全店閉店の衝撃から建て替えを経て、ようやく6月末にリニューアルオープンした行徳駅高架下のポニー側。
新たな商業施設M’av行徳はテナントも一新。
全国チェーン店ばかりが軒並み出店するなか、唯一の例外が今回紹介するスパイス･ラー麺 卍力 行徳店です。
スパイス･ラー麺 卍力(まんりき)は西葛西に本店のあるラーメン店。
行徳店は西葛西･秋葉原に続き3店目の店舗です。
小耳にはさんだ情報によると、行徳店のスパイス･ラー麺は西葛西本店とは味が違うとか。
その情報の真偽を確かめるべく、食べ比べすることにいたしました。
■行徳駅高架下のニューフェイスM’av行徳にあり
装い新たに生まれ変わった行徳駅高架下。
既存の建物とあわせM’av行徳としてリニューアルいたしました。
スパイス･ラー麺 卍力 行徳店はポニー側の新築物件、改札からは最も奥手に位置するマルエツ寄りの1Fにあります。
M’av行徳の中でも指折りの狭小店舗がゆえ、座席と券売機の間はたいへん狭いです。
スパイス･パクチーラー麺が看板メニューですが、パクチー苦手な方はスタッフに伝えればネギと替えてもらえます。
給水機のところに紙エプロンが用意されてるのはありがたいですね。
カウンター席約10席の店内。
西葛西の本店よりかなり狭く感じます。
ブラック基調のラーメン屋らしからぬスタイリッシュな内装。
BGMにはインド民族音楽が流れるエスニックな空間です。
カウンター上の調味料はローリエの葉で香りづけされたお酢のみ。
辛さ･スパイス増しやトッピングのニンニクは券売機でオプション購入してオーダーする方式になります。
■スパイス･パクチーラー麺はパクチーとスパイスのインパクト大
それでは早速いただきましょう。
記念すべき最初の1杯は看板メニューのスパイス･パクチーラー麺。
見た目以上に強いパクチーの香りに圧倒されます。
パクチー量が2倍3倍となるWパクチーやTパクチーラー麺ならどうなっていたことでしょう。
パクチー大好きな方はぜひパクチー増し増しで。
カレーのような香りをただよわせ、ざらっとした舌触りの茶色いスープ。
麺だけでなく器のふちやレンゲにもまんべんなくこびりつくスパイス。
辛さの他に麻辣のような痺れも感じます。
カルダモン？コリアンダー？それとも他のスパイス？ブラックペッパーも入っていそう。
何のスパイスが配合されているのか推測しながらスープを口に運びます。
麺は少し細めのストレート。
チャーシューはスープとともに食べやすいよう、ダイス状に切り分けられていました。
本店にはない紫玉ねぎが彩りと甘みを醸し出しています。
主張激しかったパクチーも、食べ進んでいくうちにスープと馴染んできたように感じました。
パクチーの刺激がさっぱりとした味わいをもたらしているようです。
ここでお酢を加えて味変。
酸味が加わったらスパイシーさがマイルドに変化したのが不思議。
爽やかさとやわらかなスパイスの風味が両立していい感じです。
■西葛西本店のスパイス･ラー麺と食べ比べ
食べ比べせねばといざ西葛西の本店へ。
お店は西葛西駅から徒歩2分ほどのビル1Fにありました。
行徳店に比べて待つ人の多いことったら！
こちらも店内はダークテイストなインテリア、そしてやはりBGMはインド民族音楽です。
本店ではつけ麺のテイクアウトもあるのですね。
本店ではパクチーなしのスパイス･味玉ラー麺を注文。
濃厚な茶色のスープは油が浮いているように見えます。
こちらも香りや味はカレーのようなスパイシー系、スパイスのざらつき感もあります。
麺にスープがよく絡まり、肉やもやしとの相性良好です。
麺は行徳店よりも太めの中太麺。
さらに行徳店にはないもやしとブロッコリーがトッピング。
玉ねぎも行徳店とは異なり白玉ねぎになります。
もやしとスープの絡みが気に入り行徳店にもあればいいのにと思いましたが、その分かさが増してお腹はちきれそうになり、麺少なめにすればと後悔しました。
■ラーメン激戦区行徳に新ジャンル登場
14種類ものスパイスと鶏･豚･魚の特製スープがブレンドされ、カレーラーメンとは似て異なるスタイルを確立した卍力のスパイス･ラー麺。
複雑なスパイスの香りと刺激を体感し、ラーメンの新しい世界に踏み入れた気がいたしました。
スープは行徳店のほうが少しあっさりめの印象でしたが(個人の感想です)、これはパクチーの有無によるものでしょうか。
どちらにせよ一度口にしたら忘れられない、個性的かつ中毒性のあるスープです。
行徳店は西葛西本店ほど行列にはなっていないため、今が狙い目かもしれません。
ラーメン激戦区行徳のバリエーションがますます豊かになりましたね！
スパイス･ラー麺 卍力 行徳店
市川市行徳駅前2-4-13 M’av行徳NORTH
TEL：047-318-9007
11：00-15：00 / 17：30-21：00
火曜休
