公共施設(博物館・図書館・公民館・教育)
浦安市郷土博物館で「浦安鉄筋家族」展開催中!
浦安市を舞台に四半世紀以上もの間連載されている浦安鉄筋家族。
浦安市民まつりのポスターやパンフレットに書き下ろしイラストが採用されていることからも、いかに市民に浸透しているかが想像できます。
過去に何度かアニメ化されていたとはいえ、令和の世にまさかの実写化。
コンプライアンスもネタにする破天荒なストーリーもさることながら、コロナ禍による撮影休止、さらには撮影に使用していた主人公家族の住む家屋が撮影休止中に解体されるという原作さながらの事象まで発生してしまいました。
そんなわけでいろいろありましたが、無事9月25日をもって最終回を迎える運びとなりました。
そのことを記念して、9月12日から30日まで浦安市郷土博物館にて浦安鉄筋家族展が開催されています。
実際の小道具や佐藤二朗さん演じる大沢木大鉄の衣装、出演者の皆さんのサインなど、コンパクトながらもドラマのエッセンスが凝縮された展示です。
展示場所は1Fエントランスホール、マスク着用あっさり君の隣。
スタッフの方に尋ねたところ、撮影可能ですがインターネット上での掲載不可とのことですので、代わりに郷土博物館の屋外展示の写真を絡めながら記載したいと思います。
【再レポ】浦安市郷土博物館でノスタルジック漁師町体験
※浦安市郷土博物館は2006年3月に掲載済ですが、さすがに情報古すぎるので今回新たにレポ記事書くことにいたしました。今後もだいぶ昔に紹介済の施設や店を発掘し再レポできたらと考えています。
現在の浦安市は、巨大テーマパークを抱える夢の国かつ、都内に隣接した交通至便なベッドタウンとしての姿をみせています。
しかし昭和40年代以降の大規模な埋め立てにより市域が増え、市制施行された現在の姿からは、漁業で生計を立てていた町としての面影を見つけるのはそう簡単なことではなさそうです。
代々続く生粋の浦安育ちならともかく、そうでない市民の方や浦安市外の方々にとっては、漁師町だった浦安はいまいち想像つきにくいのではと思われます。
夢の国やベッドタウンだけじゃない浦安も広く知られてほしい、そんなことを願いつつ浦安市郷土博物館を改めて紹介することにします。
■浦安市郷土博物館は入場無料!あっさり君がお出迎え
浦安市郷土博物館は2001年、浦安市立中央図書館に隣接する場所に開館いたしました。
浦安の歴史や漁業を学べる貴重な場であるだけではなく、忠実に再現された漁師町だった頃の街並みはレトロ好きのツボにもはまること必至です。
しかも入館料無料なのがありがたい。
旧家の保存と子育て支援のナイスコラボレーション|浦安市・旧濱野医院
先日浦安の旧家を紹介しましたが、実は洋館も保存されています。
それがこちらの旧濱野医院。旧大塚家住宅のすぐ近くにあります。
旧濱野医院は、浦安で最初の洋風建築物として昭和4年に建てられました。
スレート葺の三角屋根は、漁師町の街並みに異彩を放っていたのではないでしょうか。
今見てもたいへんハイカラです。
興味深いのは、医院部分のみ洋風で住宅部分は和風だったこと。
西洋医学としての職場と、和風の生活スタイルが折衷した構造なのですね。医院側の入口は看板がそのまま残されており、今でも診察が行われていそうな錯覚になります。
現在はこちらから入ることはできません。
隣の増築部分が玄関となっているのですが・・・さっきから赤ちゃん連れのお母さん方が頻繁に出入りし、戸惑いを隠せない私。
どうしてこんなに母子連れが多いのでしょう?
その答えは・・・こちらでは施設内の一般公開だけでなく、子育て支援の場としても使われているからです。
月〜木は「つどいの広場」として、乳幼児やママさんのために開放されています。
私が見学に行った日も、たくさんの小さなお子さんが集まりとても賑やかでした。
住居部分の1F、3つの和室を「つどいの広場」のスペースにあてています。
常駐のスタッフの方が、育児相談(火曜日)や遊びの相手をしてくださっています。
ちなみに市民以外の利用も可能。新井や葛西からやって来る方もいらっしゃるそうです。
コドモパワーに押されつつ、医院の見学に行ってみることにします。
案内してくださる方も「つどいの広場」のスタッフさんでした。
医院部分は今でも診察が行われているんじゃないかと思うぐらい、手入れが行き届いています。
どことなく懐かしい気持ちになります。
平成8(1996)年まで開院していたということなので、「つどいの広場」に集まるママさんの中には、昔診察に来ていた方もいらっしゃるんでしょうね。
薬局。 昔の医療器具がいっぱい。 昭和初期の浦安地図も展示。 |
診察室。 当時はレントゲン室もありました。 |
待合室。 ラベンダー色の壁が素敵すぎる。 |

