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上妙典八幡神社祭礼|千貫神輿と独自の伝統が息づく妙典の秋祭り【開催レポ】

上妙典八幡神社祭礼|千貫神輿と独自の伝統が息づく妙典の秋祭り【開催レポ】

行徳で最も重いといわれる上妙典八幡神社の大神輿。
平成に入って長い間休止されていたものの、平成23(2011)年に復活し、平成26(2014)からは妙典のまちを3年おきに渡御するようになりました。
重すぎるため他町内の行徳神輿とはもみの作法も少し異なり、それもまた個性のひとつ。
千貫神輿と評される宮神輿の迫力をぜひ感じてみたいところです。

■このお祭りだけしかみられない地境式

曇りとはいえ久々に傘いらずの一日だった10月4日の日曜日。
朝8時に八幡神社を出発した宮神輿は、しばらく通りを巡行したのち下妙典との境界へ。

上妙典と下妙典、現代の住居表示では妙典2丁目と3丁目の境界にあたる地点で、一堂に会した上妙典と下妙典の関係者御一行様。
このお祭りでしか見られない行事、地境式が始まりました。
両地区の代表者が互いに挨拶を述べて盃を交わします。

妙典3丁目に該当する下妙典は八幡神社の氏子区域外ですが、少しだけ足をのばして春日神社までご挨拶に行くのがならわし。
宮神輿は境内に入らず鳥居の前でもみを行いますが、とにかく重いので「ほうり受け」はなく「地すり」と「さし」のみです。

上妙典へ戻った宮神輿は御仮屋であるオアシス妙典の中へ。
ここから中神輿や子供神輿の巡行を見守ります。

行徳地区で最も重い神輿といわれる上妙典八幡神社の宮神輿。
台輪寸法は四尺一寸と五ヶ町の神輿よりも小ぶりですが、重さ1t以上あるのではと推定されています。
製作時(昭和3(1928)年)の価値観に準じ、あえて重い神輿が造られたそうです。
最近判明したことも含め、わっしょい行徳さんの記事に詳しく書かれていますので、興味のある方はご参照ください。

前回令和5(2023)年から御仮屋として利用されるようになったオアシス妙典。
小規模ながら露店の出店もありました。

■中小神輿がまちを練り歩く

続いて中神輿と小神輿および山車の巡行が始まりました。
八幡神社の外へ出る前に、境内にてもみの披露。

石畳の参道から通りに出てきた中神輿。
台輪寸法二尺とあって、この狭い参道でも余裕あるように見受けられます。
午後は女性も担ぐことになっていますが、この時点では男性のみが担いでいました。

宮神輿が鎮座するオアシス妙典前でもみ。
祭りの様子を見届けるかのように、どっしり構える宮神輿は貫禄ありますね。

小神輿と山車が通りに現れました。
小神輿は最初に女神輿として、その後子供神輿として巡行します。

前回2023(令和5)年より女性解禁となった上妙典八幡神社祭礼の担ぎ手。
男女混合での小神輿にて、「ほうり受け」も高らかに、きれいなもみを披露しました。

小神輿の担ぎ手は子供たちにバトンタッチ。
女の子の参加率が高いですね。
安全パトロールの方が横断旗片手にフォローする様子が微笑ましいです。
世代を越えた祭りの継承、とても大切。

太鼓を載せた山車が子供たちに牽引されて巡行しました。
山車の台座を支えるのは妙典小学校安全パトロールのご老人方。
年季入った太鼓の姿に祭りの歴史が感じられます。

■ときに荒ぶる中神輿渡御

午後の部の始まりは中神輿の巡行から。
最初に男性のみで担ぎ、しばらくしてから女性も担ぎ手に加わります。
旧成田街道の一本道から外れて、東西線方面へと進んでいきました。

セブンイレブン駐車場で休憩中に、中神輿を見てみましょう。
製作年は不詳ですが後藤直光作の行徳神輿。
市川市行徳ふれあい伝承館に展示されていた神輿が自治会に寄贈され、町会神輿として令和4(2022)年の妙典まつりで初お披露目しました(祭礼では前回令和5(2023)より)。

神輿がお休みの間も祭りを盛り上げる妙典囃子保存会の方々。
自由に舞うおかめとひょっとこのなんともユーモラスな動き。
たまに見せる恥じらう仕草も可愛いのですよ。

巡行再開して一本道に戻るはずですが、どうやら東西線方面を進もうとしていますね。
ルート離脱の素振りと止めようとする勢力との攻防は、行徳の神輿渡御ではしばし見られるお約束行為ですが、上妙典八幡神社祭礼ではとてもめずらしい光景です。
これも中神輿だから可能なこと。
宮神輿なら重量の圧で物理的に抑制されてしまいますもの。

休憩後の渡御は男女混合の担ぎ手によって行われました。
長らく女性禁制だった行徳地区の祭りも、少しずつですが女性への門戸を広げつつあります。
ここ上妙典八幡神社祭礼でも、前回令和5(2023)より女性解禁となりました。
さすがに千貫神輿では難しいと思われますが、新たな歴史が始まったことは間違いありません。

一本道へ戻る前に軽くあらぶる中神輿。

宮神輿はその重さがゆえ四天棒(担ぎ棒6本)で町内渡御が行われるのですが、狭い参道を通り抜けるには二天棒(担ぎ棒2本)にしなければなりません。
当然担ぎ手の負担は増えますが、幅ぎりぎりの狭さを通過する様子は見どころのひとつでもあります。

神社の境内に入った宮神輿と中神輿。
拝殿に向かってもみを披露し、神輿渡御が終了しました。

■千貫神輿の醍醐味を感じて

コロナ禍明け2回目の上妙典八幡神社祭礼。
千貫神輿といわれる重い神輿のため、他町内の祭りにはない独自性が魅力です。
翌週は五ヶ町例大祭の神輿渡御。
こちらは行徳地区最大サイズの神輿が巡行します。
それぞれの町内に根付いた祭りの伝統を比較しつつ、神輿のまち行徳を体感してみましょう。

▼上妙典八幡神社祭礼レポートはこちら :
2026年 2023年 2017年 2011年

※2020年は中止・2014年は神輿渡御が行われましたが未取材。

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