浦安市に隣接する江戸川沿い一帯が工場街からマンション街へと変貌して数年。
今年4月、新たな地域の防災拠点と憩いの場が誕生しました!
広尾防災公園は市民の憩いの場を提供するとともに、災害時には一時避難場所として近隣住民約13,000人を受け入れ、初期救援や緊急輸送の中継地点として使用されます。
市内では大洲防災公園につづき2例目。行徳地区では初めての防災公園です。
3.5haという広い園内には、災害時にむけての小さな工夫がいっぱい。
日本人の発想力も捨てたもんじゃありません。
一見するとただのベンチとスツール。 しかし非常時には煮炊き用のかまどになるのです。 スツールはかまどをほうふつとさせる姿ですがベンチはどのように? 調べたところ、座面を外して網をかぶせ、足のすき間に焚き火を入れることで2口のかまどが確保できるようになっています。 |
|
屋根のついた休憩スペースも、災害時には重要な役割を果たします。 パーゴラの柱周りを覆うように布を張ると、救護所や災害本部などに早替わり。 平常時にはつどいの広場として遊びやイベントに使用されます。 |
|
芝生スペースで等間隔に並ぶ長方形のマンホール群。 なんと68個もあります。 その正体は非常用トイレの穴! マンホールの上に便槽とテントをかぶせ、汚物を地中の太い下水道管に直接流し込む方式です。 万が一下水道本管が破裂しても、13,000人が3日間もちこたえるだけの容量を確保しています。 |
公園内は各用途に応じた広場が設けられています。
こちらも災害時には一時避難場所等として転用されます。
広い芝生が広がるいこいの広場。 1日4組までデイキャンプも楽しめます (バーベキュー等の火気使用時は事前申込要:詳細はこちら)。 水場は災害時における貴重な水源となります。 |
|
いこいの広場につながる遊びの広場。 複合遊具が備え付けられていますが、一般的な公園に比べると数は少なめ。 防災面を重視した場だと意識させられます。 写真左側のモニュメント時計の正体は風力発電。 得られた電力は時計や照明の動力源として活用されるそうです。 |
|
遊びの広場に隣接している、水に親しむ広場。 指サックみたいな形の石(写真の左側です)が実は噴水なんですね。 利用期間は6/1から9/30まで。 撮影時はまだ5月のためこのような状態でした。 |
|
約500本ものバラや花々が楽しめる花の広場。 ベンチに腰掛けてゆったり過ごせるスペースです。 私が訪れたときは、隣の老人福祉施設のお年寄りがヘルパーさんとお散歩していました。 |
|
サッカーや軟式野球などの軽スポーツが楽しめる健康の広場。 毎週土曜日は団体利用も可能です (事前に団体登録必要:利用条件等の詳細はこちら)。 またドクターヘリ等が離発着する臨時ヘリポートとしても使われます。 |
|
備蓄倉庫を兼ね備えた管理棟。 2F休憩スペースの窓から見えるつどいの広場やいこいの広場、なかなかの眺めです。 災害時の光景を想像すると複雑ですが・・・。 トイレは管理棟内のほか、屋外2ヶ所に多目的トイレが設置されています。 |
|
健康の広場裏手にあるちびっこ広場。 明らかに子ども向けでない遊具が気になります(笑)。 健康都市いちかわなだけに、公園に健康遊具は欠かせないもよう。 園内一周するジョギングコースでひとっ走りどうぞ。 |
|
ちびっこ広場のお隣は、市のパンフレットにちょっとした広場と記載されている自由広場。 平凡な細長い芝生スペースですが、この下には災害時の命綱が埋設されているのです。 13,000人が3日間使う飲料水120・の貯水槽は、長さ約23m・直径約2.6mもあるというから驚きです。 東西線車両1両分の長さを超えてますよ! |
|
道路を挟んだ旧江戸川の畔も防災公園の一部。 通常時はリバーサイドの休憩広場として、また災害時に水運輸送が行われる場合の物資搬入・荷さばきスペースとして利用されます。 |
願わくば災害が起こらなければいいのですが・・・。
なにはともあれ、備えあれば憂いなしの精神が大切ですね。
広尾防災公園
市川市広尾2-3-2
デイキャンプ場・健康の広場団体利用は事前申請要
駐車場:41台・30分ごと100円(最初の90分無料)・8:45-17:15(夏季19:15まで)
■関東地方のおいしいお店、便利な施設の情報は、
「人気Blogランキング」へ、こちらをクリック!←カチッ