浦安市を舞台に四半世紀以上もの間連載されている浦安鉄筋家族。
浦安市民まつりのポスターやパンフレットに書き下ろしイラストが採用されていることからも、いかに市民に浸透しているかが想像できます。
過去に何度かアニメ化されていたとはいえ、令和の世にまさかの実写化。
コンプライアンスもネタにする破天荒なストーリーもさることながら、コロナ禍による撮影休止、さらには撮影に使用していた主人公家族の住む家屋が撮影休止中に解体されるという原作さながらの事象まで発生してしまいました。
そんなわけでいろいろありましたが、無事9月25日をもって最終回を迎える運びとなりました。
そのことを記念して、9月12日から30日まで浦安市郷土博物館にて浦安鉄筋家族展が開催されています。
実際の小道具や佐藤二朗さん演じる大沢木大鉄の衣装、出演者の皆さんのサインなど、コンパクトながらもドラマのエッセンスが凝縮された展示です。
展示場所は1Fエントランスホール、マスク着用あっさり君の隣。
スタッフの方に尋ねたところ、撮影可能ですがインターネット上での掲載不可とのことですので、代わりに郷土博物館の屋外展示の写真を絡めながら記載したいと思います。
■ドラマの名シーンがよみがえる!浦安鉄筋家族展
緊急事態宣言による休館を経て6月中旬に再開した浦安市郷土博物館。
入館時には検温およびアルコール消毒や署名が求められます。
浦安鉄筋家族展は入館してすぐの正面に展示。
たいへん小規模ではありますが、代表的なあのシーンに登場した小道具や衣装を間近で見ると、ドラマの内容が脳内でリンクされて感慨を覚えること必至です。
※写真投稿NGのためぼかしを入れています。
なお台本ノートの配布は私が訪れた開催2日目(9/13)の時点で既に予定数終了となっていました。
会場の様子は浦安市公式サイトのフォトレポートをご覧ください。
■浦安の歴史学んでタイムスリップ
続いて浦安のまちをもっと詳しく知ることにしましょう。
博物館内の展示については2018年12月のレポにも書いているため、屋内屋外ともに前回とは被らない程度の簡潔な記載にとどめます。
浦安の干潟や海、漁業について紹介している1Fテーマ展示室。
水槽には銚子漁港から今月仕入れたばかりの鰯の群れ。右側に固まっているのがそうです。
浦安の漁業はアサリやハマグリなどの貝の採取が中心でした。
明治中期以降は海苔の養殖も盛んに行われていました。
ことばの収蔵庫なるスペースでは映像による浦安弁の紹介。
洒落っ気がありテンポのよい独特の表現とのことですが、聞いてみても何喋ってるのか全く理解できませんでした。
地下にある船の展示室には、浦安の漁業で使用されていた舟や搭載エンジンの展示や、舟の作業場である仮屋も設けられています。
投網船に上がれなくなったのはコロナ対策でしょうか。
さていよいよ屋外展示へ。
昭和27年頃の浦安をイメージした街並み散策しましょうか。
訪問時間帯が遅かったこともあり、ベカ舟乗船体験や焼玉エンジン実演は行われておらずひっそりとした水辺でした。
あさりの中身を剥いた後の貝殻が軒先に置かれています。
貝殻混じりの砂利道も含め、貝の採取が盛んだった浦安の姿を象徴する光景。
土間の炊事道具とお茶の間の家具からあふれ出る生活感に、人の営みがいまだに続いていそうな錯覚。
屋外展示場にも仮屋がありました。
こちらは特に展示を意識したものではなさそうです。
保存活動の一環とはいえ現役で舟造りが行われているのは素晴らしいことですね。
■ドラマ制作陣から浦安市への恩返し企画受付中(9/30まで)
浦安鉄筋家族の魅力のひとつは、現実離れした破天荒さと実在の浦安市内各地のリアルさが同じ世界観で描かれている点にあると感じています。
フィクションとはいえ「ディズニーだけじゃない浦安」を伝える代表的な存在といっても過言ではないでしょう。
ドラマ最終回に向けて、ドラマ公式より心温まるお知らせが発表されました。
ロケ地となった小学校の生徒さんたちへプレゼントを贈れる企画、スタート!
撮影休止を挟みながらもロケに協力してくれた浦安市の小学校に一輪車や竹馬を贈ろうという企画です。
視聴者などから専用サイトを通して差し入れられた金額に応じて寄贈台数が決定するそうです。
締め切りは9月30日。企画詳細や差し入れ方法などは上記リンク参照のこと。
ドラマの公式サイトはこちら→浦安鉄筋家族
浦安市郷土博物館
浦安市猫実1-2-7
TEL:047-305-4300
9:30-17:00(入館は16:30まで)
月曜(月曜日が祝日の場合はその翌日)・館内整理日・祝日の翌日・年末年始休
入館料:無料
※アクセス・開館予定表・イベントや体験事業については浦安市郷土博物館公式サイトをご参照ください。