先日浦安の旧家を紹介しましたが、実は洋館も保存されています。
それがこちらの旧濱野医院。旧大塚家住宅のすぐ近くにあります。
旧濱野医院は、浦安で最初の洋風建築物として昭和4年に建てられました。
スレート葺の三角屋根は、漁師町の街並みに異彩を放っていたのではないでしょうか。
今見てもたいへんハイカラです。
興味深いのは、医院部分のみ洋風で住宅部分は和風だったこと。
西洋医学としての職場と、和風の生活スタイルが折衷した構造なのですね。
医院側の入口は看板がそのまま残されており、今でも診察が行われていそうな錯覚になります。
現在はこちらから入ることはできません。
隣の増築部分が玄関となっているのですが・・・さっきから赤ちゃん連れのお母さん方が頻繁に出入りし、戸惑いを隠せない私。
どうしてこんなに母子連れが多いのでしょう?
その答えは・・・こちらでは施設内の一般公開だけでなく、子育て支援の場としても使われているからです。
月~木は「つどいの広場」として、乳幼児やママさんのために開放されています。
私が見学に行った日も、たくさんの小さなお子さんが集まりとても賑やかでした。
住居部分の1F、3つの和室を「つどいの広場」のスペースにあてています。
常駐のスタッフの方が、育児相談(火曜日)や遊びの相手をしてくださっています。
ちなみに市民以外の利用も可能。新井や葛西からやって来る方もいらっしゃるそうです。
コドモパワーに押されつつ、医院の見学に行ってみることにします。
案内してくださる方も「つどいの広場」のスタッフさんでした。
医院部分は今でも診察が行われているんじゃないかと思うぐらい、手入れが行き届いています。
どことなく懐かしい気持ちになります。
平成8(1996)年まで開院していたということなので、「つどいの広場」に集まるママさんの中には、昔診察に来ていた方もいらっしゃるんでしょうね。
薬局。 昔の医療器具がいっぱい。 昭和初期の浦安地図も展示。 | 診察室。 当時はレントゲン室もありました。 | 待合室。 ラベンダー色の壁が素敵すぎる。 |
玄関にひな人形が飾られていました。
この立派な七段飾りは、濱野医院が所有していたものだったそうです。
それにしても浦安市、保存施設を子育て広場に利用するなんて、思い切ったことやりますねー。
旧濱野医院
〒279-0041 千葉県浦安市堀江3-1-8
TEL:047-351-2646
開館時間:AM10:00~PM4:00
休館日:祝日、年末年始 ※「つどいの広場」は月~木曜
交通:浦安駅から徒歩10分ほど。
おさんぽバス市民病院線で「浦安小南口」または「猫実3丁目」下車徒歩3分
入館料:無料
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