるしだれ桜。
自然の色彩がもたらす美しさの対比も見どころです。
薄いピンクと白が交わるボケの花。
1本の木から多彩な色の花が生まれる不思議。
ユキヤナギも満開でした。
■まとめ:しだれ桜は今週中がマスト
お彼岸を前に満開を迎えてしまった原木山妙行寺のしだれ桜。
今週末の春分の日のあたりは天候が崩れるそうなので、そこで散ってしまわなければよいのですが。
ここ数年樹勢が衰えつつあるとのうわさを耳にしますが、末永く咲き続けてほしいものです。
折しも今年は東日本大震災からちょうど10年。
原木山妙行寺も本堂や山門など多大な被害を受けました。
崩壊した東側の鬼瓦がモニュメントとして保存され、後世に震災を伝える役目を担っています。
震災から10年後の春、そしてコロナ禍2回目の春。
どんな世の中であっても、穏やかに桜を愛でる心が持てますように。
原木山妙行寺の地図
▼原木山妙行寺のしだれ桜レポートはこちら:
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