【再レポ】浦安市郷土博物館でノスタルジック漁師町体験

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2018年12月 8日

【再レポ】浦安市郷土博物館でノスタルジック漁師町体験

浦安市郷土博物館は2006年3月に掲載済ですが、さすがに情報古すぎるので今回新たにレポ記事書くことにいたしました。今後もだいぶ昔に紹介済の施設や店を発掘し再レポできたらと考えています。

現在の浦安市は、巨大テーマパークを抱える夢の国かつ、都内に隣接した交通至便なベッドタウンとしての姿をみせています。
しかし昭和40年代以降の大規模な埋め立てにより市域が増え、市制施行された現在の姿からは、漁業で生計を立てていた町としての面影を見つけるのはそう簡単なことではなさそうです。

代々続く生粋の浦安育ちならともかく、そうでない市民の方や浦安市外の方々にとっては、漁師町だった浦安はいまいち想像つきにくいのではと思われます。
夢の国やベッドタウンだけじゃない浦安も広く知られてほしい、そんなことを願いつつ浦安市郷土博物館を改めて紹介することにします。

浦安市郷土博物館は入場無料!あっさり君がお出迎え

浦安市郷土博物館は2001年、浦安市立中央図書館に隣接する場所に開館いたしました。
浦安の歴史や漁業を学べる貴重な場であるだけではなく、忠実に再現された漁師町だった頃の街並みはレトロ好きのツボにもはまること必至です。
しかも入館料無料なのがありがたい。
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入館して間もなくお目にかかるのは、浦安市郷土博物館マスコットキャラクターあっさり君
誕生してから早16年、浦安市郷土博物館の顔としてすっかりお馴染みです。
2018年浦安市民まつりの企画「浦安ゆるキャラ総選挙」において見事1位に輝きました。
これからは浦安市の顔としてもさらなる活躍が期待されます。
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テーマ展示室「海とともに」 浦安の自然と歴史がわかりやすく学べる

最初に向かったのは1Fのテーマ展示室。
浦安の干潟や海に生息する動物の展示や、かつて行われていた漁業の様子などが紹介されているお部屋です。
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まさか生きている魚の展示もあるとは驚き。
サメが悠々と泳いでいる様子はまるで水族館ですね。
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浦安で行われていた漁業の方法だけでなく、行商についての展示も。
漁業権が放棄された後も、魚市場から仕入れる形で都内などへ出向く行商は続けられていたそうです。
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船の展示室「海を駆ける」 匠の伝統技を現代へつなぐ

続いて地下1Fにある船の展示室へ。
ここではベカ舟や投網船などの木造船や搭載されるエンジン、船大工道具の展示だけでなく、仮屋とよばれる木造船の作業場も再現されています。
山本周五郎「青べか物語」で知られるベカ舟だけでなく、マキ船や打瀬船など漁法によって使い分けられた船は、危険な作業から漁師の身を守る存在であり、吟味された材料で作られ大切に使われていたそうです。
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仮屋とよばれる舟作りの作業場。
浦安舟大工技術保存会の職人さん達が、伝統の浦安木造船のものづくりを後世に伝えるべく活動されています。
ベカ舟作りの実演も見られるかも。
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投網船にはゲームしながらくつろぐ小学生達が乗船。
現代の子供と失われた漁師町の記憶が不思議な形で繋がっているのを、目の当たりにしたような気がします。

屋外展示場「浦安のまち」 再現された漁師町浦安を体感しよう

そしていよいよ浦安市郷土博物館名物でもある屋外展示へ。
ここは昭和27年頃の浦安を再現した「浦安のまち」。
終戦とその後のキティ台風から復興し活気あふれていた漁師町浦安の姿です。
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右の小屋に並べられているのは、昭和30年代に製造された、浦安の買出し船の原動力として活躍した焼玉エンジン。
燃焼室にある焼玉とよばれる部分を加熱し燃料に着火させる仕組み。
毎週土曜日の午後(13:30)には稼動する様子が見られます。
手前の水辺ではベカ舟乗船体験も。
以前の記事で乗船した感想書いてますので、よろしければご覧くださいませ。
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かつての浦安のまちそのままに、砕いた貝殻や砂利が敷き詰められた道。
船宿や漁師の家、三軒長屋の住宅やたばこ屋など、商店や住宅が整然と配列された街並み。
なかには別の場所から移築された建物もあります。
こちらは前面だけですが銭湯を再現。
浦安は銭湯の多い町だったそうで、海での激しい労働に就くうえで欠かせない存在であった銭湯は、身体についた潮を落とすだけでなく、コミュニケーションの場でもありました。
浦安市内では現在も3軒の銭湯が営業を続けています。
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山本周五郎「青べか物語」で主人公行きつけの店として書かれ、一番通りに実在していた天ぷら屋「天鉄」をモデルにした天ぷら屋。
「天鉄」には山本周五郎も何度か訪れていたそうです。
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天ぷら屋さんの店内として再現された建物内では、「青べか物語」に関する展示が行われています。
山本周五郎が再び浦安へ足を運んだのは「青べか物語」の執筆を終えた昭和35年。
下宿先であった船宿の息子と30年ぶりの再会を果たしたのですが、お相手の「長」さんは周五郎のことを覚えていなかったというエピソードに、時の流れのせつなさを感じました。
周五郎は昭和42年に63歳で亡くなりましたが、もっと長生きしていて激変した浦安の姿を見ることができていたのなら、どのように記していたのでしょうね。
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建物の中に入り当時の生活をしのぶことも可能です。
堀江のフラワー通り沿いから移築された建物は、昭和初期までは行商人相手の魚屋が営まれていたことから、その当時の姿で復元されています。
浦安の魚屋は、浦安で手に入らない魚や練り物などを築地市場から船と大八車により店まで運搬し、店先で店主と行商人たちがかけ合いで値段を決める「カシケーダシ」とよばれる商いでした。
お店の人が今にも現れそうなリアルな再現ぶり。行商人になった気分です。
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昔遊びやお買い物体験ができる建物も。
週末は三軒長屋で駄菓子を買うことができるのです。
大人達にとっては懐かしく、いまどきの子供達にとっては新鮮な体験ですよね。
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軒先や路地では、輪投げやベーゴマ、竹馬などに興じる子供達がたくさんいました。
時代が変わっても、同じ道具で遊べる楽しさは共通ですね。
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さりげなく生活感のあふれるちょっとした路地裏に、ノスタルジーを感じるのは私だけでしょうか。
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最初に述べたとおり、現在の浦安市内の様子から漁師町だった頃の面影をたどるのは容易ではないのですが、ここ浦安市郷土博物館なら気軽に体験することができます。
ウォーキングも兼ねて浦安三社やフラワー通りにある旧家の散策とともに訪ねてみると、当時の浦安にふれることができるかもしれません。

浦安市郷土博物館
浦安市猫実1-2-7
TEL:047-305-4300
9:30-17:00(入館は16:30まで)
月曜(月曜日が祝日の場合はその翌日)・館内整理日・祝日の翌日・年末年始休
入館料:無料
アクセス・開館予定表・イベントや体験事業については浦安市郷土博物館公式サイトをご参照ください。


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