多国籍タウン行徳といえども、各国料理店の主流はインド・ネパール料理やタイ料理、急増中のガチ中華と偏りがみられます。
そんな行徳エスニック料理事情ですが、地元民でも知る人ぞ知る的な新疆料理店が湊新田にあるのをご存知でしょうか。
■カラオケスナック→昼間は新疆料理店に変身!
行徳駅から東西線の線路沿いに歩いて5分ほど、セオサイクル行徳湊新田店のすぐそばにあるアイビス(ibis)。
看板には食指が動きそうな新疆料理の拡大写真。そそられますね。

2024年7月のオープン以降、一貫して変則的な営業スタイルをとっているアイビス(ibis)。
夜はカラオケスナックとしての営業となるため、アイビス(ibis)がオープンするのは基本昼のみ。
日曜日だけカラオケが歌える新疆料理店になります。
L字カウンター席とテーブル席1卓の和風スナックそのものな店内。
歌ったり聴いたりが得意でない方や静かに食事したい方は、断然ランチ利用をおすすめします。

■手打ち麺の弾力とスパイシーな味わいのとりこ
アイビス(ibis)の店主は新疆ウイグル自治区出身のモンゴル族とのことで、中華とイスラム文化の影響を受けたエスニックな麺類がメインになります。

注文後にカウンターの中で麺作り。
小麦粉の生地をこねてのばして細麵になり、生地のかたまりが軽快なリズムで削られ刀削麺の姿に変化して。
手打ち麺が作られる様子が見られてワクワクします。

大の刀削麺好きとしては外せないひと品、牛肉煮込み刀削麺。
コシの強いもちもち手打ち麺が、複数のスパイスにより生み出されたスープに絡んでとてもスパイシー。
トッピングはネギとパクチーがそれぞれ少しずつ。
透明感のある赤褐色のスープはほどほどの辛さ。
スパイスの染み込んだ牛肉とあわせてどうぞ。

汁なし混ぜ麺タイプの肉と野菜の混ぜそば。
ナスやインゲン、パプリカやトマトと野菜たっぷりの汁なし麺です。
炒めトマトにスパイスが染みて激うま。
細麺ですが手打ち麺らしく太さがバラバラなのも味わいのうちです。
どこか懐かしい感じすらある日本人受けするひと品。おすすめです。
背後の瓶は中国黒酢と具入りラー油。
味変もまた楽しきです。

牛骨さっぱり麺は透き通った牛骨スープが滋味深く、スパイシーさも感じられます。
麵は太さにばらつきのある細めの手打ち、コシが強くしっかりとした存在感。
牛薄切り肉が4枚トッピングされ、その他のトッピングはネギとパクチー少々とシンプル。
牛肉控えめの牛肉麺みたいなイメージですね。
辛くなくさっぱりとした味わいで、お酒飲んだ後の〆にもなりそうです。

汁なし油かけ麺は、牛肉煮込み刀削麺よりも激太な手打ち麺がポイント。
具はサイコロカットされた牛肉とじゃがいもと青菜少々。
幅広の麺が辛味を受け止めガツンとした刺激。
真冬だというのに無限に汗かきました。
激辛好きな方はぜひ。

水餃子は汁あり汁なしが選べますが、今回は汁なし水餃子ハーフにて。
イスラム文化圏の新疆料理は本来羊肉や牛肉を使用するのが定番ですが、ここアイビス(ibis)の水餃子は牛豚合挽肉使用と日本化されています。
厚みのある自家製の皮は小麦を感じるもちもち美味。
中に具材と肉汁が控えめに包まれ、備え付けのタレも淡白な味わいです。
皮を味わう餃子という印象でした。

■シルクロードがもたらした食文化を味わう
古代にはシルクロードの要衝として繁栄したウイグルの地。
東西の食材や香辛料、そして多様な調理法の影響を受けて発展した新疆料理は、イスラム文化圏と中華が融合した独自のスタイルが特徴です。
日本国内でもガチ中華とよばれる現地仕様の中華料理店が珍しくなくなりましたが、中央アジアに位置する新疆料理はまだまだ珍しいジャンルといえます。
国際色豊かな行徳の街で、ますます広がる食のバリエーション。
小麦のうまさをとくと味わえる手打ち麺の世界へ、いざ!
アイビス(ibis)
市川市湊新田2-1-25 三東第3マンション102
月・木~土 11:30-18:00
日・祝 11:30-23:00
火・水曜休
※臨時休業はお店のInstagramにて。