行徳神輿ミュージアム|日本中でここだけ?無料で学べる神輿の博物館

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2021年11月20日

行徳神輿ミュージアム|日本中でここだけ?無料で学べる神輿の博物館

「神輿のまち」としてブランディング化されつつある昨今の行徳。
行徳神輿について学び親しむ場としては、市川市行徳ふれあい伝承館行徳神輿ミュージアムの2拠点が開設されています。
祭りに欠かせない存在ながら案外知られていない神輿の世界にふれて学んでみましょう。

現役の神輿店がプロデュースする神輿づくりの博物館

行徳に現存する唯一の神輿店である中台製作所に併設された行徳神輿ミュージアム
日本の祭りや神輿を身近に感じられる場所として、2018年4月にオープンしました。
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目の前の道はかつて旧江戸川から海にむけて作られた水路が暗渠化されたもので、おみこし橋とよばれた橋の欄干受が残されています。
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入口の扉には行徳のシンボルを記した彫刻が。
さりげなく地元をアピールされていますね。
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ではさっそく入館してみましょう!
入場料は無料、お散歩がてら気軽に立ち寄れるのがいいですね。

神輿のタイプはひとつにあらず

館内に入ってまず目につくのは煌びやかな神輿。
贅沢な装飾が施された二尺三寸の屋根唐破風型二重台輪白木神輿になります。
超絶技巧の龍巻蕨手や龍巻鳥居は活き活きとした龍の表現が素晴らしく。
蕨手にも小さな鳳凰が施されています。
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また屋根に施された螺鈿(らでん)細工や葺返シは贅をつくした豪勢さ。
市中で見かける機会もさほどなさそうな最高級品レベルの装飾ではないでしょうか。
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神社をほうふつとさせる八棟造の屋根をもつ神輿。
行徳ではあまり見かけない屋根型ですね。
お隣浦安清瀧神社の宮神輿がこの型です。
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正面向かって右側の巨大な行徳神輿。
台輪四尺五寸の屋根延神社型塗神輿は質実剛健な印象。
行徳もみの所作(「地すり」「さし」「ほうり」)が行えるよう、大きさのわりには軽く作られているのが特徴です。
それでも24名の男性が二天棒で担ぐのですから、担ぎ手の負担は相当なはず。
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展示神輿の入れ替えにより、ときには納品前の神輿が展示されていることも。
昨年の行徳神社めぐりの頃には、府中市の大國魂神社の三之宮神輿が展示されていました(2021年春に納品済みのため現在は展示されておりません)。
大屋根に菊の御紋が施された大変格式の高い一基です。
詳しくは2020年の行徳神社めぐりレポに記してますのでご参照ください。
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また2019年初夏に訪れたときは、水戸市制100周年を記念し新調された日本最大級のふるさと神輿が展示されました(2019年夏に納品済みのため現在は展示されておりません)。
台輪寸法約五尺、大鳥を除く神輿本体の高さは2m65cmとこちらも巨大神輿ですが、よく見ると先ほどの行徳神輿とはフォルムが異なっています。
屋根の四隅で蕨手が大きなカーブを描いているのに対し、胴は締まった印象。
飾りを含めると2tほどにもなるというこの神輿は六天棒で支える重量級。
行徳神輿のような激しい所作を前提としていないため、軽さを重視する必要がないのでしょうね。
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神輿の製造工程を学び超絶技巧にふれる

木彫り鳳凰の背後に掲げられた神輿の新造および修復過程のパネル展示。
写真に収められないほど多数の工程を費やすことを知りました。
分業制をとる神輿店が多い中、中台製作所では全ての工程を一貫製作できる体制を敷いています。
詳しくは中台製作所公式サイトの製造工程ページをご参照ください。
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神輿の組み立ては釘を使わず、多数の木製パーツを組み合わせて行います。
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錺金具の加工についての説明。
ヤニ(松脂)を土台にさまざまな鏨(たがね)を使い分けて彫る工程を重ねると、徐々に美しく立体感のある柄が表れるようになります。
神輿を彩るには錺職人の技が不可欠です。
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古来からの伝統的な漆工技法として知られる螺鈿(らでん)細工。
夜光貝などの貝片を漆に貼りつけ、螺鈿貼りの前後には何度も呂色塗りと研磨を繰り返すという、たいへん手の込んだ作業になります。
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神輿製造に不可欠な漆は、1本の木からわずかな量しか採取できない貴重品。
漆液を得るため刻まれた多数の切り込みに、採取の難しさを感じ取りました。
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超絶技巧を駆使して完成された五重塔。
神輿や山車以外にも多方面で職人技が発揮されている証です。
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全国シェア4割といわれる行徳神輿は全国津々浦々に分布しています。
中台製作所が手がけた神輿の分布地図によると、関東と北海道が多いようです。
我が故郷の伊豆半島に印ついていますが、どこにある神輿でしょうか。ご存じの方はお教えください。
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まとめ:神輿づくりが身近に感じられる場所

現役の神輿店が運営してるとあって、製造工程や納品前の神輿展示など現在進行形の神輿づくりが体感できるミュージアムです。
旧浅子神輿店の市川市行徳ふれあい伝承館からも近いので、あわせて訪問するのもおすすめです。

閉館後の夜間にはライトアップされた神輿がウィンドウ越しに見えてとても綺麗。
近くを通りかかったらぜひチェックしてみてくださいね。
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行徳神輿ミュージアム
市川市本塩21-3
TEL:047-357-2061
09:00-17:00(最終入場16:30)
日曜・祝日休
入場無料

行徳大人のまちたんけん【取材編】はこちら
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