この立派な七段飾りは、濱野医院が所有していたものだったそうです。
それにしても浦安市、保存施設を子育て広場に利用するなんて、思い切ったことやりますねー。
旧濱野医院
〒279-0041 千葉県浦安市堀江3-1-8
TEL:047-351-2646
開館時間:AM10:00〜PM4:00
休館日:祝日、年末年始 ※「つどいの広場」は月〜木曜
交通:浦安駅から徒歩10分ほど。
おさんぽバス市民病院線で「浦安小南口」または「猫実3丁目」下車徒歩3分
入館料:無料
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昔の地図は東京メトロの駅でGET!|浦安・南行徳・行徳・妙典
地下鉄開通80周年にちなみ、東京メトロがこんなチラシを出しています。
その名も「いまむかし街案内」。
表面は各駅の「いま」を示す駅前地図、そして裏面は「むかし」(昭和初期)の周辺地図です。
メトロさんも粋なことやりますねえ。
東京メトロの全駅に置いてあるそうですが、そのなかから浦安駅と行徳駅のをもらってきました。
【配置場所】
駅によってバラバラ。
・改札付近のチラシコーナー(例:浦安駅)
・駅事務室(例:行徳駅)など。
・西船橋駅の地図は、原木中山駅にあるそうです。
それではそれぞれの表面からご覧ください。
浦安元町を歩いてみたら
前回は旧大塚家住宅・旧宇田川家住宅をとりあげました。
しかし元町とよばれるこの地区には、他にも見どころがたくさん。
そこで、旧家めぐりの途中に出会った場所を紹介したいと思います。
♪今回のルートMAP♪
大きな地図で見る
◆猫実の庚申塔
浦安駅から5分ほど歩いた角で、烏帽子姿の可愛らしいお猿さんを見つけました。
これは猫実の庚申塔というもので、正徳5(1715)年に猫実村の庚申講信者の手により建立されたものです。
庚申塔には、邪鬼を踏みつける青面金剛菩薩と、見ざる・聞かざる・言わざるの三猿が刻まれています。


庚申信仰は中国の道教がルーツとされています。
人の体内にいる虫が60日に一度の庚申の夜抜け出し、神様にその人の罪を告げ口するのだそうです。
そんなことされたらたまりません。神様に寿命を縮められてしまいます。
そこで虫が抜け出さないように、庚申の日は夜通し呑み食いや話をして過ごしたといわれています(浦安ではこのような宴会が行われた記録がないそうですが)。
大正に入ってからは毎月25日が祭礼日と定められ、現在にも受け継がれています。
浦安名物「たまごフライ」が食べられるのもこの日だけ!
※庚申祭でたまごフライ買いました!そのときのレポートはこちら。(2008.3.25追記)
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◆記念橋
![]() 調べてみたら、大正天皇の即位を記念して命名されたものだとか。 もちろん浦安最初のコンクリート橋でもあります。 |
◆旧大塚家住宅はこちらの記事に記載しております。
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◆ギャラリーどんぐりころころ
![]() 商店街に出てすぐ右手にあるのが、ギャラリーどんぐりころころ。 こちらでは年十数回にわたり、さまざまな工芸作家の個展などが開催されています。 その筆頭が「ツレがうつになりまして。 |
◆旧宇田川家住宅はこちらの記事に記載しております。
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◆旧濱野医院はこちらの記事に記載しております。
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◆フラワー通り
◆清瀧神社(せいりゅうじんじゃ)
◆旧浦安町役場跡
これからは境川沿いを歩いていきます。
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◆境川
浦安らしい風景を挙げるとしたら、境川の眺めは外せないでしょうね。


このあたりは六人河岸と呼ばれていました。
今はほんとに穏やかですけど、最盛期には2000艘の船でびっしりだったとか。
漁師町の面影がわずかに残る川辺を、東西線が疾走していきます。
新橋のモチーフもほのぼのしてますね。
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◆水門かいわい
境川と江戸川の合流地点にそびえ立つ水門。こちらも絵になる光景です。


一本の桜が寒さに耐えています。やがて花開くときのために。
しかし私は寒くてもうだめ〜とてもじゃないけど長時間いられません。
下から見る水門は、意外と迫力ありました。
![]() 江戸川沿いのウォーキングも気持ち良さそうですね。 |
![]() そのうちのひとつ吉野屋さんは、山本周五郎「青べか物語 |
◆焼蛤をおみやげに
ぶらぶら歩いて約2時間、浦安駅前に戻ってきました。
やはり締めは焼蛤でしょう。越後屋焼蛤店さんに寄り道してみます。


