コロナ禍によるテイクアウト需要の拡大の影響か、この数年クレープ店の数が増えているように感じられます。
行徳駅周辺だけでも昨年ヒロウチクレープとLUCY CREPEの2店オープンいたしました。
今回紹介するヒロウチクレープは、広尾防災公園近くにあるヤマグチクレープのフランチャイズ店。
ユニークなクレープ擬人化ロゴマークが印象的な、地元市川市を中心に全国展開中のクレープ店チェーンです。
■人気のクレープはテイクアウトオンリー
ヒロウチクレープがあるのは湊新田1丁目、前回紹介した潤の珈琲のお隣です。
今月めでたくオープン1周年を迎えました。
注文は店内のカウンターにて。
混雑時やオペレーションの都合上、注文までに順番待ちすることもあります。
クレープ撮り映えしそうなインテリアの一画。
店内外にベンチが設けられてらいますが、できあがり待ち用でイートインはできないのでご注意を。
■きつね色の生地が香ばしいクレープ
それでは注文してみましょう。
フェルト手芸のクレープに惹かれて人気No.1のホントノチョコバナナホイップいきますね。
ホントノチョコなるネーミングの由来は、チョコシロップでなく製菓用チョコレートを溶かしたものを使用していることから。
そのため安っぽいチョコ味の何か的な印象はなく、しっかりとチョコレートを味わっている満足感があります。
ホイップクリームがたっぷり入ってボリュームもあり。
こんがり綺麗なきつね色に焼かれた生地は甘すぎないのが好印象。
生地についてはこの次のクレープにて詳しくレビューすることにします。
続いては別日に食べたギーシュガー。
ミルクレープのように折り畳まれて層をなすシンプルな見た目。
チョコなし果物なしクリームなし、ギーと砂糖だけで勝負です。
ギーの塗られた生地に粒のしっかりしたたくさんのシュガーが入っています。
ギーとは牛乳や水牛の乳などを煮詰めてバター状にし、水分やたんぱく質を取り除いて作られた食用バターオイルのひとつ。
アーユルヴェーダに不可欠なものとしてインドを中心に古来より製造されてきましたが、最近日本でも美容や健康に良いと注目されている油です。
無塩バターから作られた自家製のギーの味はとても控えめ。
むしろシュガーの存在感が大きく、かなりダイレクトに感じる砂糖的な甘さとツブツブした食感をダイレクトに味わうことになります。
生地はこんがりきれいな薄きつね色。
端はサクサク、中央へいくほどもっちり感があり甘すぎない仕上がり。
生地が主役のヤマグチクレープ系列だけのことはあります。
またクリームやチョコといった他の食材がないため、生地が柔らかくならずもちもちが食べ終わるまでキープ。
生地感を試したいならこれぐらいシンプルなほうが良いかもしれません。
とある日のランチタイムに、お昼ご飯にもなるサラダ系クレープの中からハムチーズを実食。
小麦の甘みがほんのりと感じられる生地は端っこサクサク中はもちもち。
スライスチーズとロースハムが生地とよく調和し、たっぷりと入ったリーフレタスの瑞々しさが心地よい食感を促しています。
個人的にはスイーツ系クレープよりも好みかも。
■定番かつ進化中のクレープに目が離せない
ロゴマークが特徴的なヤマグチクレープのチェーンは地元発祥。
市川市内や浦安市を中心に、全国で続々オープンしています。
フランチャイズチェーンでありながら、それぞれの店名にオーナーの苗字を冠するのもユニークです。
このところのクレープ店増加トレンドに対し、竹下通りクレープ店大ブレイクの時代(’80年代)を経験した者としては懐かしさを感じずにはいられませんが、40年近く経っての再ブレイクに、時代を超えて幅広く支持を得られるクレープのポテンシャルを実感することができました。
さらには素材のこだわりや見栄えの特化など、令和の世ならではの進化がみられます。
わざわざ立ち寄って買いたくなりますね。
ヒロウチクレープ
市川市湊新田1-6-15(潤の珈琲お隣)
11:00-18:00
月曜休
※臨時休業等の確認はお店のInstagramにて