まずはこちらの器からご覧ください。
言葉を失うほど圧倒的なビジュアル。
隣の調味料入れと比較すれば大きさは一目瞭然です。
金色の縁取りやお城や桜などの絵付けもなされたゴージャスな器を初めて見たとき、たいへん驚いたのはいうまでもありません。
この巨大な器が登場するのは、行徳駅前3丁目にある旬鮮華 なか家。
タンメンまたは味噌ラーメンを注文するとお目にかかることができます。
昼夜を問わず注文可能ということで、夕飯どきに訪れました。
■こんなところに飲食店?住宅地のアットホームな食事処
新浜通りからほんの少し入った行徳駅前3丁目のとある一画。
小児科や幼稚園が近いごくふつうの住宅地の、道路から奥まった場所にある一戸建て住宅の1階が今回紹介する旬鮮華 なか家です。
築浅の建物のため清潔感はありますが、どこをどうみても飲食店には見えぬ。
知り合いのお宅を訪問するような気持ちで扉を開けてみます。
店内は4人掛けテーブルが2卓とカウンター3席とコンパクト。
私達が訪れた平日19時過ぎの時点で満席。
常連さん中心の客層でアットホームな空気に包まれていました。
■定食も酒の肴としてもどちらも美味しい中華と和食
ジャンルとしては中華および旬の海鮮をアレンジした和食。
定食をメインとしながらも単品での注文も可能。
そのほかに酒肴になりそうな一品料理も揃えられています。
最初にビールのあてとしてパリパリの羽根つき餃子。
絶妙な焼き加減ときれいに広がった羽根が最高です。
続いては肉入り野菜炒め。
つゆだく気味で独一処餃子の肉野菜炒めを彷彿とさせる見た目。
トッピングの鰹節がアクセントになって和風テイストも感じられます。
定食メニューにもあるとりのせせり赤ワイン風ソースを単品で。
ワインの風味は少なめながらもコクの塩梅が絶妙なソースがとても美味。
お酒だけでなくご飯も進むこと必至です。
次はぜひ定食で食べてみたい。
黒板に記されたこの日のおすすめより赤魚の一夜干し。
身がしまっていて良い焼き加減です。
〆の一品は冒頭の巨大な器で提供されるタンメン。
器の大きさとは対照的に、写真の通り麺のボリュームは普通。
たっぷりの野菜とやさしい味わいのスープが美味しく身体に染みます。
さらにホンビノス貝がプラスされた「行徳タンメン」もおすすめです。
さてこの器のルーツが気になるところでありますが…。
お店の方と常連さんにお話をうかがったところ、以前ご両親が南砂銀座で食堂「味心なか家」を営まれていて、行徳へ移転後も南砂銀座時代の器(特注品)を引き継ぎ使用しているのだそうです。
親子二代で受け継がれた器のストーリーにしんみりしますね。
小さなお店ですが貸切も可能。宴会料理にも対応しています。
お店のtwitterには豪華な船盛や旬の海鮮を用いた強肴(しいざかな)の写真が多数掲載されており、レパートリーの広さに息を呑むばかりです。
海鮮好きにはたまりませんね。
旬鮮華 なか家
市川市行徳駅前3-15-12
TEL:047-396-8005
11:30-15:00 / 17:00-22:00
水曜休
※臨時休業や旬の強肴などの確認はお店のtwitterにて