串を刺し、備長炭で焼き上げる。
熟練技を眺めつつ、自分の番を待ちます。
焼蛤と焼あさりを家族のお土産に。ビールのお供によさそうですね。
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旧大塚家住宅・旧宇田川家住宅|浦安
浦安といえば「青べか物語」の舞台。
今では想像もつきませんが、かつては江戸前を支える豊かな漁場として栄えた町でした。
元町地区と呼ばれる堀江界隈では、少しですがその当時の名残が見られます。
それでは元町地区の代表的なシンボルを紹介したいと思います。
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◆旧大塚家住宅 ※千葉県指定有形文化財
浦安駅から10分ほど歩き、記念橋という橋を渡った川沿いにある旧家。
茅葺きのまま保存されていることに感動しました。 出入りはこちらから→
漁業と農業を営んでいたという旧大塚家は、江戸末期の建築と推測されています。
建坪27.5坪と、当時の漁家としては比較的大きなものでした。
説明板によると、千葉の漁家できちんと保存されているものは少数だそう。
浦安の民家は、境川に近いほうに土間が作られているのが特徴です。
これは飲料水や生活用水として、境川が大きな役割を果たしていたからといえます。
![]() 縁側の向こうには小さな庭が見え、落ち着いた空間です。 広い土間とは別に、座敷と直接つながった玄関が設けられています。 |
![]() ちゃぶ台の隣で、おじいさんと子供(もちろん人形)がせっせと作業中。 おじいさんが海苔網の手入れをするかたわらで、子供が海苔簀(のりす)を編んでいます。 |
土間には網や櫂(ケエ)など、漁に使う道具が展示されていました。
また天井近くには、小屋裏への小さな穴が開いています。
これは度重なる洪水から家財や身を守るため、避難場所として設けられたものです。



実は今でいう米びつなのです。
前面にはめ込まれた板には数字が書かれており、これで残量を把握していたそうです。
旧大塚家住宅
〒279-0041 千葉県浦安市堀江3-3-1
TEL:047-354-5846
開館時間:10:00〜16:00
休館日:月曜(月曜が祝日の場合はその翌日)・祝日の翌日・12/27〜1/4
交通:東西線「浦安駅」徒歩7分
またはバス4・5・8・9・12系統で「フラワー通り」下車徒歩2分
入館料:無料
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◆旧宇田川家住宅 ※浦安市指定有形文化財
フラワー通りに抜けると、間もなく2階建ての木造建築が見えてきます。これが旧宇田川家住宅。
明治2年に建てられた、建築年代が明確なものとしては浦安最古の民家です。格子戸をくぐるとまた格子戸→
宇田川家は、江戸時代中期に名主の家から分家した家柄でした。
「藤村屋」という屋号で米屋・呉服屋などを営んだのち、大正時代には郵便局、戦後は医院としても使われました。
商家の建物は関東ではほとんど残っていないため、たいへん貴重なものといえます。
使用人をかかえるほどの規模だったため、2階建ての店舗兼住居は部屋数も多く、奥座敷や立派な中庭まであります。
中の間や奥座敷から見える中庭・・・素敵なひとときですね。
ところで、1F店舗部分の天井に小さな穴が開いてました。これはいったい何でしょう? 1F→2F(カムフラージュつき)
答は「覗き穴」。2Fにいる間、階下の様子を伺うためのものです。
穴の真下にある金庫をこうやって監視していたんですね。面白いと思ったのが、入口の揚戸。
2Fの窓下に襖があるのに気がついたものの、地袋としては奥行きがなさすぎる。
襖を開けたら吹き抜けとなっており、1Fの土間が見えました。
実はこの吹き抜け、店の間の揚戸を収納するために用意されたスペースだったのです。
いわば昔のシャッターだったわけですね。
先ほどの覗き穴といい、昔の人の知恵に感心させられるばかりです。
旧宇田川家住宅
〒279-0041 千葉県浦安市堀江3-4-8
TEL:047-352-3881
開館時間:10:00〜16:00
休館日:月曜(月曜が祝日の場合はその翌日)・祝日の翌日・12/27〜1/4
交通:東西線「浦安駅」徒歩7分
またはバス4・5・8・9・12系統で「フラワー通り」下車徒歩2分
入館料:無料
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その他にも元町地区は見どころいっぱい。
次回の記事では、このあたりの界隈をもう少し紹介したいと思います。
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浦安市郷土博物館 |浦安
※【再レポ】掲載済:2018年12月8日
最新情報は【再レポ】をご確認ください。
おさんぽバスというコミュニティバスに乗って、浦安市郷土博物館というところに行きました。
浦安のコミュニティバス事業が定着したのをうけて、遅ればせながらお隣の市でも実験やってますが、そっちは果たしてどうなることやら…?!
おさんぽバスはとっても小ぶりな車両です。
壁を背に向かい合わせに腰掛ける座席が、井戸端会議みたいですね。
てんとう虫がアクセントになった、ダークグリーンのバス停が目印。