4年に一度の熊野神社例大祭。
今回は記念すべき創建四百年祭ということで、開催期間はこの3連休。
体育の日である月曜日にも神輿渡御が行われることとなりました。
時刻はだいたい午後3時。
場所は新井1丁目の自治会館前です。
行徳街道を中心に、熊野神社の宮神輿に続く形で新井の神輿も渡り歩いています。
揉み手と観衆で埋め尽くされ、路上はカオス状態。
子供神輿も頑張っています。
4年前の前回に初お披露目された熊野神社の神輿。今回2度目の例大祭を迎えました。
さまざまな地域の担ぎ手が集まり、お隣の四ヶ町とは異なる色とりどりの衣装と掛け声。
女性の担ぎ手も大活躍です。
相之川の祭り同様、笛や手拍子が鳴り響くリズミカルな担ぎ方は、行徳だけでなく浦安と江戸前がブレンドされたような感じ。
こちらが随所に貼り出されていた神輿渡御ルート
前日南行徳駅まで遠征していたのに対し、渡御2日目となる本日は新井から広尾にかけて進みます。
午後は新井界隈。子供神輿は別ルートのようです。
ここでちょっと熊野神社へと寄り道。
元和年中(1615年頃)に創建された熊野神社。
夫であるイザナギとともに日本国土を作ったとされる女神さまのイザナミノミコトが祀られています。
創建間もない頃の熊野神社は素五社稲荷という名称でした。
現在でも本殿の脇に小さなお稲荷さんが建っています。
鳥居の隣には浦安名物玉子フライの屋台も登場してますね。
過去の祭礼では山車が町内を巡り、旅役者の興業も行われていたそうです(出典:鈴木和明 「明解行徳の歴史大事典」 272ページ)。
山車が練り歩く様子は想像つきにくいのですが、できればそちらも見物してみたかったと思います。
コンビニ店頭の祭り手拭にも、堂々と「創建四百年記念」の文字。
左上のシンボルマークはサッカー日本代表ユニフォームでおなじみ八咫烏(やたがらす)。
和歌山県の熊野本宮大社を筆頭に、全国の熊野神社で神の使いとして祀られています。
渡御の列に戻りしばらく歩いていると、とある邸宅の前にさしかかりました。
すると神輿は吸い寄せられるかのように邸宅へと入っていきます。
これから何が起こるんだー? !
青々とした芝生が敷き詰められた庭で回転する神輿。
なんと地すりが始まりました!
続いて差し、ほうりといった一連の行徳揉みの動作。
道路上で行うのとはまた違う、とっておきな印象を受けるのはなぜなのでしょう?
こちらのお宅の方が羨ましくなりました。
お約束のバス通過風景も健在。
毎度のことながら、ぎりぎりの間隔で神輿とすれ違うバスは凄い!
道を譲る神輿の動作も慣れたものですね。
日没後もまだまだ渡御は終わりません。
綱の締め直しを兼ねた休憩時、神輿の様子がいつもと違う。
なんとライトアップが始まりました!
これは神輿の台座付近に取り付けられたライトのしわざです。
次第に深くなる空のもと、黄色い光に包まれ浮かび上がる神輿はどこか幻想的です。
時刻は夜6時少し前。
参道入口に差し掛かった神輿は、いよいよ宮入への歩みを踏み出しました。
熊野神社の前に到着した神輿。
ここで他町内の祭りのように入る入らないの攻防が行われるかと思いきや、あっけなく鳥居を通過。
あれあれあれー??
拍子抜けするほどあっさりとした宮入の後は、境内で揉み開始。
あふれかえりそうな観衆に見守られる中、ダイナミックな動きを見せる光り輝く神輿。
揉み手との一体感を味わえた瞬間でした。
残念ながら最後まで見届けることはできませんでしたが、結局30分以上続いていたそうです。
次回は2016年!
▼新井村の成り立ちや祭礼について、こちらのブログで詳細に紹介されています。ぜひご参照あれ!
→ドライバーの暇つぶし:市川市新井「熊野神社祭礼」