日蓮聖人の命日前後に日蓮宗の各寺院で催される法要、お会式。
浦安の正福寺では毎年11月12日に行われます。
お会式では数々の万灯が街を練り歩く万灯行列がつきものですが、すべてのお寺で行われるわけではなく、また取りやめてしまったところも少なくありません。
ここ正福寺では平成9(1997)年に復活。
ちょうど20年を迎えた現在、浦安元町の秋の風物詩として定着いたしました。
11月12日日曜日。
18時からの万灯行列を前に正福寺へ向かってみると、
日曜の夜ということもあってか、たくさんの人が集まっていますね。
万灯行列まで少し時間があるので、さまざまな催しや売店がくりひろげられている正福寺の様子を見ることにします。
恒例のお坊さんコーナー。
今年は坊主喫茶と称して抹茶やアイスの販売、写経処などがありました。
仏教クイズはどのぐらいの難易度なんだろう。
東北の災害支援活動としての東北復興市。
地酒も飲めますよ。
昨年デビューした正福寺のゆるキャラお猿のしょうちゃん。
松葉ヶ谷法難で日蓮聖人を助けたとされる白猿が由来です。
今年はぬいぐるみがデビューいたしました。
なんとしょうちゃん商標登録されているんですって。
手作り雑貨売店にもお猿のしょうちゃん。
コインケース可愛いですね。
あら汁の無料ふるまいは今回も。いただきます(合掌)。
お会式の前にあら汁いただきました。#urayasu #浦安 #お会式 #御会式 pic.twitter.com/CxzdQ9hWvM
– 浦安・行徳・妙典 東京湾岸千葉情報 (@uragyo) 2017年11月12日
18時を過ぎ万灯行列の始まりです。
まずは境川を越え猫実の庚申塔へ向かいます。
先頭には内田浦安市長。就任後の行事参加としては初めての好天なのでは。
猫実の住宅街を進む万灯。
静かな街並みがこのときばかりは一気に賑やかなものへ。
万灯の形もさまざま。
先頭を飾るのは帆船を模した万灯。
そういえばお猿のしょうちゃんは万灯行列に加わっていないんでしょうかね?
捜してるのに見かけず…と思ってたら、いた!
万灯行列には後半から加わるようで、このときは庚申塔へ一生懸命向かってるところでした。
移動お疲れの様子だったにもかかわらず、写真撮影のためにポーズとってくれてありがとう。
庚申塔のあたりでしばしの休憩。
ここで待機していた外来万灯と合流します。
並べられた纏は大人用や子供用などさまざまなサイズや図柄。
手作りのものもあるんですね。
正福寺の万灯は池八会のも含め四基。
五重塔や船の形を模した万灯など形状はひとつひとつ異なります。
出発を前に纏振りの動きも力強いものが。
笛や鉦(かね)、団扇太鼓の音が辺り一帯に響き渡っています。
ちなみに手前の方々が頭に巻いているのは、すぐそばの場所で無料配布されているバルーンアート(笑)。
19時過ぎて万灯行列が再開されました。
境川沿いを直進し、新橋から境川を渡り堀江へ。
先頭は正福寺の万灯講中から。
お猿のしょうちゃんもここから行列に加わりました。
万灯講中を見守るお猿のしょうちゃん。
しばしの時を経て外来万灯講中の一行も新橋の坂に現れました。
最初に上妙典妙好寺の万灯講中。
3年前まで妙好寺でも万灯行列が行われていたのですが、現在は外来万灯講中としての参加のみ。
続いて柏レイソルサポーターらしき方々が集う流山の成顕寺遥龍会。
川崎の了源寺了信会の万灯講中。
正福寺の万灯行列を復活させる際、こちらの会より太鼓や纏を教わったそうです。
私が正福寺に戻った時には、既に正福寺万灯講中は到着済でした。
万灯が桜色の花々に飾られている理由は、日蓮聖人ご入滅の際、庭の桜が季節はずれに開花したという伝説からきています。
万灯や纏が並ぶ光景はまるで夜桜を見ているかのよう。
上妙典妙好寺の万灯講を筆頭に、外来万灯講中のご一行が続々と戻ってきました。
続いて流山の成顕寺遥龍会万灯講中。
川崎の了源寺了信会の万灯講中。
本堂の前で豪快な纏振り。
お寺の外では万灯講中の帰りを待つ人だかり。
纏振りにも熱が入ります。
銭湯帰りのお年寄りも行き交う路上。
下町っぽくていいなあ。
浦安囃子の方々も正福寺に戻り、今年のお会式はつつがなく終了しました。
▼正福寺の地図